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4年ぶりの25回党大会開催(2)

 今週の「しんぶん赤旗」日曜版は志位委員長のインタビューを中心にした大会特集号です。読者のみなさんや国民に、こんなふうに大会のようすを伝える政党がほかにあるでしょうか。16日に開かれた民主党大会をホームページで見てみましたが何か討論され形跡はありません。小沢幹事長の開き直りを応援する大会だったと報道されています。

山下町議が大会で発言
 日曜版7ページ「日本共産党第25回大会リポート」では「町を変えた31歳」と題して山下利夫富士河口湖町議が取り上げられています。山下町議は討論に参加しました。
 都留市社会福祉協議会の介護福祉士から町議候補へ、子どもの医療費の中3まで無料化を公約の柱に据え当選、最初の議会でこれが実現しました。他の候補も子どもの医療費無料化を公約に掲げましたが「小6まで」でした。中3まで一気に無料化拡大を決断した町長も偉いものです。
 その後も2人の町議が「赤旗」日曜版の購読を申し込んできたとか、健康福祉大の学生を対象にアパートを経営する人たちの代表が訪れて懇談するなど、山下町議の話題はつきません。期待大です。

世界的不況というが
 大会報告は世界経済危機のもとで、日本が特別深刻で、「OECDの経済見通しによると、日本の2009年実質経済成長率はマイナス5・3%と、先進7カ国のうちで落ち込みが最も激しい」としています。
 しかし、「この間の約10年間の推移を見ると、大企業は1999年〜2000年、2002年〜2007年という長期間にわたる利益拡大期があり、とくに2003〜2007年の5年間は、史上最高の利益を更新しつづけました。ところが、労働者の雇用者報酬は、1997年の280兆円をピークに減り続け、2009年には253兆円へと、総額で27兆円、約1割も落ち込みました。これは何と18年前の1992年の水準」です。

「知らなかったなぁ」
 問題はそのあとの部分です。「こうした雇用者報酬の落ち込みは、国際的にみても、主要国のなかで日本だけの異常な事態なのです。OECD加盟国でみると、比較可能な28カ国のなかで、1997年から2007年までの10年間で、雇用者報酬が減少した国は、日本ただ一国しかありません。10年以上にわたって賃金が下がり続けている国は、世界の主要国で日本だけなのであります。」
 ある読者にこのことを話したら「不況というからどこでも賃金が下がっていると思っていた」といいました。
 一方で企業の内部留保はこの10年間で約200兆円から約400兆円へと急膨張しています。その半分近くは資本金10億円の大企業がため込んだものです。
 国民生活と日本経済を立て直すために、「この内部留保の一部を雇用や中小企業、社会に還元させる政策への転換が必要」という日本共産党の立場は、誰にも受け入れられるのではないでしょうか。