Planning51 【浴室】

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【上棟時打合せ】から1ヶ月経ち,ユニットバスを在来工法に変更するための(概算)変更見積が出てきました.
浴室を在来で造る方向に変更したのは,Kumadonが「ユニットバスののっぺりした壁が好きでない.タイル張りにしたい!」と言い出したのがきっかけです.
【上棟時打合せ】では,”Kumadonは数社に電話をして問い合わせたようですが,タイル張りのユニットバスはないとの返答をもらったようです.”と書きましたが,実際に電話をしたのはTOTOだけだったそうです.
その後INAXにタイル貼りのユニットバスがあるとBBSで教えていただきました.
しかしこの頃には「浴室にもハイサイドライトを付けるんだ!」という気持ちがHydeの頭の中に定着してしまっていたので,もうユニットバスには戻れそうもありません.
増額の金額を聞いて「やるしかないでしょ!」と即決です.
ただ,「○○円アップ」ではどんな製品が入るのかさっぱり分かりませんでしたので,直接T社H氏に電話して,詳しい見積書と設備図をFAXしてもらいました.

浴室を在来工法で造った場合,当然一品物になるわけですから,全ての仕様を自由に決めることができます.
勾配天井の傾斜を生かすこともできますし,ハイサイドライトを付けることもできるわけです.
しかし,図面がユニットバスを置く前提で設計されていましたので,施工時の収まりに影響が出る部分もあるようです.

※ 今までは”バス”あるいは”バスルーム”と呼んでいましたが,在来で造ることになりましたので,イメージ的に”浴室”と呼ぶようにしました.

【浴槽】

Hydeは”足をゆったり伸ばせる浴槽”が希望です.
このためには浴槽の底面の内寸が1,200[mm]程必要になります.
在来で使用する浴槽は,国産メジャーメーカーの場合,間口(浴槽の長辺)の長さで呼ばれるようです.
カタログには,例えば間口が1,600[mm]なら”1600タイプ”と記載されています.
当然浴槽の内寸はこの間口より小さくなるわけですから,より広い浴槽を希望するのであれば,間口の小さなものより大きなものを選べば良さそうです.
しかし浴室の専有面積は今さら変更できませんので,壁厚を考慮すると,最大でも1600タイプが限界です.(メジャーメーカーではこれ以上のタイプはほとんどお目にかかれません.)
もう一つサイズで考えなければならないのが浴槽の幅(短辺)の長さです.
これが大きすぎると洗い場の面積が小さくなってしまいます.
浴室の広さが1坪程度の場合,幅800[mm]あたりまででしょう.
この条件を満たす浴槽を検討した結果,T○TOと○NAXに1,600×800の浴槽があることが分かりました.

先日カタログの収集と実物の見学のためにF市のショールームに行ってきましたが,残念ながら実物はありませんでした.(後に電話で候補となるサイズを展示しているショールームを探してもらいましたが,比較的近くのショールームには置いていないようです.)
同じ程度の大きさのユニットバスでサイズを体感してきましたが,メーカーによって随分感じが違うものです.
その時Kumadonも浴槽に入ってみたのですが,当然Hydeより背の低いKumadonは足も短いので,Hydeにとってはちょっと足を折らないとならない浴槽でも,ゆったり足を伸ばすことができました.
ここでフッと思ったんですよ….
風呂に入る時には当然浴槽にはお湯が張られるわけで,人の身体には浮力がかかります.
浴槽内で浮力に対して身体を保持するためには,浴槽の縁に腕をかけるとか,足で浴槽の内壁を突っ張るとかするでしょう.
Hydeがゆったりできる浴槽じゃ,まあKumadonは良いとしても,Ha-chanでは身体を保持できないんじゃないかと….
特に肩までドップリつかるタイプの浴槽だと,Ha-chanは当分浴槽内に座ることもままなりません.
この点を考慮すると,ただ大きいだけの浴槽ではいけないような気がしてきました.
カタログによると(数値の記載がないのではっきりとは分かりませんが縮尺通りであれば…),○NAXのものの方が浴槽底面の内寸が長いようです.
しかし,T○TOの浴槽には浴槽内に段差がついていて,そこに腰掛けたり足を突っ張ったりできるようになっていましたが,○NAXのものにはそれがありませんでした.
希望小売価格は若干T○TOの方が高いようですが,掛け率では有利とも聞いています.
これらを総合的に判断し,T○TO製を候補としようと思います.

