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身延町の選挙応援で思う

 富士河口湖町の議員選挙が終わったと思う間もなく身延町の議員選挙、この日曜日、25日が投票です。現職の渡辺文子さんが立候補しており、18日と21日に街頭宣伝の応援に行きました。
 現身延町は三つの町が合併して誕生しました。渡辺さんはその一つ、旧下部町からの立候補です。ご存知、下部温泉の町です。最終処分場建設反対運動などを通じて誠実な人柄は広く知られています。

自治体の進むべき道は
 他の自治体への応援は、現在置かれている地方自治体の共通の課題を再認識する機会になります。同時にその自治体固有の問題もあり、そこで奮闘する共産党の政策を学ぶ機会ともなります。
 身延町ですすんでいるのは子どもの医療費無料化でした。「今年から中学校卒業まで無料」は渡辺さんの尽力によるものです。また「乗り合いタクシー」は住民の足を守る知恵で、その充実が期待されます。
しかし、高い国保税は身延も例外ではなく、保険証未交付世帯は138世帯に及んでいました。しかも、3月議会で税率を上げ、その結果基金は2億7000万円、一世帯あたり10万円に達しているのです。もちろんといっては失礼かもしれませんが、渡辺さんを除いて議会は全員賛成でした。
 特養ホームの不足も深刻です。待機者は312人、建設が急がれます。 介護保険制度をペテンだといった人がいましたが、保険料を取りながら利用する施設がないなど、民間の保険だったら詐欺罪で訴えられるのではないでしょうか。
 身延町で驚いたのは学校の統合計画です。現在の中学校5校小学校9校を10年後にはそれぞれ1校2校に統合するというのです。少子化が進むことを前提に計画しているようですが、合併前の3町の中には小学校が一つもない町ができることになります。合併して役場は支所になり、学校がなくなる、なにやら地方が衰退の道を歩かされていると見るのは杞憂でしょうか。
 国の政治が時代を画するような変化をしようとしている今、地方政治はどうあるべきか、変化を本物にするため国でも地方でも共産党の役割は大きくなります。先週のお二人の祝メールの重みをかみしめる機会ともなりました。

リニア記事に違和感
 10月15日付の山日新聞社会面に「リニア経済効果140兆円」という記事が大きく載りました。読者のみなさんはどんな印象をもたれたでしょうか。都留市に駅ができないことが確定的になり、「関係ない」と思われた方が多いのでしょうか。しかし、元国鉄職員としては看過できません。
 リニアはJR東海が主体で建設するといいますが、旧国鉄が200兆円の負債があることを理由に民営化されたのに、なぜそんな大仕事ができるのでしょうか。地方路線の相次ぐ廃止、特急ばかりの長距離列車、福知山線の事故、JRの利益中心の姿勢と民営化に言いたいことは山ほどあります。