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市制60周年記念式典に思う

式典の内容は簡素だが…
 4月29日、市制式典が開催されました。
 だれでも出席できる式典ですが、さまざまな分野の役職に就いている人には招待状が届きます。また、被表彰者には出欠確認の返信用はがきが同封された招待状が届きます。 
 式典に参加しなかった人に式次第を紹介しますと、@開式の言葉(教育長) A出席者全員による市民憲章の唱和 B市長式辞 C協賛会長(市議会議長)あいさつ D都留市制60周年のあゆみ(スライドショー) E表彰状の授与 F感謝状贈呈 G被表彰者代表謝辞 H来賓祝辞 I万歳三唱 J閉式の言葉です。
 被表彰者は天皇や国、県からの顕彰を受けた人、市政功労者などで、感謝状の受贈者は寄付をした人、自治会関係者、土地提供者などですが、今年の式典で異色だったのは感謝状受贈者の最後が「市民の皆さま」だったことです。贈呈理由は2月14・15日の降雪に際し帰宅困難者に多くのサービス(宿泊・食事など)を提供し、これに対してたくさんのお礼の言葉が寄せられていること、ボランティアや自治会ぐるみの除雪も評価の対象となっています。式典の内容についてはもうちょっと工夫があってよいと思いますが、今回のこの企画はなかなかでした。拍手。

出席者の少なさに対策案
 市制60周年ということからか、議員は30年10年という節目の永年勤続議員のほか、4期以上の議員全員が表彰されました。ということで、私も特別表彰の対象になりました。私は晴れがましいことが嫌いなので、こういう場面は欠席するのが通例なのですが、今回は回りの人から「支持者が表彰されると思え」といわれ出席しました。こんな立場から、出席者が少ないという声には申し訳ないのですが、同席した議員などの印象から出席者は200人程度ということですがどうでしょう。
 そのうえである議員は昔やっていた梅の苗木をくばることを提案しました。節約のためか、これをやめて何年も経ちましたが、出席者に通知で「式典終了後梅の苗木をお受け取り下さい」と書けばよいというのです。以前は会場入り口で渡したので、受け取ると会場に入らず帰ってしまったそうです。わずかばかりの節約のために式典が市民の関心を呼ばない行事になっていることを憂いた提案です。市当局は真剣に検討してよいのではないでしょうか。

「腰だめ」祝辞に感じるおごり
 式典の終わりに近く、疲れてきた参加者が聞かされるのが来賓祝辞です。知事代理と一人の県議は原稿を用意し、格調高い祝辞をしました。しかし、参議院議員ともう一人の県議はノー原稿でした。冗長で、内容のある話ではありませんでした。ノー原稿が格好いいと思っているとすればとんでもない誤解で、自分だけが納得する話は式典の品位を下げ他人の時間を奪います。会場には人生の先輩が大勢居り、不遜と心得るべきです。まわりに忠告する人もいないのでしょうか。