6月議会報告 一般質問(3)
家中川の止水に厳しい規制を
再三取り上げている冬季における家中川の止水の問題です。
安易に止められている家中川
この冬、家中川の水はずっと止まったままでした。そもそも三の丸発電所は明治36年、甲府市に次いで都留市で最初に発電施設が設置された場所でした。30kw/hで始まった発電はその後50kw/h、75kw/hと発電量を増し、旧谷村町と東桂村十日市場地区1770戸と織物工場や染色工場の電力需要を満たしました。言いたいのは歴史ではなく、当時のこうした需要のもとで、家中川の水を止めることができただろうかということです。都留市がマイクロ発電を2基設置したこの機会に、この歴史を振り返り発電施設を最大限有効に活用する立場に立ち、家中川の水を止めることについては厳しく規制すべきではないかということです。
最近、冬季、家中川の水はあまりにも安易に止められていないでしょうか。もし、水が止められている間に火事が起きたらという心配は家中川周辺の市民みんなの声です。もしそうなったら取り返しはつきません。大火になったとき、誰が責任を取るのでしょうか。加えて、これからは発電施設が止まれば、市として、市民として具体的な損失を伴うことになります。
以上の観点から、家中川の水を止めることについて厳しい規制を求めるものです。避けられない工事のために止める場合には工事期間を限定し、何ヶ月も止めることは避けるべきだと思います。
【市長答弁要旨】
歴史があり、地域に密着した重要な河川であることから、昭和50年4月準用河川としての指定を行い、毎年実施している定式期間中以外の止水については、管理者自ら厳しく制限し機能管理を行ってきたが、開削後、ほとんど手付かずで、溶岩が露出しているうえ局部的に屈折した構造が流水を阻害し、豪雨による増水時には度々氾濫を招き、耕作地の冠水や近隣住宅地への浸水等の被害をもたらしてきた。
そのため、増水時の排水水門の設置等の部分的な改修工事により治水機能の維持に努めてきたが、近年の自然環境の変化や宅地化等により治水機能が著しく低下している区間は、関係者の理解と協力を得て、平成12年度より山梨県が実施する障害防止対策事業を取り入れ、恒久的かつ景観にも配慮した整備を行っている。施工にあたっては、自治会を通じ各世帯へ、火災予防についての周知徹底や工事への協力依頼をするとともに、消防署と協議、関係消防分団等のご理解とご協力をいただきながら実施している。
止水期間については、施工時期の調整を行い、同一期間内での施工計画を立て、期間の短縮に努めるとともに、水門等による流量調整を行い可能な限り止水区間の短縮にも努力している。
今後も水替え工法等を取り入れ影響を最小限に留め、整備を進めたい。
【一言】ぜひ、これからはそのように配慮していただきたいですね。発電施設を止めたらいくらの損失になるのでしょう。