循環バスに乗ってみました
9月議会の一般質問で公共交通について取り上げましたが、その後発行された市の「お知らせ」は厚手のA3判で循環バスの運行時刻表とデマンドタクシーについて説明されていました。広報11月号でも公共交通を特集しました。質問では市民への周知と協力依頼を強調しましたが、これまでのところ宣伝には前向きに取り組んでいるようです。ということで、論評しているだけとみられるのも不本意ですので、循環バスに乗ってみました。7日、この日はやや遅い紅葉が盛りでした。
組織的手立てが必要
右回りに乗ってみたかったのですが、午後1時からの市立病院発の左回りになってしまいました。病院から乗った女性は岡島ファミリコ東口で降りましたが、「タクシーで1500円だったから100円は助かる」と言っていました。日本生命前から乗った高齢の男性は谷村町駅入り口で降り、都留大駅から乗った女性はたくさんの買い物を持ち、戸沢の和出で降りました。これが乗客の全部です。以後は乗客ゼロになりました。結論的にいえば乗客が少なすぎます。
市の取り組みでは先述のように宣伝ではなかなかのものです。しかし、ほんとうにこの事業を成功させる気があるなら、大勢の人に体験してもらう必要があります。そのためにまず市の職員が乗ったらどうでしょう。その上で知り合いに乗るように頼むのです。
市民がバスに乗る気になるかどうか、それはそう簡単な事ではありません。まわりを見てください。乗る必要がある人がどのくらいいるでしょうか。そう多くないと思います。脱マイカー=CO2削減という目標を見据えた働きかけがどうしても必要です。
「便数が少なく利用できない」
乗ろうと思ってからあらためて時刻表を見てやはり便数が少ないと感じました。往復各3便では利用できる人は限られてきます。病院利用者を中心に考えているようです(それも不便という意見もあります)が、買い物客も重視し、正午の便は午前、午後にそれぞれ1便増やしたらどうでしょう。予算的に3便しか運行できないのであれば、最初はその2倍くらい運行して、乗客の少ない便を減らすという手法もあると思います。
アンケートを求められました。「使ったボールペンはそのままお持ちください」と親切でした。ただ、これは最初に病院から乗った乗客だけが対象でした。走っている間に記入するのはなかなか大変ですから、やむを得ないかもしれませんが、途中乗車の人には用紙を渡して次回乗車する機会に出してもらうというふうにすればよいと思います。
停留所の名前も工夫を
市立病院から出発したバスの最初の停留所は「道生堀」です。私の生家のあった所で懐かしい地名ですが町名は長者町に代わっています。なによりも中央道の入り口です。路線バスはローカルな名前がなじむとはいえ、利用者に分かりやすくアピールするという観点も必要ではないでしょうか。