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12月議会 一般質問(4)
市長の5選不出馬発言について
今週は12月議会の一般質問で最初の質問として用意しながら、他の議員が同趣旨の質問を先に通告したため関連質問に回った市長の「5選不出馬発言」について、当初用意した原稿を掲載します。
市長選の直後、新聞1面に市長の5選不出馬の記事が載りました。新聞の扱いの大きさでも分かるように、当選直後に次の選挙に立候補しないと言明するのは極めて異例なことです。一般的に、政治家が次期選挙について見解を述べるのは任期の終盤です。それを早い時期に言わないのは残る任期の政治を執行する姿勢ついて無用な憶測を呼ぶからです。また、選挙直後に「この任期で終わり」と言明することは、有権者から活力を奪うことにもなりかねなません。
そもそも市長はこの任期を、第5次長期総合計画を遂行する任期と位置づけていますが、計画は平成18年度からの10年であり、次の任期にまたがります。長期計画の遂行を見届けるのであれば、この任期で終わりにはならないはずで矛盾しています。また、政治の世界で4年後のことはなかなか予測が困難です。激動といえる情勢展開がいつ、どういう形で現れるか、見極めることが難しいことは国政をみれば明らかです。次の任期については有権者の評価が基本になるものであり、加えて政治家としての理想や信念、行政の継続性などを考えれば、次期選挙については有権者の関心と評価の行方が定まった時点で結論を出すというのが正しい姿勢だと思います。この任期中に、考えていることのすべてをやり遂げたいという意欲と、次の選挙に出馬しないという発言は別問題です。
以上の諸点から、市長の5選不出馬発言は撤回すべきだと思います。それとも発言をせざるを得ない事情があったのでしょうか。そうであれば真意を明らかにすべきです。あらためて見解を求めるものです。
発言は撤回せず
関連質問だったため、このとおりの発言ではありませんでしたが、後日、テレビで質問を見た人たちの感想は「市長は何を言ったのか、よく分からなかったね」が多数でした。
「私人としてやりたいことがある」というのが答弁の趣旨だったようですが、いったん選挙に打って出た以上、公人としての覚悟が必要ではないでしょうか。私人としての思いは脇に置くという覚悟です。結局、発言は撤回しませんでした。
金井では福寿草が満開
年末、「赤旗」の集金にうかがったÅさん宅の庭の福寿草です。
「冬来(きた)りなば春遠からじ」を思わせてくれました。