音のサンプル・B.C.Rich/10弦Bich




 この項目においては私のメイン・ギターである10弦Bichの実際の音色を、モノは試しに聴いていただきたくのも一興かと思い、MP3形式のファイルとして掲載する事にした。これは”作曲小屋”のコンテンツアップ(?)の一環と、私自身のお楽しみのひとつとしての意味合いを持っているのであるが、何分HPスペースの容量との兼ね合いもあって、あまり大きなファイルサイズにする事は出来ない。したがって、現状では惜しむらしくもサンプリング周波数は24kHz程度で、時間的にも数秒〜20数秒程度のものとならざるをえないが、ともあれこのギターのサウンド(・・・というより私の標準的なサウンドとして)の一端でも聴き取る事が出来るのではないかと思う(一般的なギターサウンドの基準からすれば、決して良い音ではないだろうが)。今後は折をみてファイルの入れ替え、追加をしていきたいと思っている。そして録音するにあたっては、かなり勝手気まま=いい加減に弾いている部分もある(なにしろ急造品である)・・・。

 尚、私はギターを演奏・録音する際において、ギターアンプは一切使う事はない。すべてラインにより音を作っている。これが私のギタリストとしての標準的な在り方である。

 2003.7.29

 以下、B.C.RichのBich Supreme 10弦仕様によるサンプルサウンドであるが、楽器としての主な仕様は次の通りである。特に断りがない場合はボリューム=10、トーン=10である。

・リアPU/ディマジオ デュアルサウンド(スーパーディストーション)
・フロントPU/ディマジオ PAF
・シリーズ/パラレル切り替えスイッチ、及び5ポジション・バリトーン
・フェイズスイッチ、ブースター(1基)
・1ボリューム、1トーン、3ポジションPUセレクター
・レーダーシュタイン/フィルムコンデンサー、250v/0.022マイクロファラッド



 また、録音機材はBOSSのダイレクトボックスDI−1、もしくはZOOM/707Uを通し、ベリンガ−のミキサーMX802Aを経由している。そしてミキサーのセンド・リターンはヤマハSPX900に繋がれており、これにより残響音を加えている。コンプレッサーやリミッターの類は一切、使用していない。録音のためのソフトはCakewalk/SONARである。

 シールドはGeorge L's、及びモンスターケーブルを併用している。ピックはジム・ダンロップJAZZVである。調弦は全ての復弦においてユニゾンであり、テンションはかなり弱い。そして未だ弦の組み合わせは確定していない。弦の状態は半死半生といったところか。なお、バリトーンのポジションはバリトーン回路をバイパスするポジションを”ポジション1”とし、以下”ポジション2〜5”とする。


サンプル1 リアPU+フロントPU

サンプル2 リアPU

サンプル3 フロントPU

サンプル4 リアPU(パラレル)+バリトーン(ポジション2)

サンプル5 フロントPU+バリトーン(ポジション2)

サンプル6 リアPU+ディストーション(ZOOM/707U)

サンプル7 フロントPU+ディストーション(ZOOM/707U)

サンプル8 リアPU+ディストーション(エレクトロハーモニクス/BIG MUFF)


テキトウな演奏で恐縮であるが、以下、気が向いたらサーバーの容量と相談しながら追加の予定。MP3形式(差し替えもアリ)。



・私のギターの弾き方

 およそエレクトリック・ギターなる楽器はクラシック楽器などとは違い、(流派などの違いはあるにせよ)厳格に定式化された奏法上の細かい決まり事は有って無かったようなものであった(一部の例外はあろうが)。しかし1980年代を前後するころであろうか、それ以降にはこの勝手気ままなる楽器にも極めてテクニカルな技術が導入された。それは目覚しく、実に多岐にわたるものであったが、この時期、左手や運指のフォーム、ピッキングの在り方などが抜本的に問い直されたといえる。他ならぬ私もこの急速なテクニックとスピードの波を通過した者の一人である。この時期、私も競争意識丸出しで他はさておき、自らに課した課題に果敢に挑戦したものである(例えば中位のテンポでは32分音符でのフル・ピッキングなどは、もはや当たり前になっていた)。そこで得たものは(多少の衰えはあるが・・・)今も大きな財産となっている。・・・・それはおおむね運指とピッキングの速さと同期についてであるといえる。しかしこれは今もって私の課題のひとつであり、恐らく私がギターを持ち続ける限りついて回るであろう。

 私にとってまず重要なのは左手のフォームである。私はギターの指板を出来る限り縦横に使いたいと思っていたので、それまで標準的であったネックを握るようなフォームではダメで、クラシック・ギター的なフォームということになる。しかし、弦に対して全く垂直に、という訳ではなく、やや斜めに構える。親指の位置はネックの中央線より6弦側で、押さえる弦に応じて移動させる。その時支点となるのは親指ではなく、”手首の返し”である。そして、このフォームを維持するためには(座って弾く場合)ギターを右足に乗せると具合が悪く、私の場合はクラシック・ギターのように左足に乗せる。この時、必需品となるのがクラシック・ギターと同じく”足台”である。

 ピッキングに関しては非常に熱意を持って探求した分野である(今もって尚、であるが・・・)。ピッキングの分類もおよそ、手首を上下に振るタイプ、手首を回転させるもの、肘から先を振るタイプ、そして指先を中心にピッキングするタイプと様々あるが、私の場合は手首の上下動と指先の動きを合わせたものである。だから私は右手を完全に握る事は無い。軽く開いておく。さもなくば微妙な指先の動きが妨げられてしまうからだ。そして、弦に対するピックの角度や当てる深さも重要である。この要素はピックの形や材質、厚さなどに微妙に左右される。実に奥の深い事柄である。もしあなたがギターを弾かれる方であるならば、このような厄介な問題においてどのように対処されておられるのであろうか?。

 このあたりの話題については、私なりに語るべき事は多くありそうであるが、とりあえずここではこの程度にしておきたい。まあ、私の奏法上の話題など聞かされてもあまり面白いものでもないであろうから。一応の紹介として。





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