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日本政治の記念碑にしたい

 いよいよ迎える投票日です。この参院選はどういう選挙だったでしょうか。日本の進路に関わる大きな課題が見えやすくなったのではないでしょうか。

景気回復と社会保障拡充
 「市場原理と民間活力を重視し、軍備拡張する一方で、歳出削減と減税を行って刺激政策をとったが、結果的には対外債務と財政赤字の増大という『ふたごの赤字』を抱えることになった」。アベノミクスが真似したレーガノミクスのウィキペディアの概要説明です。失敗まで見届ける必要はありません。大企業に大減税、国民には大増税の自民党。やめさせるのはいまです。
 国民のくらしを温めることを基本に「税は富裕層から」などの政策を対置する共産党。社会保障の確立こそ政治の目的です。

国防軍で日本を守れるか
 新聞の投書に高齢者の「憲法を変えてはいけない」という声が目立ちます。憲法を変える自民党の政策を「実現したら取り返しがつかない選択」と警告しています。
 どんな理屈をつけようが、戦争は人間が克服しなければならない絶対悪、これが歴史の教訓です。すでに憲法は68年間、戦争で命を失った人がいないという大きな力を発揮しています。求められているのは、憲法の平和の精神を北東アジアに生かすことです。これを理解できない政治は劣化、退化です。

共存できない人類と原発
 遠藤昭子さんが、福島から避難してきた男性の訴えを紹介しました。「福島に住み続けたい父を残して、子どもの健康のために故郷を離れた。こんな選択を強要する原発はいらない」。
 15万人が避難している福島、増え続ける汚染水、原発事故は収束していません。それなのに再稼働、輸出に走る自民党。異常な金もうけ至上主義は精神の堕落です。

やめさせようTPP参加
 総選挙の「TPP参加反対 ぶれない自民党」から「交渉力を駆使して国益守る」へごまかす自民党。「国益」の中心が農業と思うのはお人よしです。工業製品のために切り捨てる対象でしかありません。最初から国民世論も国益も眼中にないのです。「嘘つきは泥棒の始まり」レベルです。

恥さらしな米軍基地国家
 米軍基地を強化しながら沖縄の負担軽減を平気で口にする自民党です。憲法の上に安保を置く体質がもっともあからさまになるのが基地問題です。憲法、歴史認識とあわせて日本の進路について選挙後も問い続けなければなりません。

歴史認識は戦後の出発点
 侵略戦争を理解できず韓国、中国と摩擦を起こす安倍内閣。逆に日本共産党に対する評価が韓国で高まっています。戦前からの一貫した反戦への評価です。
 やはり真の対決軸は「自共対決」です。