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Inside Farming Vol.122


終わり良ければ全て良し。


 ついに、ルーテシアの到着だ。2階建てで6台ほどの車が積める大きなトレーラでやってきた。陸送会社はゼロ。最近、NHKでの番組で、ゼロ(元日産陸送)が日産に依存しない経営への転換を模索する様子が特集されていたのを園主は見たばかりであったので、ゼロが「陸送」してきたことが意味も無く嬉しかった(単なる偶然だが)。

 載ってる!載ってる。マイ・ルーテシア。車をトレーラから下ろすと、若い運転手が「キズを確認してほしい」という。「キズ??」とちょっといやな予感がしたが、応ずると、長さ2cm程度の糸状の引掻きキズ。ドアのほんの僅かな塗装剥げ。全然問題ない。全く分からないレベル。それ以外の内外装の程度も予想よりも遥かにイイ。シエナブラウンという色は、思っていたよりも実際に見るとダーク系であり、落ち着いている。イイ。

ルーテシア 内装も綺麗だ。楽しみだったシートもふっくりしている。中古車特有?のニオイはあるが問題はないレベル。外観と同様に内装も曲線を基調としたデザインで、最近の国産車と比べてもあまり古さを感じさせない。インパネの質感はすこしヌメッとしていて、つるつるプラスチックの安っぽさはない。6連奏CDも付いてるの?いいねえ。(後部座席の窓は情報どおり手動でした(笑))

 庭先で装備などをチェックしていると、そこに宅配便が「タイヤ4本届いてます!」と、やってきた。なんというタイミング。ルノー純正アルミ付きスタッドレス・タイヤの到着だ。こちらも山あり傷なしの大満足の品物。さっそく、このまま履き替えだ。

 ついでにちょっと乗ってみる。調子も悪くなさそうだ。ドライブ・インプレッションを書くほど園主は車を知らないが、このルーテシアは、なかなか走る感じがする。ATが学習機能付きだというから、前オーナーがかなりの走り手だったのだろうか?。ただ、一昨年前に購入した欧州車(独)と比べた場合には、ルーテシアは、ちょっと堅い、粗い、という印象をうけた。カタログ値で気になっていた旋廻半径は、やはり大きいというのが実感である。

 欧州車購入に際してアドバイスをもらったプジョーブレイクの友人にも、さっそくお披露目して(自慢とも言うが)、その評価をもらわなければ!。

 驚かそうと思い、友人宅へ突然の訪問を決行。なんとその途中の交差点でばったり出くわす。友人は園主だと気がつくと、”かなり”ウケてくれた。「なんか、面白い色のルーテシアが来ると思って見ていたら」園主だったというわけ(目覚ましTV軽部アナ風)。さっそく友人のチェックが入る。内外装ともにその程度は高得点である。曲線のラインの車なのに鋭く見えるのは、車高が低いせいではないかと車高を指摘しながら「雪や縁石で擦るから注意するように」との忠告。確かにそうだ。
 今度は、周辺をドライブしながら、そのインプレッションを聞く。「エンジンは良く回り、スピードが出る」「ガツンとシフトダウンする感じと、サスのカタメな設定から、峠とか攻めれば楽しそう」「直進安定性もあるようだから、高速道路とかも楽しいかも」「奥さんより自分が乗ったほうが楽しい車じゃない?」など、園主に気を使って誉めてくれた部分もあるだろうけれど、好評で、園主もとっても嬉しくなってしまう。園主が感じていた「粗い」という印象も、そういうテイストを逆に「楽しんで、乗った方がいいよ」とアドバイス。なるほど、そうか!ありがとう。

 名義変更書類も揃っていたので、さっそく陸運事務局に行って名義、ナンバーを変更。これで園主の所有になった。他人には、園主のようなある意味無謀な購入方法は決して薦めないけれど、終わり良ければ全てよし!。購入まで僅か10日、されど激動の10日間。そのプロセスは充分に楽しんだ。これからはルーテシアのドライブも楽しませてもらいます。(終)

P.S. ところで、Fitが徹底的に研究した欧州車の一台がルーテシアだったって、知ってますか?これが、この物語の複線でした。

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