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12月議会報告 一般質問の途中ですが

スジの通らない議長不信任案

 市長選後、「議長が約束を破って相手候補を支持したから不信任案を出す」と、当選した市長派の議員が言っているという噂がありました。職員OBなどから「やめさせたほうがいい」という声が寄せられていました。

選挙後に議員が取るべき態度
 選挙が終われば勝った方も敗れた方も、自らの信条や政策の正しさを、これからの政治の舞台において証明とようとするのが常道です。議会最終日の前に、議長不信任案を提出すると意気込む議員に「提出したら反対討論をする。やめた方がいい」と、ファックスで討論の原稿を送りました。提出した議員は、これを理解できなかったようです。


@議会基本条例の精神に反する
 この3年余り、都留市議会は二元代表制について学び、市長と競って市政発展に寄与できる議会のあり方について研究し、6月議会で議会基本条例の制定にこぎつけました。
 これまで、市長に対し、野党的立場で対応してきた私も、議会での論議を尽くすことによって認識の一致をめざす努力をしようと決意を新たにしたものでした。
 ところが、この議会での議長不信任案の提案は、この間の議会基本条例制定までの努力を無にし、議会の中に亀裂を作るものです。これまでの経過から見て到底納得できるものではありません。

A勝った方が提出するか
 しかも、提案者は新たに就任した堀内市長を支持した議員ではありませんか。
 議長不信任案は首長の選挙で敗れた側が提案する例が多いように思います。(中略)
 多数派で、市長にとっては与党となる一方が議長不信任案を提出するなどという行為は、亀裂を固定化し、私が言うべき立場にはありませんが、市長の足を引っ張る行為ではないでしょうか。

B最終日に提出する非常識
 さらに、開会日でなく、会期最終日の不信任案提出は極めて不可解です。昨日まで信頼できた議長を、今日不信任するのであれば、その理由は開会日より後の言動が対象でなければなりません。
 以上、この不信任案はまったくスジが通りません。撤回を求めます。


   「最終日に提出する非常識」にS議員が賛成討論で「板倉議員の不適切な一般質問を止めさせなかった」と反論しました。板倉議員は会議後、猛烈に抗議しました。私も同調しました。S議員は議会運営委員長のところに逃げ込みました。議会運営委員長は本会議後、会議を開き報告しました。「S議員の発言を削除します。S議員も承知しました」と。
 板倉議員の一般質問が適切だったことをS議員が証明したことになります。
 不信任案を可決しても、議長は辞める必要はありません。しかし、心ある人たちから「議会は何をしているのか」という心配の声が寄せられていることを知ってほしいものです。