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3月議会 一般質問報告(3)

公共交通体系について

 12月議会に続き、公共交通計画について伺います。何度も取り上げている問題ですので、あらためてその意義については繰り返しませんが、低炭素時代、市民の足の確保、とりわけ交通弱者対策などが基調とされることに誰も異存がないと思います。ただ、そこにどれだけ公費を投入するかという点で、意見があるようです。しかし、公共交通機関を維持するのは近代政治において行政の責務であり、節約は不便に置き換えてよいものではありません。こうした前提のもと、3点について質問します。

循環バスは4往復に
 第一は循環バスの運行についてです。試験運行では1日3往復でした。買い物や病院に通う市民から出された意見は、せめて1往復増やし4往復にしてもらいたいというものでした。1便増やし、時間の工夫をすればずいぶん使いやすくなり利用者も増えると思います。

高齢の買物難民対策を
 第二にデマンドタクシーの運行範囲の拡大です。1月の寒い日、所要で行った厚原と平栗で2人の高齢者から買い物に行けないという意見が寄せられました。一人はもともと歩いて下谷方面に買い物に行っていたが、あまりの寒さに買い物に行く気にならないといいました。もう一人、平栗の高齢者は最近まで車を運転していたが、子どもから危ないからと運転をやめさせられた、食料品は軽トラで売りに来る業者頼みだが、どうしても買えるものが偏る、自分で買い物に行きたいということでした。
 私が聞いたのは厚原と平栗だけでしたが、そのほかの地域にも買い物難民といわれる、同様の高齢者がいるのではないでしょうか。これに対応できるのはデマンドタクシーです。「高齢者にやさしい街」を看板に、定住人口の拡大をも狙いにして、デマンドタクシーの運行を拡充したらどうでしょうか。東京などからリタイアした高齢者の移住が期待できるかもしれません。
 地方での成功例が少ないという公共交通体制を都留市でこそ成功させようではありませんか。

「ファミリコ」はない
 この問題の最後は前にもふれたバス停の名称についてです。ファミリコ前というバス停があります。すでにファミリコはありません。道生堀というバス停は中央道の料金所入口です。瀬中というバス停は市立病院に次ぐ民間総合病院前です。そのほかにも変えた方がいいバス停の名称があるかもしれません。市民の公共バスに対する関心を高める機会としても、検討を求めるものです。

【市長答弁骨子】
 循環バスは協議会で3往復が望ましいと結論が出され、実証運行で一台平均5・5人乗車と、評価できる数値が出た。デマンド乗合タクシーはタクシーとの共存、高齢化などを前提に支援体制を整備したい。バス停の名称は地域協議の対象としたい。