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12月議会報告 一般質問C

文化ホールの野外ステージについて

 具体的なテーマを一つだけ伺います。文化ホールの野外ステージについてです。
 1997(平成9)年、県の建築文化賞を受賞し、設計会社が建設大臣賞を受賞したうぐいすホールは、全国の文化ホールが箱モノ批判の対象になっているなかで例外的に好評を得ている施設と思います。そのなかで玉に傷となっていたのが野外ステージでした。
 建設前、議会としても、当時、都留大の近藤幹夫教授が会長を務めた建設懇話会としても先進地視察を重ね、どの文化ホールでも野外ステージが最も活用されていることを確認しました。しかし、うぐいすホールはブヨややぶ蚊が多く耐えられないということで、ほとんど使われないステージとなってしまいました。これは想定外でした。いまではホームページでも存在が消されている状況です。

若者の意欲が実るか
 こうしたなかで今年度400万円の予算で、都留大の学生や谷村高校の生徒、市民の手で野外ステージの客席の整備が行われています。関係者の話では、関わった若い人たちは生き生きと仕事をしているそうです。当初予算に400万円が盛られた時点ではその事業の行方が見えませんでしたが、意外に良い展開になってきています。事業の成否は、最終的に当初の狙いどおり野外ステージが大いに利用されるかどうかですが、関わっている若い人たちが生き生きしているというのは大事なことです。自分たちで整備した施設は利用したいと思うはずで、事業は成功の入口に立ったと言えます。野外ステージを中心に青年たちの交流の場となることを期待するものです。

防虫網で覆う策の検討を
 ただ、問題の核心については解決の道が示されていません。それは夏、最も使いたい時期のブヨ、やぶ蚊の対策です。そこで私は、ステージと客席を覆う防虫ネットの設置を提案します。インターネットで防虫ネットを探すと、一例で、農業用で6メートル幅、100bのものが6万4800円で売られていることが分かりました。これを2枚か3枚貼り合わせることでステージと客席を覆うことは可能だと思います。農業用ハウスのような骨組とあわせて設置するなら、人件費と技術料に一定の費用が必要と思いますが、そう高額になるとは思えません。暑い盛りだけ使い、他のシーズンはしまっておけば数年は使えるのではないでしょうか。野外ステージの活用のために検討を求めるものです。

【市長答弁要旨】
 野外ステージは、昨年8月から市民や大学生などにより、再生に向けた取り組みが開始されている。本年4月からは、谷村工高の生徒も参加し、市が原材料を調達し「ふるさと普請事業」の手法により整備が進められ、この度、ステージ中段部分が完成したことにより、都留文科大学学生によるライブイベントが開催されている。
 防虫対策については、防虫ネットの設置も含め、効率的かつ効果的な方策を検討してまいりたい。