Planning55 【現場打合せ#2 電気配線】

House+ing > Planning


前回の【現場打合せ#1】では電気設備担当の方とお会いすることを事前に聞かされていなかったため,打合せというより顔合わせになってしまいましたが,ようやく調整がつきましたので打合せを行うことができました.
前回お会いした後,配線に関するHydeの要望をまとめたものをメールにてお送りしてありましたので,それをたたき台として計画を練ってきてくださっていました.
また,LANやTELなどの弱電関係は専門の業者さんがいらしてくださっていましたので,そちらについても仕様を煮詰めることができました.


【分電盤の多回路化】

電力会社の電柱から引かれた引込線はメーターを介し分電盤に繋がります.
一般に分電盤内には契約用アンペアブレーカー(従量電灯Cでは不要)・漏電ブレーカー・配線用ブレーカーが収まっています.
今回多回路化を考えているのは配線用ブレーカー(以下ブレーカーと略す)から先の部分です.
例えば20[A]ブレーカーは,回路を流れる電流値が20[A]を越えると電流を遮断してしまいます.
もしもこの回路に複数の電気機器を接続していてブレーカーが飛んだとしたら,接続されている全ての電気機器が利用できなくなってしまいます.
Hydeとしてはこれを避けたい!
実家や現在住んでいる賃貸では回路数が少ないので(つまり多くの電気機器が一つの回路に接続されていて),一旦ブレーカーが落ちるとその回路で使用していた全ての機器の電源が切れてしてしまうことがしばしばありました.
消費電力の大きな電気機器の電源をONにした場合などにブレーカーが落ちやすいですので,このような電気機器は専用回路とします.
また,PC等の消費電力はさほど大きくはありませんが,他の電気機器によって電源が落ちるとHDDがクラッシュする恐れがあります.
そこで,
…と計画しました.
全部で約30回路程になりました.

この素案を見た設備屋さんからは,「概ね良いと思います.」との言葉をもらいました.
変更された点は温水便座を専用回路にすることと,照明回路を壁コンセントと共有することの2点くらいでした.
Hydeは温水便座とその近くの壁コンセントを1回路でまかなえばよいと思っていましたが,漏電の危険がある部分ですから別回路にした方が安全そうです.
照明を壁コンセントと別回路にしたかったのは,壁コンセントの利用でアンペアオーバーになっても,明かりだけは確保できるので良かろうと思っていたのですが,線の引き回しの兼ね合いで共有する方向にしたとのことでした.
こちらについては利用予定の電気機器の総消費電力を計算してみて余裕がありそうですので,提案通りの方向で行くことにしました.

尚,電気機器の定格電圧が100[V]の場合と200[V]の場合では,同じ消費電力であっても回路を流れる電流は異なります.
消費電力がP[W]の電気機器の定格電圧がE[V]の場合,回路を流れる電流:I[A]は,I[A]=P[W]/E[V]で求められます.
例えば消費電力が1.0[kW]の電気機器の場合,定格電圧が100[V]の場合には10[A],200[V]の場合には5.0[A]の電流が流れることになります.
消費電力が大きな電気機器の場合,200[V]のものを使った方が,回路を流れる電流値は少なくなり,ブレーカーが飛びにくくなるわけです.

【TV】

現在のTV環境はCATVですので,UHF・VHF・特定のCS等をCATV会社と1契約すれば全て見ることができます.
新居にもCATVを引けるのですが,その地区のCATVではCS関係の(まあまあ)お気に入りのチャンネルが配信されていません.
そこで自前でアンテナを上げてしまおうかとも思ったのですが,近所でU・VHFのアンテナを上げているお宅はほとんど無いのです.
上げているお宅のアンテナの向きはHyde達の敷地から見ると(とても低いんですが)山の方向を向いていますので,受信状態が悪いのではないかと危惧されます.
自前でアンテナを上げてから「映りが悪かった!」では手間もかかるしもったいないですから,UHF・VHFはお気楽なCATVにしてしまおうかと思います.
CS関係は,CATVで見られる物はそちらで見て,配信されていないチャンネルだけスカパーでも個別契約して見ようかな?(この場合パックは逆に割高になります)
…とすると,BS&CS110°用のアンテナかCS用のアンテナか,どちらか一方は自前で上げる必要が出てきます.
そこで展望デッキからアンテナ線を2本引き込んでもらうことにしました.
なお,TV等の配線用の同軸ケーブルですが,将来を見越してS-5C-FBL(2,600MHz対応)をお願いしました.

何か自分で全部調べたような書き方ですが,アンテナの向きから受信状態が悪そうであることとか,CSアンテナだったら引込線が2本必要だとか,UHF・VHF・BSは混合できるけれどCSは別の配線にするだとか,Hydeの知らないことを色々と助言してもらいましたので,上述の方向性が決定できたことを付け加えておきます.

【LAN】

こちらは弱電専門の業者さんも交えての打合せとなりました.
相変わらずCAT6で配線することにこだわっているHydeですが,話を聞くと通常CAT5とかCAT5Eでの配線はしているようですが,CAT6で配線したことはないとか….
UTPケーブルも(業者さんだからでしょうか)300[m]単位で買わなければいけないとか,CAT6用の工具を新規で買わなければいけないとか,CAT6用のUTPケーブルを敷設するのに及び腰であるように感じられました.
それならと,既製のCAT6 UTPケーブル(両端にモジュラープラグがついているケーブル)を購入し,一方のモジュラープラグを切断,CD管に通してからモジュラージャックに接続してはどうかと提案したら,「そうしていただけると助かります♪」とのこと….
そこで,○ドバシカメラかなんかで買ってきて,ケーブルを施主支給することにしました.
モジュラージャックもHydeで手配できそうなら施主支給します.
また,配管は将来のケーブルの引き直しを考慮してCD管の中を通すこととしました.

なんかこの計画なら,CD管の先行配管だけやってもらっておけば,Hyde自身で配線することもできそうな気がしますが,わざわざ打合せに来てもらって「やっぱり自分でやるから結構です.」とはさすがに言えなかったな〜.

【TEL】

バス配線でよいのではないかとのことでしたが,将来利用方法が変更される可能性があるので,書斎内EPSを中心としたスター配線をお願いしました.
こちらもLANケーブル同様CD管内に配線してもらうことを確認しました.

【インターホン】

契約図面上の設置位置と高さの変更をしました.

【コンセント・スイッチ】

大まかな位置と数量の確認を行い,必要と思われる部分に追加を依頼しました.
ただ時間が無くなてしまい,細かい位置指定までは行えませんでした.

大体上記の内容だったかな?
今まで色々と考えてきたつもりですが,いざ「これで良いですね?」と聞かれると,「本当にこれで良いのかな?」と不安になります.
多分「これはこうしておいた方が良かったな〜」というのがきっと出るんだろうな….


Back Top Next

Copyright (c) 2002-2009 Hyde@House+ing All rights reserved.