一票が行方不明にならない90年の歴史
「自民党型政党」との対決です
よく見れば単純な政党配置
この選挙、「たくさんの政党ができて、何を基準に選べばいいかわからない」という人がいます。しかし、よく見てください。どの党も片足をアメリカという杭(くい)に、もう一方の足を大企業という杭にしばられて、身動きできないことで共通しています。だから上半身で思い切り派手なパフォーマンスを演じるのです。
批判強まる「選挙目当て」
ある人の言葉で「石原氏は息子が自民党の総裁になっていても新党を立ち上げただろうか」というのがありました。同様に「自民党をぶっ壊すといった小泉純一郎さん、息子が自民党にいるのはどういうこと?」という声もありました。「太郎氏のは42年後の現在も残り、慎太郎氏のは数日間で消えました」。クロスワードパズルのヒントです。そう、「太陽のとう(塔・党)」です。
共産党の演説会でJA山梨中央会の広瀬久信会長が挨拶し、大きな話題になりました。しかし、語られた内容はさらに踏み込んだものでした。「政党助成金を受け取らないことに感銘を受けた」というのです。他党が決して口にできない「政党助成金の廃止」。ここに着目した人は政党の本質を見抜いたといっても過言ではないでしょう。歴史を大切にする政党の姿勢が与えた「感銘」ではないでしょうか。
作っては消える政党と、政党を渡り歩く政治家、志位委員長は「政党助成金目当てに5人(交付要件)を集める。政党助成金が政党の劣化をもたらした」と批判しました。
リストラ批判はできない
原発で、財界に頭が上がらない政党が「脱原発10年後・20年後」のごまかし、試金石は「再稼働を許すかどうか」です。
「首都圏反原発連合」が作成したビラとポスターが各政党の姿勢を的確に示しています。脱原発の最上位に位置づけ、2重丸が四つ付いているのは日本共産党だけです。実際の行動を通じて、JA同様、政党の実体を見ぬいています。
脱原発で有権者をごまかそうとする政党に、触れられないテーマがあります。それは大企業のリストラです。新政党がどんなに新しさを装っても、よくみれば「大企業中心」は同じです。大企業のリストラを批判できません。本当の雇用政策は持てません。「アメリカいいなり」で、沖縄から基地をなくせといえないのと同じです。
争点はわが党の「土俵」の上
志位委員長が選挙の様相と論戦の「面白さ」を強調しました。様相の特徴は「国民の真剣な模索と探求が最後まで続く選挙」、期日前投票が少ないですね。
「面白さ」はなんでしょう。消費税、原発、TPP、米軍基地、憲法など、争点のすべてが日本共産党の土俵の上ということです。自民党型政党は「どう、ごまかすか」に四苦八苦です。正面から訴え、日本の戦後政治の本当の転換を実現しましょう。