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 メーデーでの志位委員長のあいさつの最後の部分です。

「構造改革」路線の破たん
 大震災は、日本の国のあり方、その弱点を根底から明るみに出すものとなりました。「自己責任」の名で、雇用・福祉・病院・防災・地方自治を破壊してきた「構造改革」路線では、国民の命を守れない。日常普段から人間らしい雇用、社会保障の充実、地方自治の発展のためにたたかい、暮らしと権利を守るルール、それを支えるネットワークをつくってこそ、災害にも強い社会となることが明らかにされたのではないでしょうか。そのための国民的運動を、あらゆる分野で大きく発展させることをこのメーデーに当たって誓いあいましょう。

前号の私の演説の該当部分
 国民の気持ちは「最後まで、普通の生活に戻れるまで応援する」でしょう。そして政府は「安心して、希望を持ってがんばってください」というべきです。そのうえでただちに具体的で十分な援助をすることです。
 そういう気持ちから見て政府の対応は遅い。理由は二つあります。一つは、おそらく政府が大震災を想定していなかったことです。その日暮らしの官僚政治の弱点です。
 もう一つは政治が普段から本当に困っている人にきちんと対応していないからです。震災がなくても困っている人はたくさんいます。普段、そういう人に目を向けていないから、何万、何十万という人が困難に陥り、政府が手を差し伸べるしかないという場面で必要なメッセージを送れず、具体的な手も打てないのです。 (中略)
 今回の大震災に学ぶなら、普段から困っている人に手を差し伸べる、そういう精神をこそ行政の土台に据えるべきです。それが最大の災害対策であり防災の土台です。

 

 委員長のあいさつを先取りしていたと大いに確信しました。しかし、選挙後、多くのみなさんから「得票に納得がいかない」という感想が寄せられました。減票の原因は「議員定数」問題での訴えの不十分さだと思います。政策の基本は以下のとおりです。

定数問題の基本政策
 私たちがめざす第4の転換は、住民の苦しみ、痛みに心を寄せ、住民の声と願いがとどく議会への改革です。住民の意思を無視した官僚的な行政や、無駄づかいや非効率、利権や特権などをきちんとチェックできる力量と清潔さを持つ議会、住民の多様な意見が活発に議論され、住民に情報と問題点を明らかにし、住民要求実現のために働く議会――日本共産党は、「住民が主人公」をつらぬく議会への改革をめざします。
「議員数は少なければ少ないほどいい」というやみくもな「議員定数削減」は、住民の声を議会に反映する道を閉ざす、民主主義への逆行です。議員数は「住民のなかにある多様な意見や要求が議会に正しく反映されるには、どれくらいの規模が必要か」という基本的な「ものさし」で決めるべきです。