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スウェーデンの教育と県党の経済政策

 今週はスウェーデンの教育政策とわが党県委員会が発表した「経済提言」です。
 唯一の海外旅行の体験である北欧の高齢者福祉の旅(富士国際旅行社)から20年余りがたちました。その後も北欧についての関心が薄れたことはないのですが、三瓶恵子さんとは初めての「出会い」です。


 ★ないとエッセー 4月15日(月曜)〜18日(木曜) 午後11時30分から
 「”人を見捨てない国”から学ぶこと」
 出演:三瓶恵子(スウェーデン在住フリーライター)
 高福祉・高負担のイメージがあるスウェーデン。しかし、スウェーデンに32年住んでいる三瓶さんは、”国に貯金しているようなもの”だと話す。
 税金は高いが、教育や年金、医療などが充実しているので、みんな納得して納めているのだという。三瓶さんが、日本がスウェーデンから学ぶべきことについて語る

 これはNHKラジオ深夜便の番組紹介の文章です。三瓶恵子さんの著書を知る機会となったラジオ番組です。

重視する立場が違う「教育」
 放送された4日間のうち、15日と18日放送分を聞きました。三瓶(さんぺい)という珍しい名字をネットで検索すると、三瓶恵子さんに同名の「人を見捨てない国、スウェーデン」(岩波ジュニア新書)という著書があることが分かったのです。
 この本の目次は…序章 ピッピの国の若者たち 1章 学校が実社会の手引きになる 2章 家庭、そして家族 3章 人を見捨てることのない社会 終章 若者が考えるこれからのスウェーデン
 はしがきで著者が強調しているのは「一発勝負の受験はどの段階の学校にもない」ということです。そしてスウェーデンはそもそも「一発勝負の国ではない」と納得しています。
 「大学へは何度も挑戦できます。点数が足りなければ労働経験を積んでポイントを上乗せすることもできるし、ひとつ前の学校に戻って足りない分だけを勉強しなおせばよいのです」。これをリカレント教育と呼ぶのだそうです。日本とは大違いの本物の「生涯教育」です。徹底して個々人を支える国の教育を通じて、人の幸せを中心に据える政治が浮き彫りにされています。

他党は真似ができないと思う
 私は作成の場に居ただけですが、県党の経済提言は、正確な歴史認識と現状分析の上に県党の力を結集したものです。
 経済提言では衆院選前に「消費税によらない別の道-経済提言」を党中央が発表しました。また4月25日にも新たな経済提言を発表しました。こういう政策や提言が発表されるたびに軸足がしっかりしているからこそと納得します。しかし、いざ「地元で具体化」となると、そう簡単ではありません。その意味で、県党の提言は快挙といってよいでしょう。要請があればお届けしますので、感想やご意見をお寄せ下さい。