知事選
意外に受けた「ほったらかし」県政
15日、候補者カーが東部に入りました。都留市では午前中4カ所で街頭から訴えました。私は大久保令子候補の紹介と簡単な訴えです。こんなことを話しました。
県政が見えた二つの署名運動
この4年間に私たち市民は二つの大きな署名運動を経験しました。この署名運動はふだんは見えにくい県政について知る機会となりました。
一つは市立病院の産婦人科の分娩継続を要請する署名運動でした。2万人を超える署名が集まりました。提出先は知事と山梨大学でした。
もう一つは高校統合反対の署名運動で、こちらは市外の関係者を含めて3万人を超える署名が集まりました。提出先は県知事と県教委でした。
成り行きまかせだった知事
それぞれの結果はどうだったでしょうか。医師確保がむずかしいことは私たちも知っています。しかし、産婦人科問題の結果はあまりにも私たちの願いを無視したものでした。「富士北麓に産科医を集約」した結果、都留・大月・上野原を中心にした郡内東部からお産ができる病院が一つもなくなってしまいました。
高校統合問題はどうでしょう。二つの高校の耐震工事が実施されていないことは平成20年12月議会の一般質問で分かっていました。県は平成27年までに耐震工事を実施すると言っていましたが、それがまったくのでたらめだったことが県の高校再編計画で分かりました。
桂高校関係者の昨年9月議会への請願を受けて、市議会が協力しただちに統合反対の署名運動に立ち上がったことはご存じのとおりです。この署名は1月12日県教委に届けられました(この署名運動に対する桂高校関係者のお礼と決意を記した文書がこの日の新聞に折り込まれました)。
現知事は「ほっとけない」というスローガンで当選しましたが、私たちの切実な要求、二つの署名運動に照らしてみれば「ほったらかし」だったのではないでしょうか。
遊説の間の休憩時間に、同行した「明るい民主県政をつくる会」のメンバーから「『ほったらかし』県政はそのものズバリでいい」という感想が寄せられました。
官僚出身の体質?
「明るい会」のビラがいうように21世紀に入ってからの知事選では、県民はいつも「県政の流れを変えてほしい」という願いをこめてきました。しかし、知事は変わっても、「自民・民主・公明の相乗り県政」で政治の中身は変わらず、とりわけ現県政は「ほっとけない」と言っただけに「変わらない、ほったらかし」の印象が強いのではないでしょうか。
ある人がいいました。「官僚出身でその後は自民党の国会議員、考えたり仕事をするのは官僚・役人がやるものという感覚が身にしみついているんじゃないだろうか」。