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3月議会報告 議案と新年度予算案について

くらしを守り地域経済振興の予算に

 新年度予算審査は3月13日から15日までの3日間でした。この週の前半には3常任委員会が開かれ、条例改正や現年度の補正予算などについての審査が行われました。
 私は二つの新条例制定と寿賀祝品支給条例の「改正」に反対しました。反対討論は以下のとおりです。

滞納の取り立て体制強化に反対
 総務省の発表によれば、地方公務員の数は平成16年の328万2千人から平成24年4月1日現在の276万9千人へ51万人、実に15%も減らされています。その減らされた分の3分の2は教育、警察、消防、福祉といった直接住民と接する分野です。
 議第1号と議第2号の説明では、この二つの議案は滞納整理のための体制作りのためのものです。都留市でも職員の削減は歯止めがなく、サービスの低下は明らかです。その一方で不況の下、別に専門家まで雇って滞納対策を強化すれば、行政はますます住民の暮らしを守るという原点から離れていくのではないでしょうか。

寿賀祝品条例改正に反対
 議第23号は寿賀祝品の支給対象を減らす改正案です。これは高齢者の長生きを寿ぐ、祝うというのが原点ですが、77歳、88歳、100歳、101歳から毎年、高齢者が都留市に住んでいること、行政との接点を認識する機会でもあります。大切な機会ではないでしょうか。それを条例改正で77歳と100歳の2回だけにしてしまうことになります。事業仕分けの結果だといいますが、審査のなかで明らかにされた節約できる金額は20万円余りだそうです。失うもの得るものの比較を厳密にすれば、これが改正でなく改悪であることは明らかです。

予算審査・討論で指摘したこと
 予算審査ではいくつかの点を指摘し、一般会計、国民健康保険会計、介護保険会計に反対しました。
★多様な形の被災地支援を
★自主防災会の体制強化と訓練を重視し支援を
★地域に根差した経済、産業の振興へ住宅リフォーム助成制度の採用を
★一般会計からの繰り入れで国保税を軽減し、資格証明書(10割負担)の発行中止を
★介護保険の内容充実を

オスプレイ反対請願は継続審査
 私が紹介議員になり、都留市平和委員会から提出された「オスプレイ配備撤回と低空飛行訓練反対の意見書の採択を求める」請願は総務常任委員会で継続審査とされました。
 継続審査を主張した議員の理由は「中国や北朝鮮の脅威」のようですが、ある議員は「軽々しい判断は危険」といいました。反対している沖縄全自治体の首長と議会、山梨県知事、富士吉田市長などに向かって言える言葉でしょうか。ということで予算討論の初めに「市政を取り巻く情勢」を長しゃべりしました。