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■ Excel豆知識108 |
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108-1 OR関数
OR関数は「論理関数」に分類されます。
論理関数は、IF関数、AND関数、OR関数、NOT関数、TRUE関数、FALSE関数、IFERROR関数
のわずか7つの関数で構成されます。この中でも中心的な役割を果たすのはIF関数で、そ
れにAND関数やOR関数と他のジャンルの関数を組み合わせて使用します。
OR関数は、引数で指定した複数の条件のうち、いずれかが正しい場合にTRUEを返しま
す。すべての引数が正しくない場合にFALSEを返します。
=OR(論理式1,論理式2,・・・)のように使います。
ここで、「1科目でも70点未満なら不合格」という場合でみてみましょう。
まず、OR関数を使って、1科目でも70点未満があるかどうかを調べます。佐々木さん
の国語の点数が70点以下なので、「C5<70」が正しいということで、TRUEになっています。
(関数の挿入ダイアログボックスを利用したOR関数の設定の仕方はこちら。)
ここにIF関数を組み合わせて、「合格」「不合格」という文字を表示してみましょう。
IF関数
IF関数は=IF(論理式,真の場合,偽の場合)のように使います。
=IF(OR(D31<70,E31<70,F31<70),"不合格","合格")
上記の式で言えば、赤字のOR関数の部分の論理式が正しい場合は「不合格」と表示しな
さい、正しくない場合は「合格」と表示しなさい、ということです。
上記の式をOR関数を使わずにIF関数だけでやるとすると次のようになります。
フローチャートにするとこのようになります。
このように、複数の条件があって、IF関数の引数の中にIF関数を使うようなことをネスト
といいます。
AND関数
=AND(論理式1,論理式2,・・・)のように使います。
AND関数は、すべての引数が正しい場合にTRUEを返し、1つでも正しくない引数があ
るとFALSEを返します。
上記の「1科目でも70点未満なら不合格」ということは「3科目とも70点以上な
ら合格」ということと同じです。これをANDを使って表してみましょう。
山田さんは、国語も数学も英語も70点以上なので、AND関数の3つの引数全部が正しい
のでTRUEと表示されます。佐々木さんは、国語が70点未満なので、AND関数の「引数のう
ち1つでも正しくない引数がある」場合にあたり、FALSEと表示されます。
ここにIF関数を組み合わせて、「合格」「不合格」という文字を表示してみましょう。
このように、同じことを表現するにも、何通りものやり方があります。自分がやりたい
ことに一番適当な方法を考えるようにすればいいと思います。
このIF関数は仕事でもさまざまな場合に利用出来ます。条件によって、違う結果を表示
したい場合が出てきたら、IF関数を使うことを考えてください。
では、次は「COUNTIF関数」です。