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天皇陛下万歳?

「戦前に戻したい」ことがはっきり

 もう1カ月たちますが、4月28日、誰もが驚いたのではないでしょうか。

「4・28主権回復の日」に
 メディアは大きく報道しませんでした。私も知り合いからの情報で知り、後日ネットで確認したのでした。「天皇陛下万歳」三唱!
 小学校へ上がって、女の先生から教わりました。「戦争で死んでいった兵隊さんは『天皇陛下万歳』とは言わず『お母さん』と言って死んだのよ」と。この頃の教育では戦争を知っている若い教師が戦争を知らない子どもに戦争の悲惨さを教えました。
 映画館に連れられて行って見た映画の多くは「長崎の鐘」など反戦と犠牲者への鎮魂がテーマでした。全部は理解できなかったかもしれませんが、「慰安所」の場面もありました。題名に記憶がないのが残念ですが。
 日本維新の会の橋下共同代表の「慰安所は必要だった」発言も波紋を広げています。「日本の恥」、私の最初の印象でした。
 戦後生まれの人たちが中心になってフォークソングを流行らせ、代表作に「戦争を知らない子どもたち」がありました。しかし、彼らは戦争を体験しなくても戦争とは何かを自覚していました。「知らざるを知らずとなす これ知るなり」です。しかし、安倍総理も橋下氏も戦争を知らないだけでなく知ろうともしていないようです。そもそも知らないという自覚がないのかもしれません。
 政治家であれば「戦後の日本の出発、戦争に対する反省」=憲法を学ぶことは、日本の世界に負う義務と考えるべきです。

議会基本条例説明会で
 ある会場で参加者から「一般質問をする議員が偏(かたよ)っている。誰が何回質問したか」といった趣旨の質問がありました。
 ある議員がこの1年間の質問者の名前と回数を報告しましたが、これは越権行為です。質問する(権利を行使する)かしないかは個々の議員の認識と責任の問題であり、議会が口出しすべきことではありません。
 正解は「議会は答えられません。あなたが支持した議員に聞いて、少ないと思ったら質問するように言って下さい」です。

NHKアナにひとこと
 18日夜、ヴァンフォーレ甲府の試合結果の報道。「幸先良く一点先取」というので「連敗は免れた」と思ったら5対1で大敗。
 さいさき=(良いことの有る)前知らせ「ーのよいスタート。(「新明解国語辞典」)
 さいさき=事を始める際の前じらせ。「ーがいい」▽もと(?小林)、めでたい事が起こる前兆。(「岩波国語辞典」)
 私が「勝った」と思ったのはご理解いただけるでしょう。言葉のプロ、アナウンサーは正確を期してほしいですね。
 NHKの全国ネットのアナウンサーの「排気ガス」も気になります。気=ガスですから、正しくは「排出ガス」か「排ガス」です。さらに「厚い」と「熱い・暑い」のアクセントも妙で、「熱い思い」が「厚い思い」になったりしています。放送局が先に立って、言葉を乱しているような気がします。