民主党の行き詰まりと外交能力
11月1日付日刊「赤旗」の記事を紹介します。政府の行政刷新会議の特別会計「仕分け」についてです。これが民主党です。
頼みの綱のパフォーマンスだが
――民主党は2009年政策インデックスで「コメの備蓄300万トン体制」を掲げています。しかし、食料安定供給特別会計の「仕分け」では「一万トンの備蓄経費に1億円かかっている。赤字を垂れ流していいのか」と、現在の国産米備蓄100万トンを問題視。蓮舫氏も「100万トンの是非は、もう一回議論した方がいい」と発言しました。
筒井信隆農林水産副大臣は「300万トンが民主党の公約だ」と困惑顔で反論。政権公約の軽さが浮き彫りになりました。
"役人たたき"の演出があらわだったのはスーパー堤防。民主党議員の仕分け人が「完成に400年もかかる」と同事業のムダを追及し、国土交通省の官僚をさんざん詰問した後で、ころ合いを見て民主党議員である津川祥吾国交省政務官が「この事業は優先順位が低いので見直している」と答えて議論は終わりました。省内で見直しを始めていると最初に政務官が答えれば、すぐに終わった話。ムダな時間を費やしました。――
筋を通した交渉ができない
尖閣問題で外交能力のなさを露呈した民主党政権、今度は千島問題です。
ロシアのメドベージェフ大統領が国後(クナシリ)島を訪問しました。ソ連、ロシアを通じて最高責任者が千島を訪問するのは初めてだそうです。日本共産党はただちに志位委員長が抗議の談話を発表しました。今週の「赤旗」日曜版2ページをご覧ください。
千島も尖閣も日本の領土です。相手がソビエト共産党の時代、正面からやりあってきた党の一員として、論建てと交渉のできない政府には言葉もありません。
メドベージェフ大統領と側近のやり取りが眼に見えるようです。「尖閣問題で日本はスジの通った交渉に入ろうとしない。こちらも千島で既成事実を作ってしまおう」。
中国、ロシアにモノが言えない日本政府ですが、一方で事態の解決に役に立たず関係を悪化させるだけの、防衛力を強めるような論議は熱心です。アメリカいいなりに加えての外交無能力、恥ずかしいのは国民だぞと叫びたくなります。
高校統合反対署名スタート
11月4日、市議会の全員協議会に桂高校の同窓会長とPTA会長が訪れ、今後の署名活動の日程などについて説明しました。10日の新聞に趣意書を折り込み、署名を開始するそうです。ぜひ、ご協力ください。
谷村工業高校の関係者の対応について同僚議員から質問があり、その経過報告にたいして、私は「かつての谷村高校は実業科の方が多かった。いまは逆で、統合したら実業科は存在が小さくなる。教員も大幅に減らされ、より打撃を受けるのは実業科だ。よく論議し、谷村工業高校は産業技術短期大学校と結ぶ将来に明るい展望を見出すという認識で取り組んでほしい」と強調しました。