そんな話をN建築士に電話で伝えたのですが,「まだ使ったことはないのですが,ちょっと使ってみたいメーカーがあるんです.」とのこと….
HP見たのですが,結構しゃれてて見た目はGoodでした.
金額的にもそれほどではないような話でした.(上位モデルは高いそうですが…)
細かいデータが載っていないので早速カタログを請求しました.
ちょっと気になるのが,しゃれたデザインはよいのですが,洋風バスで追い炊き機能が使えない浴槽もあると聞きますので,その点は確認が必要です.

…というわけで,実はまだ確定してません.
しかし,求める浴槽の方向性は具体化してきたと思いますので,もう少しで決定できそうです.

【浴槽へのまたぎ高】

浴槽に入る時に浴槽の縁をまたがなければなりませんが,その時どの程度の高さをまたぐかを”またぎ高”と言います.
この高さは高すぎても低すぎても使い勝手が悪くなると思われます.
高すぎる場合は言わずもがなですね.
低ければよいかというと,洋風バスのように水位がそれほど無く,縁の高さが低い場合にはよいのでしょうが,日本の浴槽では,浴槽から出る時によじ登るようになってしまいます.
T社から送られてきた図面を見ると,このまたぎ高が540{mm}程度あるようにに読み取れました.
数社のユニットバスについて調べた結果,430〜450[mm]程度の場合がほとんどでした.
ユニットバスの床と浴槽は一体成形ですのでまたぎ高を変更することはできません.
しかしこの部分は使い勝手に関わる部分ですから,各社とも検討して設定した高さであると思います.
現在使っているユニットバスの場合,またぎ高は430[mm]で,このまたぎ高に違和感は感じません.
送られてきた図面通りの540[mm]では高すぎると思います.

またぎ高を430〜450[mm]程度にするためには,
  1. 浴室の床を高くする
  2. 浴槽を低く設置する
のどちらかで対応するしかないと思うのですが,1.とすると,脱衣所の床から浴室に入るために,階段1段分以上(約300[mm])の段差をまたぐ必要がでてしまいます.
2.とすると,既に固定されてしまった浴室窓の位置(ユニットバスに合わせて設計されている)が高くなりすぎてしまいますし,梁の間に浴槽を陥没させるように設置しなければなりません.
現場で棟梁に相談したところ,2.の浴槽を梁の間に陥没させるように設置することは可能であるとのことでしたので,問題は窓の高さと言うことになります.
どちらの対応策も何らかの妥協は出てしまいます.
「こんなことなら最初から在来で造るように設計しておいてもらえば良かったな〜.」と言っても既に遅いですね….

このあたりまで考えてN建築士に電話で相談しましたら,「窓を大きくしちゃいましょう.」とのこと….
「え!窓はガラスも入って既に固定されていますよ.それに今ある窓どうするんですか?」と聞くと,「まずはどのようにしたいかを決めましょう.施工者側としての回答は,差額無しでやれるのか,差額を払えばやれるのか,やれないかのどれかしかないんですから….まあ,窓一つだったらそんなに高いものではありませんよ.」とのこと.
一理あります.
窓一つで今後何十年も「ああ,あの時変更しておけば良かった.」と後悔したくないですからね….
現在T社の回答待ちです.
<補足>
窓を単純に下方にずらすという方法もあるのですが,既に外側には構造用合板とラス下地板を施工済みで,窓を大きくするのであれば必要な部分だけ下地等をカットすればよいのですが,ずらすとなるとできた隙間を埋めなくてはなりませんから,手間もかかるしつぎはぎになってしまいます.
よって,窓を大きくする方がよいと考えられます.

その他,タイルをどうするとか,シャワー水栓をどれにするとか,鏡をどうするとか,細かいことを決めていかねばなりませんが,このあたりの決定にはまだ少しの猶予があるようですので,もうしばらく検討することができそうです.
しかし,そんなに凝ったものを入れようとは思っていません.
上を見たらきりがないですし,空間としては理想に近い状態になりそうですから….


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