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Inside Farming Vol.93



とりあえずLANにしとく?ジャンクPCもLAN接続


  前に、我が家には内緒だがJUNK-PCが2台あると書いた。今回はそのお話だ。

 我が家では6月を「捨て捨て月間」と名付け、たまっていく一方の物を「いるもの」「いらないもの」の2BOXに分け、廃棄するという骨太政策が妻から打ち出されていた。そんな中、今回のLAN構築騒ぎで、実はタワー型のPCが2台も押入れに入っているということが発覚したのである。とにかくタワー型はデカイ。1台でも8畳用石油ファンヒータ以上の大きさ。それが2台だ。場所をとるのである。

 確かに1台(VL486)は、構成がCPUが486、VL-BUSのマザー、キャディ式2倍速CD-ROM、28.8kbpsのモデム、VL用のビデオカードと、客観的に見て(どうみても)これらは廃棄物だ。しょうがない、ボードやドライブ類は引抜いて破砕ごみに、電源とケースは粗大ごみに出すこととしよう。しかし、もう一台(ClassicPentium166)は、CPUはClassic Pentium166と非力だが、久しぶりに電源を入れてもWin95がスムーズに立ち上がる完動品。捨てるのは惜しい。確かに、ここ数年、Classicは押入れの中でくすぶっていた。でも、その一方で、Classicより処理能力が低いPentium100のB5サブノートのNC/Sを現役で使用していたという現実があるのだから、実用的にはなんら問題のない能力のはずである。ちなみにClassicはマザーがAsus P/I-P55TP4、RAM48MB、32倍速CD-ROM、1.2GB、340MBという小さいHDDが2つ、VL486から取り外した博物館入り確実の5インチFDDを取り付けてあるという渋い構成である。確かに、NC/Sに比べるとスペース対効果が悪すぎるかもしれない。これではまるでウドの大木だ。捨てるのか?

 LANに繋げればいいじゃん!(やっぱり?)。

 ちょうどメインPC(Celeon450)用に新しい100BASE-TXカードを1枚購入(940円)したので、今まで使用していた10BASE-TのLANカードが余っている。これをClassicに差し込もう。OSがWindows95だから例によってLANカードが他のデバイスとリソースの競合を起こしたが、それ以外は問題なくあっと言う間にLANの仲間入りである。せっかくCDD、HDDがあるんだからLANに繋いどけば何かの役に立つはず。そう、ケーブルさえ繋いでおけば、押入れに入れておいても、必要な時だけ電源をONにすればいい(結局押し入れかよ。by三村@バカルディあるいはサマーズ)。

 などと、タワーのケースを開けてLANボードを差し込んでいると、急に、昨年の冬に知人のPC廃棄の際にもらってきたCPU(MMXPentium)があるのを思い出した。このCPUはMMXとあるのが読み取れるだけで周波数などは謎だが、CPUの形状はClassicのマザーP/I-P55TP4のCPUソケット7に嵌まるものである。破壊を覚悟で挿入すると、全く問題なく動作した。PCの立ち上がり画面ではMMXPentium180と表示されている。確かClassisは150MhzのCPUを60Mhzのベースクロックを66Mhzに変更して166 Mhzで動作させていたはずだから、CPUクロックは2.5倍速で動いているということになる。ということは3倍速にすれば200Mhz、3.5倍速にすれば233Mhzで動作するかも。久々にマニュアルでP/I-P55TP4のジャンパの設定を調べよう。うーむ、惜しい。マザーがP/I-P55TP4なら、3.5倍速も試せるようだが、3倍速設定が限界だ。CPUへの供給電圧も規定の2.9Vには設定できないようだから、ちょっと高い電圧の3.3Vのままで運用するしかないが・・まあ大丈夫だろう。

 そんな訳で、めでたくClassicは200Mhzマシンへ変身だ。このくらいの処理能力があれば物理的な容積に対して許容できるパフォーマンスといえるかもしれない。これでコンピュータ名もClassicからMMX200に変更だ。もう、ウドの大木とは呼ばないよ。

P.S. それにしても、世の中、捨てる神あれば拾う神ありだ。

 実は、昨年の冬に知人のPC廃棄の際にもらってきたのはこのCPUだけでなく、168Pin64MBのメモリ、ISA-SCSIカードの3点。CPU変更に気を良くして、ついでにメモリも利用できるかどうか型番をgoogleしてみると、メインPC(Celeon450)に使用できるメモリだということが判明(Lucky!)した。Celeon450はベースクロックを100Mhzにアップしてあるから、メモリがシステムに追随するか不安であったが、なかなか順調に動作している。このご時世に、戴き物でこれだけ楽しめるとは・・(うれし泣き)。やっぱ、PCパーツは(それが、他人のものであっても)そう簡単には捨てられない!と再認識したのであった。でも、こうやってまたまた物が溜まっていくのね。それゆえ、我が家の「捨て捨て計画」はなかなか進まないのである。

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