| 前へ | Top |2007年〜 | 次へ |
またも政権投げ出し

つける薬がない「アメリカ追従病」

 鳩山首相が連立党党首の大臣の首を切ってしまったと思ったら、自分の首まで切ってしまいました。しかし、それも表に出た現象で、内実は国民に首を切られたというべきでしょう。

目が見えず、耳も聞こえず
 「病膏肓(やまいこうこう=からだの中で一番奥深く、治療しにくい所)に入(い)る」を絵に描いたような行動でした。
 9万人も集まった沖縄県民集会、誰が見てもこれが「民意」でしょう。それなのに「民意を知りたい」と沖縄に出かけ怒りの火に油を注ぎ、さらに共産党から自民党まで沖縄県議会の全会派が座り込む県庁で知事に普天間基地の「辺野古」移設を要請する。理解しがたい行動でした。極端に現実が見えなくなる、「劇症アメリカ追従病」とでも名づけましょうか。結局、お決まりの政権投げ出し、自公政治の末期と同じでした。
 自民党の安倍、福田、麻生、そして民主党の鳩山と4年間で4人の総理です。だれがやってもアメリカと財界にモノがいえなければ国民との矛盾は避けられないという事実が見えやすくなっています。それなのに新聞の皮相な報道ぶりはどうでしょう。もちろんテレビも同じで、ほとんど枝葉の現象しか報道していません。
 自民党政治に怒る国民に対して、後期高齢者医療制度の廃止や沖縄の基地「移転」を約束し、政権交代を成し遂げたあげくの裏切りだけに国民の怒りは大きかったのですが、その影に財界とアメリカがいることを報じなければ、世論をリードする責任は果たせないでしょう。鳩山政権の失政だけを論じていたのではなにも展望は見えてきません。毎年変わる首相、真剣にその原因を追究してもらいたいものです。
 そして「しんぶん赤旗」です。今週の「赤旗」日曜版はこの辞任劇に間に合いました。志位委員長の談話が載っていますので、ぜひお読みください。

シカ、キツネ、タヌキ
 三題噺(ばなし)ではありませんが、この半月ほどの間に見た、夜の動物です。  シカは与縄から玉川に向かう峠の入り口から200メートルほど入ったところで車の前方10メートル余りのところを悠々と横切りました。菅野や朝日曽雌方面にシカが出没するとは聞いていましたが、この目で見たのは初めてです。丹沢のシカが道志に、さらに都留にと移動してきたのでしょう。いずれ樹木の食害が問題になるのでしょうか。
 子ギツネを見たのは県道道志線の緑町付近で、県道を横切りました。2年ほど前に見て以来ですが、子がいるということは親もいるのでしょう。かつては夜、どこでも見られたキツネが姿を消して10数年たちますが、本格的な復活につながるかどうか、見守りたいと思います。
 タヌキのことはブログに書きましたが、相変わらず交通事故死が相次いでいます。身近なところで急激に増えているようです。
 昼間は見えない「自然」ですが、実は動物たちと共存している事実を知らされます。