国民・住民が政権を選ぶ時代
「特許許可局」と聞きなされるホトトギスの声が朝から夜まで、市内いたるところで聞かれます。いったいいつ眠るのでしょうか。そして朝日川上流ではカジカガエルがピヨピヨとかわいい声で鳴きだしています。季節の移り変わりを知らせる生き物たちの営みです。そして政治の季節、人の営みは…。
道志村に招かれて
道志村の党後援会に招かれて8日、日本共産党と語る集いに行きました。カッコよく言えば弁士です。この「集い」は国政選挙を前に開かれるのが恒例となり、今回が3回目です。同行した補佐役のKさんは私よりも道志村にくわしく、知り合いも大勢います。
そもそもなぜ都留市議の私が道志村かということですが、それは「合併」が縁です。都留市議会でただ一人合併反対の旗幟(きし)を鮮明にしたおかげで同じく合併に反対する道志の人たちと知り合いになったのです。合併を計画した市長に感謝すべきかもしれません。Kさんは若いころ道志村に職を得て5年ほど住んでいたために、主として当時の青年団の人たち(いまではりっぱな長老)に知り合いがいます。50年も前のことですが、当時マージャン流行に一役買ったという実績(?)の持ち主です。
会場を提供してくれたY議員は合併反対の立場で活躍した、すばらしい政治感覚の持ち主です。今回も「集い」に同席し、だまって見守っておられました。
話すことは山ほど
先月、市立病院の待合室で声をかけられ、気軽に引き受けたのですが、その後、花田仁参院予定候補を招いた演説会が県下あちこちで計画されるのを見て、花田さんを弁士に迎えたほうがいいのではと思いました。しかし主催者は「いい、いい、小林でいい」というので、やや緊張して準備しました。
二大政党体制を定着させようとしたのに、政権についた民主党の破たんが予想を超えて早まり、あわてたメディアは必死に菅新内閣を持ち上げています。もちろん、政権を投げ出さざるを得なかった鳩山内閣の残した問題は何も解決していません。そのもとで、語るべきことは山ほどあります。国民要求と基地問題、カネと政治の問題、菅新総理はそれらのすべてが鳩山政権と一緒に消えてしまったかのような対応です。
一方、日本共産党は、7日志位委員長が沖縄を訪問し、仲井真知事をはじめ県下の首長と相次いで会談をし、基地撤去の意思と協力を確認しあいました。
下手な話をいやな顔もせず聞いてくれた参加者は、討論のなかでソ連共産党や中国共産党との関係、安保条約についてなど、足りないところを補う質問をし、中身を豊かにしてくれました。
思いはいっそう深く
話し合いはどうしても合併を拒否したところに及びます。村政を真剣に考える人たちでもある参加者には、合併と村長選という政治体験をした自負が感じられ、村の将来に手ごたえを感じた「集い」でもありました。