子供にスキー!
私の家の近くには、ちょっとした坂のある公園があり、雪が積もれば、子供たちのスキーやソリの格好の遊び場となっています。
私も子供を連れて、良く行くのですが、親子連れで来て、子供にスキーを教えているお父さんやお母さんがうまく教えられず、また、子供もうまく滑れなくてベソをかいたり、嫌気がさしている光景を目にします。
初心者には「外足(谷足)に体重を乗せて」とか「右足(左足)に重心を移動して」とか「スキーをハの字に開いて」とか、言葉で教えることが多いと思いますが、右も左もわからず、「ハ」の字も読めない小さな子供には通用しないので悩んでいる姿も見かけます。
それでは、と、自己流「子供にスキーを教えるには」のページを開くことにしました。
参考にでもしてください。
もし、質問や疑問がありましたら、「jh8_vvn@hotmail.com」までメールをください。
解ることはお答えしたいと思います。
イメトレ編
昔の偉〜い人が「好きこそものの上手慣れ」と言ったように、子供には、まず!スキーが好きになってもらわなければなりません。
間違っても、「スキーなんかいやだ」とか「スキーは嫌いだ」などと思わせては行けません。
そのためには、シーズンにはいる前からのイメージトレーニングから始まります。
BGVとしても使えそうなパウダースキーやモーグルスキーなどのビデオを「なんとな〜く」見せておきます。
そして、時々「カッコイイネ」とか「行きたいネ」と興味をそそっておきます。
導入編
まずは、雪と遊ばせます。
スキーがどうのこうのの前に、まず、雪に慣れ、寒さなんかへっちゃらでなくては始まりません。
寒いとイヤになってしまいますから、暖かいウェアを着せてあげて、初めは近くの公園で、一緒に雪だるまでも作りましょう。
次に、小さな子供がスキーの練習をしているような坂やスキー場の広場あたりに連れていって、雪合戦やかけっこ、ソリなどで遊びましょう。
時々、辺りのスキーをしている子供に注意を向けて、「上手だネ」とか「かっこいいネ」と注意を向けてやり、興味を持たせます。
また、出来る人は、子供を抱っこしたりおんぶして、スキーで滑りながら「ワーッ」とか「キャー」とか話しかけながら、楽しいものだと印象づけてやります。
あくまでも、子供のペースに合わせながら、「スキーがしてみたい」と言い出したらしめたもの、第一段階はクリアーです。
それから、子供とスキー場に出かけたときに気をつけなければならないのがトイレです。
寒いとオシッコが近くなりがちですが、子どもは、我慢できなくなってからオシッコを教えることが多いと思いますが、トイレまで意外と遠かったり、寒さ対策で着込んでいるので、トイレで手間取ったりすることが多いものです。
オシッコを漏らしてしまっては、スキーどころの気分になれなくなってしまいます。
小さな子どもなら用心のために紙おむつをさせて、スキー場ではこまめにトイレに連れていってあげましょう。
用具編
さて、用具を揃えてやるわけですが、「初めてだから」「怪我が怖いから」とミニスキーや長靴スキーはやめましょう。
これでは、足首が不安定で、うまく立っていられず、「スキー = おもしろくない」となってしまいます。
それに、子供の体は柔らかいので、めったなことでは怪我はしません。(それより親の怪我の方が心配です。準備体操を忘れずに!)
最近は、数は少ないのですが、80cm位のスキーや14cm位のブーツなどが安く置いてあるスキー店、デパートなどのスポーツコーナーもあるようです。
まめに見て回って、クリスマスプレゼントにでも買ってあげてください。
スキーとブーツが揃えば、「お父さん、お母さんと同じだ」と言って喜び、よりスキーに興味もわきます。
それから、手袋や靴下は直ぐ濡らしてしまうので、替えの分も揃えて持っていきましょう。
用具が揃ったら、スキー靴に慣れるために、近くの公園ででもスキー靴を履かせて歩いたり走ったりして遊びましょう。
余談ですが、子供とスキーに行くときは、自分はビックフットを履いていきます。
ショートスキーだと、小回りが利くので転んだときにもすぐに助けに行けます、また、子供と近い距離で滑ることが出来るので、安心感も増します。
滑走編の1
滑ってみたいと、興味を持ったら、初めは、お父さんやお母さんのプルークの間に挟んで、滑ります。
注意することは、あまり強く支えないことです。
強く支えると、スキーに力が働かず、かえって足が不安定になり苦労しますし、子供もいつまでも親の支えを頼ってしまい、自分で滑ろうとしなくなります。
少し慣れてきたら、今度は直接体を支えてやるのではなく、お父さんやお母さんのポールを横にして、これにつかまらせて滑ります。
目標は、子供が自分で立つ練習になるように、支える力を加減します。
それから、スキーはプルークの形を作らせますが、「ハの字」という言葉は使わず、「三角っ!」の方がわかりやすいと思いますヨ!
うまくできたら、ほめてあげることを忘れずに。
滑走編の2
自分で立てるようになったら、お父さんやお母さんと向かい合わせになり、ほんの少し(1〜2m)だけ一人で滑らせてみましょう。
スキーは「三角っ」にさせながら、手を広げて「おいでっ」と声をかけ、うまくできたら、抱っこで持ちあげながら「上手、上手」とほめてやります。
慣れてきたら、連続してやらせたり、滑る距離を長くしたりして、変化を付けてやりましょう。
この練習では、お父さんやお母さんは反対向きでバックで滑ることとなります。後ろに気をつけながらガンバッテくださいネ!
スピードのコントロール編
だいぶ楽しくできるようになったら、今度は、お父さんやお母さんとは少し離れて、自分で滑る練習をさせましょう。
まだ、スピードコントロールは出来ないでしょうから、お父さんやお母さんのポールや大きな輪を使って、「汽車ポッポ」で遊びながら滑ります。
慣れてきたら、左右に力を加減してやると、少しターンに近いことが出来るようになります。
ターンの始動編
ここまで来たら、もう、一人で滑りたいと言い出すようになるでしょう。
転んでも、自分で起きる練習をさせながら、適度な距離を置いて滑らせてあげましょう。
この時は、両手を大きく広げて、「ヒコーキ」をさせて、右に左に傾けさせます。
ただし、「右」とか「左」という言葉は使わず、「傾いて〜」、「次は反対っ」と言いながら、「ブーン!ブーン!」と気持ちを乗せてあげましょう。
すると知らず知らずのうちにターンが出来るようになってしまいます。(ホント、その気になれば、子供は覚えるのが速いものです。)
むすび
プルークボーゲンが出来るようになれば、こっちのものです。
よほどの斜面でない限りは、大抵のゲレンデは滑れるようになっています。
後は、いろいろな斜面に連れていって、どんどん滑らせてあげましょう。
このとき、間違っても大人のプルークボーゲンの完成型を教えてはいけません。
あくまでも、「子供のペース」に合わせて、辺りの子供を見せながら、「チョットだけ頑張る」、「チョットだけ変化を付けてやる」、「うまくできたらほめてやる」ようにしましょう。
それから、転んでもいやな顔をせず、「雪って冷たいね」とか「いっぱい転べば、いっぱい上手になるよ」と言って、転ぶこがイヤにならないようにしましょう。
子供は理屈ではなく、体で覚えてしまいますから、興味さえあれば、あっと言う間に、一人でスイスイ上手に滑られるようになってしまいます。
スキー大好きー!
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