| 前へ | Top |2007年〜 | 次へ |
ここにも新たな負担増

後期高齢者医療保険料値上げ

 2月17日、後期高齢者医療広域連合議会が開かれました。日刊「赤旗」19日付に整理した記事が載りました。今週はこの記事がベースです。

保険料値上げの内容
 2年ぶりの保険料改定期になる今年度、議会は12・13年度分の保険料を1人当たり年2599円(5・7%)値上げする条例改定案を可決しました。
 新保険料は均等割額を3万8710円から3万9670円に、所得割率を7・28%から7・86%に引き上げるもので、1人あたり年間保険料は平均で4万8599円となります。また、年間賦課限度額を50万円から55万円に引き上げました。「上げても山梨は低い方から11番目」だそうです。

見えにくい仕組みのもとで
 この議会には七つの議案が提案されましたが、問題になるのは第2次広域計画の策定と保険料の値上げです。
 会議は本会議前の全員協議会(全協)から始まりました。「赤旗」記者の志村清さんが取材に来て、全協を取材させてもらいたいと申し入れました。事務局は「諮(はか)ります」と答えたそうですが、どこに諮ったのでしょうか。少なくとも議会には諮りませんでした。
 都留市議会は全協を含めてすべての会議を公開する(傍聴を認める)と決めています。議会公開は全国的な大勢です。ただでさえ見えにくい広域連合の存在、議会の改革も課題と感じます。

全協と本会議で3時間に及ぶ
 午後1時30分から始まった全員協議会は保険料値上げの内容を質した深沢平助議員(日本共産党・昭和町議)の独壇場でした。細かく数字を上げて質問戦を展開しました。被保険者の疑問に答えようとするなら当然の質問で、全協は1時間に及びました。
 深沢議員は広域連合制度発足時(前の任期)からの議員です。粘り強い質問に感心しました。
 「全協で議案の説明をし、質疑は本会議で」ということでしたので、私は本会議で「第2次広域計画」を中心に質しました。こんなやり取りがありました。「当初、広域連合に多数の意見が寄せられたとありますが、最近はどうですか」「最近はありません」。ないはずです。広域連合が保険料を決め、市町村は徴収と滞納整理をします。矢面には市町村が立たざるを得ません。こんな理不尽なことがあるでしょうか。
 制度の廃止と保険料の引き上げ反対を主張して、二つの議案に反対しました。
 遠慮しながら何点か質問したのですが、それでも本会議は2時間に及びました。深沢議員は「初めて本格的な論戦になった」と喜んでいました。

消費税増税反対署名にご協力を
 日刊「赤旗」と日曜版に署名用紙を折り込みました。ご家族だけでも署名をしていただき(できればお知り合いにも)、紙代と一緒に集金者にお渡しいただければ幸いです。