始まったばかりの「変革」
ご支援ありがとうございました
11月14日に野田総理が解散を明言、11月16日に衆院解散、12月4日告示、16日の投票へと疾風怒濤のような選挙でした。日本共産党は残念ながら9議席から8議席へと1議席減らす結果となりましたが、「たたかいはこれから」というのが実感です。ご支援いただいた読者のみなさんには心から感謝しています。どうぞ、これからもよろしくお願いします。
歴史的=民主の得票と投票率
今度の選挙、たくさんの大きな問題が浮き彫りになりました。
その一つが投票率の低さです。59・65%は戦後最低だそうです。前回より1千万人も多くの人が棄権しています。10人に4人の棄権です。これは民主党の歴史的大敗(比例票では前回2984万票から962万票へ2021万票の減!!)と同じくらい大きな事件ではないでしょうか。
棄権した有権者の心情を忖度(そんたく)してもしようがないのかもしれませんが、投票に行きたくなくなるような報道が多かったのではないでしょうか。
雨後のタケノコのように沢山の政党が生まれ、それぞれの主張や政策が鮮明でなかったことは、選択しにくい、投票に行く気にならない原因になったでしょう。そうであればあるほどメディアは違いを知らせる努力が必要でした。しかし、報道は世論調査や選挙後の連立などに偏り、わが党の抗議にもかかわらず「自民圧勝」を強調し続けました。この結果、「勝つ政党が決まっているのであれは投票に行きたくない」という有権者の気持を増幅させたのではないでしょうか。
得票減らしながら議席2倍!?
大勝ちした自民党の比例の得票率は26・7%、前回より219万票減らしています。小選挙区の得票率は43・0%でした。自民党の得票で驚くのは小選挙区です。得票率は4・4%増やしていますが、得票数では大敗した前回の2730万票から2564票へと166万票も減らしながら、議席では前回の119から237へ約2倍(議席占有率79%)に増えていることです。「そんなバカな」ではないでしょうか。
衆議院の全議席が全国一区の比例代表だった場合、今回の比例の得票率で各党に議席を割り振ると、自民132、民主76、維新97、公明57、みんな42、社民11、そして日本共産党は29です。これをみると、小選挙区中心の現在の制度による議席数が民意と大きくかけ離れていることが分かります。また全国一区の比例の議席数をみれば活発な国会論戦が想像できます。
消費税、原発、TPP、米軍基地
今度の選挙では2区の選対の一員として新聞社などのアンケートに対応するなかで、アメリカいいなり、大企業中心という二つのゆがみをただす政策を勉強する機会となりました。力不足で今回は勝利できませんでしたが、冒頭に書いたようにどのテーマでも変革の道筋が見え「たたかいはこれから」、確信は大いに深まりました。