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Inside Farming Vol.76



”にわかエンスー”の自動車装備チェック


  さて、自動車業界状況に続くにわかエンスーの知識の第2回目は装備である。
 
 最近の車の安全性の向上や安全のための装備はかなり充実しているようだ。私も、車選択のポイントとして、妻子のためにもまず安全性に重きを置きたい世代である。日本の業界標準のトヨタが全車種にABSやエアバッグの装備を目指すと宣言しているようだから、これから新車を購入するならこれらは当然に欲しい装備といえる。ABSは単なるアンチロックシステムだけでなく、ブレーキアシストつき、とか、安定した走行を支援するスタビリティ・システムと連携するように進化しているようだし、エアバッグも運転席助手席ともフロント・サイドのみでなくウインドを覆うように膨らむものの装備もされつつある。
 自動車保険加入の際に”安全ボディ”割引が適用される車種も安全性が認知されているということでポイントは高い。
 
 盗難からの安全対策ではイモビライザーが一般的になりつつある。イモビライザーとは鍵と鍵穴という物理的な嵌合だけでなく、キーIDとクルマのIDを電子的に照合することでエンジンをスタートさせるシステムである。高級車盗難が激増しているご時世だからか、車両保険の割引対象にもなっている。それでも心配な人は警備会社が出している自動車用のセキュリティ・システムに加入すればいいだろう。
 
 にわかエンスーではエンジン性能までうんぬんすることはできないが、エンジンの形式や排気量にこだわれば、購入者が求める走行性能を有する車が購入できる(その性能をフルに発揮できる公道は日本にはないが)。環境重視ならハイブリッド車も選択できる世の中だ。ハイブリッドはまだ少し割高感があるので、そこまでできなくても自動車保険の環境対策車の適用車種であれば好ましいと思う。個人的には燃費がカタログ値でもリッター12km程度あれば嬉しい。エコでありかつ経済的でもあるというのがいい。
 ミッションは4速ATというのが一般的のようだが、変速可能な5速ATならアクティブなドライビングも楽しめそうだ。ATなのにシフトノブを前後または左右に動かすことで変速可能であるというシステムの存在は私は最近まで知らなかったが、マニユアルとATのイイトコ取りでよいと思う。
 
 最近は自動車がカラフルになってきて見ていても楽しい。内装を自動車の外装に合わせて選べるというのも傾向だ。高級とランクされる車の内装にはウッドをあしらったものが多いが、最近はアルミニウムを用いたメタリックの内装も流行の兆し。ハンドルやシフトノブ、シートに本革を用いた内装も高級感がある。さすがにシートのセッティングを電動で行ったり、ヒーターを内蔵しているのはある価格以上の車である。サンバイザーに付いているバニティ・ミラーを開くとその上にある小さなミラーが点灯するとか、ドアを閉めると車内灯がゆっくりゆっくり消えていくという仕様の車はなんとなく小粋である。スポーティな演出として内装ではホワイトメーター、外装では個性あるアルミホイールやマフラーのクロムメッキを設定しているメーカーも多く、お好みでどうぞ。
 
 流行のミニバンが欲しいなら3列7シートというのが標準的。シート・アレンジも多彩。これらのミニバンを毎日の通勤に1名乗車で利用することはある意味かなりの贅沢といってもいいだろう。ミニバンに限ったものではないが、多人数が乗車した場合に車体後部が沈みヘッドライトが対向車にとって眩しくなり、迷惑で危険な場合があるが、最近の車種はちゃんとこれを防ぐための光軸補正機能を有しているようだ。ライトといえば、ハロゲンバルブに続きキセノンバルブとか、HIDというフィラメントを有さず電極間のスパークで発光するものも登場している。冬の朝方には毎日濃い霧が降りる松本周辺では前後方ともにフォグランプがあればありがたい。急ブレーキを踏んだときハザードが自動的に点滅するという機能も搭載しているとなんとなく安全な気がして嬉しい。
 
 自動車業界も日進月歩だとつくづく感じる。PCと同じで、ちょっと待てば新しい車が出る。そして、新しいものは盛りだくさんでコストパフォーマンスが良いに決まっているが、欲しい時が買い時である。
 さてさて、私は何を購入したのか・・というと、上記のそれなりの装備を備えた小さな欧州車である。ちなみに、雑誌を購入したり、いろいろな情報を集めるエンスーになったのは車の購入後で、購入に際しては他車との比較検討も全くなし。フェアで出会った限定車に妻と共に一目ぼれで、即決だ。気にいればそんなものかと、妻と顔を見合わせて笑ってしまった。

 さあ、頑張って働くぞ!(終)(後日談へ続く

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