4年ぶりの25回党大会開催
日本共産党の大会が13日から4日間開かれました。といってもこの「手紙」を作っている14日はまだ大会2日目です。
ネットでご覧ください
開会日の志位委員長の報告をインターネットで視聴しました。中継が終わった後も日本共産党中央委員会のホームページで見られます。16日の最終日の結語も見られます。
一日だけのシャンシャン大会で済ます党もあるなかで、全党討議2カ月、大会が4日間です。これは民主主義を実践する党の姿を示すものですが、内容でいえば、自分の幸せだけでなく、みんなの幸せを願う善意の人たちが叡智を集める場です。世界の政治の動きを含め見える範囲のすべての出来事を掌に載せ、必要な分析・検討を加え国民の幸せと社会発展のための方針として練り上げる、その集大成としての場です。
もっとも重要な決議案を「赤旗」で、大会の報告をインターネットで公開するのですから、近代的な政党として理想的な姿ではないでしょうか。先日ある場で古典的な反共発言に出会いましたが、パソコンをお使いの方にはぜひ大会を視聴していただきたいと思います。日本共産党の姿が余すところなくわかり、新旧の「反共攻撃」に根拠のないことが理解いただけるのではないかと思います。
4年前の決議は
大会は次の大会までの基本的な方針ですが、私たちが期待するのは情勢分析とそれにつながる展望です。
今回の決議案は冒頭で、「4年前の第24回党大会決議は、『自民党政治の危機とゆきづまりは、外交でも、内政でも、最も深刻な段階をむかえている』…、2005年の総選挙で、小泉・自民党が、郵政問題一本に争点をしぼるという国民をあざむく方法で議席の大幅増を果たしたことについて、『うそとごまかしが明らかになれば、政治の大きな激動はさけられない』、『日本の情勢は、古い枠組みを打開する新しい政治を切実にもとめる、歴史的時期をむかえている』とのべた。この提起は、日本の情勢と展望を正確に見通すものだった。それは4年間におこった日本政治の大きな変化によって証明された」とふりかえっています。
そしてその変化を作り出したのは各分野の国民のたたかいでしたが、決定的な場面で果たした日本共産党の役割は、私たちに大きな確信を与えます。労働者派遣法の原則自由化、後期高齢者医療制度へのレールを敷いた健康保険法改悪の「付帯決議」などにきっぱり反対した、動かせない事実です。
参院選へのスタート
ここにきて、民主党の小沢幹事長の身辺があわただしくなっています。利権を左右する力を持つ国会議員が「大物」とされる見方を代表する政治家です。こういう人が中心に座っている党と日本共産党、14日付日刊「赤旗」の一面は対称的でした。「国民とともに新しい政治を探求」と「小沢氏関係先を一斉捜索」と。大会は夏の参院選で政治の転換を本物にするスタートの場でもあります。