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50年前の高校生は幸せだった

 春が来たかよ 工商(谷高)のぉ 庭によ
 桜咲いた咲いた ステテコしゃんしゃん
 洗心橋(※)ゃ 浮いた浮いた ステテコしゃんしゃん
   ※洗心橋(せんしんばし)=谷村工業高校前の家中川に架かった橋

いまの若い人は…と涙
 2月10日付で発行した「都留民報」と「赤旗」号外を配っているとき、行き会った年配の2人の女性と対話がはずみました。「はずんだ」というのが申し訳ないほど真剣で深刻な対話になりました。
 突然、一人の方が「今の若い人はかわいそう」と声を詰まらせたのです。「年をとって涙もろくなって…」といいながら、この方が語ったのは次のようなことでした。
 アルバイトで生活している青年に「安定した職業につかなければ結婚できないわね」と語りかけたところ、返ってきた言葉は「いいんです。どうせ僕たちはこんなものです」。
 この方は、涙を隠そうともせず「青年が初めから結婚も諦めているなんて…」と、くり返し「かわいそう」と言い、青年から希望を奪う政治に怒りをぶちまけました。若い人に対する思いの深さに打たれました。
 帰ってから思い出したのが冒頭の歌です。谷村工商時代の歌でしょう。誰が作ったか知りませんが、応援団(委員会)の一員として、バンカラを気取って歌ったものでした。思えば幸せな高校時代でした。
 思い出したのは、もちろん歌だけではありません。当時、卒業したら進学する人はそれなりの大学に、就職を希望する人はみな就職できました。「いまの若い人はかわいそう」という思いは、当時を知っている人の共通のものではないでしょうか。

何が保守か、何が革新か
 対話はここだけではありませんでした。
 ある人は「民主党にはがっかり、でも自民党はこりごりだし。小林さん、共産党にがんばってもらわなければ日本はだめになる」と昔の日本の美風を語りました。この方が語った美風は助け合いの精神でした。隣人関係を壊したのは自民党政治です。財界の意向に沿って地域社会を壊し、美風を壊したのです。
 私は「そういう美風を守るのが保守なら、私は保守ですね」といいました。何が保守か、何が革新か、そういう色分けができないのがいまの政治です。
 それを証明するかのように2月25日付日刊「赤旗」の1面「いま言いたい」欄にJA山梨中央会会長の廣瀬久信さんが登場しました。「TPP(環太平洋パートナーシップ)に体を張ってでも反対する。志位さんのメッセージは、私たちの思いと全く同じです」と。

選挙本番を実感
 3月1日、議会全員協議会が開かれました。この席で議員定数問題のチラシを配った議員に他の議員から「事実と違う」と批判が集まりました。賛成・反対の色分けに敏感になっているようです。「選挙に有利」だけを意識して出すチラシ、よく練らないといろいろな物議を巻き起こすことになります。