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憲法の精神を生かすのはこれから

 6月議会の一般質問の最大のテーマが一段落、「都留民報」を印刷し11日付の新聞に折り込みました。ということで参院選です。

憲法こそ最大の争点
 読者のみなさんは今度の選挙の「最大」の争点は何だと思っていますか。アベノミクスと景気・雇用、消費税、原発、TPP、どれも日本の命運を左右するような課題ばかりです。しかし、政権与党が「憲法を変える」、国のあり方を変えると言っているときに、それを超える争点があるでしょうか。

見抜かれた第2・第3自民党
 東京都議選で議席を倍増させていただき「すごかったね、おめでとう」の声をかけられます。久しぶりの躍進はどうして実現したのでしょう。それは民主党や第3極が第2自民党、第3自民党に過ぎないことが明らかになってきたからではないでしょうか。
 自民党政治の最大の弱点はアメリカと財界にモノが言えないことで、財界との関係では国民生活をないがしろにし、アメリカとの関係では先進国から「アメリカのポチ」と見られています。
 たとえば消費税。「上げる前にやることがある」という党がありますが、大企業に気がねして「上げない」とは言えません。「消費税増税反対、税金は能力に応じて」とすっきりいえるのは日本共産党だけです。オスプレイの配置では、維新の橋下氏はアメリカに媚び「大阪に」という始末です。
 このモノサシで一つひとつの政策を見ると民主党や第3極が自民党と違わないことが分かります。ですから参院選は「自共対決」の中味を浮き彫りにする選挙です。

自民党のポスターに本音
 では、自民党はなんといっているでしょうか。ポスターに大きく「日本を取り戻す」と書いています。その自民党の改憲案には天皇を元首とする、国防軍を持つ、国民の権利を制約するとあります。まさに戦前の社会そのままです。ですから「日本を取り戻す」というのは、明らかに「戦前の日本」を取り戻すことです。「天皇陛下万歳」の実績もあります。
 しかし、戦前の政治は侵略戦争でアジアの人々2000万人(半分は中国人)、日本人310万人の命を奪って終わりました。アジアの犠牲者は東日本大震災の被災者の1000倍です。その関係者が大勢生存しているはずです。
 戦後、この戦争の反省があったからこそ、日本はアジア諸国から迎え入れられました。現憲法はその証(あかし)です。だから国会議員や公務員は憲法を守る義務が課せられています。この憲法を変えて、日本はアジアで生きられるでしょうか。

91年の歴史にかけて
 憲法は平和を守り国民生活を守るためにあります。その精神を生かすのはこれからです。日本共産党の躍進で憲法に本来の力を発揮してもらいましょう。15日は日本共産党の誕生日、91歳です。