1月の日誌(2)
道志村で勉強させてもらう
年金者組合の署名活動満6年
毎月25日に行っている年金者組合の署名活動はこの1月で満6年になりました。別面の「かつら川」が以前に取り上げていますので、ご承知かと思います。場所を提供してくれている田野倉のホームセンターの社長も「よくやっている」と言ってくれます。
年金者組合郡内支部の支部長は元国鉄の私の先輩です。ある日、やはり元国鉄の労働組合の幹部だった人がホームセンターを訪れ、話しかけてきました。自分はいま何の活動もしていないといい、「あんたたちは偉いなあ」と言いました。その表情は寂しそうにも羨ましそうにも見えました。
別に褒められようと思って活動をしているわけではありませんが、半世紀近く活動していることを立場の違う人から褒められると、やはりうれしいものです。
村の将来を憂うる人たち
道志村に呼ばれたのは1年半ぶりでした。 この集いは都留市と道志村の合併に反対した運動のなかで生まれました。その点では合併を進めようとした市長に感謝しなければならないかもしれません。
しかし、この集い、私にはかなり厳しいものです。村の長老が参加し、この上なく真剣に村政の課題や国政を論じるのです。私の話が基調になるだけに軽い中身では納得されません。間違いがあればたちまち見破られます。いろいろな観点から話を考えなければなりません。この集い、私の話を基調にするのはこれを最後にしてほしいといつも思います。ただ、実に楽しい瞬間を経験したりするので、気持ちのどこかに楽しむ気持もあります。今回はそれが最初からでした。
響き合いはここにも
主催者代表のSさんが切り出しました。村長が「(TPPに参加して)国の形を変えていいのか」と言ったと。
先々週のこの「手紙」はTPPでした。話の中に折り込む予定だった「手紙」の原案をコピーして持参していました。ご存知のように題は「関税撤廃で国の形を変えてよいか」、まったく同じです。
原発反対でオール福島、TPP参加反対でオール北海道といった世論が作られてきています。被災後、被災地の漁協、県漁連と日本共産党の主張が共振しています。「ふるさとを守ろう」の思いが深い人たちと共産党の思いは同じと確信になりますが、こんな近いところにも響き合いがあると知り感激でした。
「トンネルを掘れ」と長老
村政の現状や課題などが話し合われたあと、かつて谷村町へ当たり前のように行き来したであろう長老が言いました。「買い物で神奈川に行って谷村に匹敵する店を探すには橋本まで行かなければならない。都留市は県に新トンネル掘削を要求して、道志を商圏に取り込むべきだ」と。
合併は拒否しつつ市村の共存を望む、郷土愛が土台だとつくづく思いました。