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議会改革特別委員会

定数が2減らされました

 結論から言えば8月30日、見出しのとおり特別委員会で議員定数が18から16に減らされました。かつて30だった定数は22、18、そして今回の16と、半数近くにまで減らされてしまいました。

各議員の主張した数
 今回、公約との関係でどうかという強硬な意見が入れられて議員の記名投票が行われました。参考までにこれを公表します。議会基本条例で秘密主義を排した都留市議会はなんでもオープンです。上の数字が定数で、少ない定数を主張した順です。
 13=杉山肇 杉本光男 武藤朝雄 藤江厚夫
 14=谷内茂浩 水岸富美男 小俣義之 小林歳男
 16=藤本明久 鈴木孝昌 谷垣喜一 国田正巳
 17=藤江喜美子
 18=清水絹代 小俣武 小林義孝

議員は少ないほどいいか
 言うまでもありませんが、議員の仕事は市民の声を市政に届けることです。議員が少なくなれば市政に届く市民の声も少なくなります。その役割を果たすうえで自らの存在自体がムダと主張するかのように議員定数の削減を主張するのです。矛盾ですね。
 議会はそれだけでなく、二元代表制の元で市長に対抗すべき存在です。数が少なくなれば対抗する力も弱くなります。議会が一丸となるために、論議を尽くし意見の一致を図ることが議会基本条例の精神になっています。条例では第12条で「議員定数の改正に当っては、常に市政の現状や将来展望を十分考慮する」とされています。

基本条例に反する決め方
 私は(公約は大事だが)議会基本条例を成立させて、認識は変わらないのかと投げかけました。しかし、これはまったく論議されず、8月8日に各議員が一度、意見を言っただけで採決に持ち込まれたのです。
 採決を急ぐ人たちは、論議を尽くして認識を発展させる、他人の意見を聞いて自分の意見をより高い認識に到達させるという作業が理解できないようです。しかし、それが理解できなければ、二元代表制の役割を発揮するために議論を尽くすことはこれからも存在しないことになります。もしかしたらこれが定数を減らしてきた結果かもしれません。遠慮なく言えば極端に少ない定数を主張した議員に議会を任せられるでしょうか。
 議会基本条例をつくるために費やした時間と労力は何だったのだろうと思います。

定数削減のもたらすもの
 これで富士河口湖町、市川三郷町の18より少なくなり、身延町、富士川町、昭和町と同じになります。いまでも谷村の中心部には議員がいません。ここでも定数を経費削減の対象とすることのツケは大きいといわなければなりません。基本条例の精神に反して議会の形骸化がいっそう進まないか心配です。