Planning37 【内外装等の仕様】

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現在各社に相見積をお願いしていて,それらが出そろうまではPlanningの進展がないと思われますので,この辺で新居の仕様についてご紹介していこうと思います.
まずは内外装等の仕様です.

【外壁】
【内壁】
【フローリング】
【窓】
【屋根】
【ガレージシャッター】
【戸】

について紹介しています.
尚,これらの仕様は見積結果によって大幅に変更されるかもしれません.


【外壁】:モルタル塗の上にジョリパット吹付

モルタル壁は十年程度で塗り直しをする必要が出てくるでしょう.
その際には足場を組んでの全面補修になるでしょうから,かなりの出費が予想されます.
しかし,全体のバランスを見据えながらの予算配分ではこの仕様にせざるを得ないのだと思います.
確かに最初から将来のランニングコストを抑えることができる素材を用いればよいのでしょうが,そのためにはイニシャルコストがかかります.
Hyde達の場合,建築費の多くは融資に頼ることになりますので,イニシャルコストを上げることは,それだけ多くの融資を受け,それに対する利息を払うことになってしまいます.
詳細にシミュレーションしたわけではありませんが,余分に払うお金をどの段階で実行するかということに他ならないような気がします.
また,塗り直しをすれば少なくとも外まわりは新品のようになりますしね.(…と頑張って納得しました.)

モルタルの欠点は,亀裂が大きくなるとその部分から雨水が浸入し,下地の木材を痛めてしまう可能性があることでです.
特記仕様書には”モルタルは亀裂防止剤,接着剤,防水剤その他の混和剤を,必要に応じて係員と協議の上使用するものとする.”と記載されていますので,亀裂等が大きくなりにくいように配慮されているものと思われます.
モルタルの施工では,下塗りをした後に仕上げを行うことによって,亀裂が大きくなるのを防ぐ方法がとられるそうです.
また,モルタル表面の仕上げとして有用なのは,モルタル自身に亀裂が入ったとしても雨水の浸透を防げる処理をすることです.

その上に吹きつけをするアイカ工業ジョリパットは意匠性が高い外壁用塗料です.
”防藻・防カビ剤入り”とうたわれていますし,耐候性・耐久性もあるようです.
このジョリパットには100・300・500・650・700といくつかの型番がラインナップされています.
今回見積仕様書に記載されていた型番は100ですが,可撓性(かとうせい:曲げたわめることが可能な性質)タイプの650では「老朽化によるひび割れに強く、防カビ、防藻性も強化しました。」とのことですから,モルタルに亀裂が入った場合を考えると,こちらの方が良いような気がします.
価格的には\300/m2高くなりますが,見積結果を見て可能であるなら変更したいと考えています.
仕上げには吹付・コテ・ローラーなどいくつかの方法がありますが,今回の採用予定の吹付仕上げは,最も施工単価が安いようです.
コテでザックリ塗られた外壁に心奪われなくもないのですが,「外観には余りこだわりがない!」と言ってきた手前,こだわらないこととしましょう.
N建築士に仕上がりのタイプを聞いたところ「ゆず肌を考えています.」とのことでした.
色合い等はまだ決まっていませんが,N建築士の方にきっと考えるところがあると思います.
提案を楽しみに待とうと考えています.


【内壁】:タナクリーム(一日仕上げ 刷毛引き)・ケナフ壁紙等

タナクリームは田中石灰工業(株)の製品で,生石灰をクリーム状にして施工性を高めた商品です.
いわゆる自然素材ですから,住宅の複合汚染等の心配もありませんね.
できあがりは漆喰の壁とほぼ同じだと聞きますが,着色することもできるため,色々と使い回すとおもしろいかもしれません.
当初は珪藻土を用いる予定もあったのですが,仕上げを統一することによって多少のコストダウンがはかれそうであると聞きましたし,タナクリームの小さいサンプル片を触った感触が良かったので,こちらに統一して貰いました.
ただ,仕上げが刷毛引き(要はハケ塗り)なので,ツルッとした感じにはならないでしょう.
サンプル片は結構なめらかだったので,このあたりのギャップがどう出るかちょっと心配です.

ケナフは一年草の植物で成長が早く,木材パルプを用いない紙材として注目されているようです.
もちろん自然素材でありますが,環境素材としても一面も兼ね備えています.
タナクリームに比べて光の反射率は低く落ち着いた雰囲気になると思われます.
寝室の壁に使う予定です.

その他で使用する予定の建材は,ラーチ合板をガレージ内壁に,シナベニアをウォークインクローゼット内壁に,ビニールクロスを2Fの洗面・脱衣室にそれぞれ使用する予定です.
ビニールクロスはちょっと抵抗がありましたが,水回りということもあり,メンテナンス性(もちろんコストも…)を優先させた結果と言うところでしょうか.


【フローリング】:SPF 2"×6"プレナーがけ 本実(ほんざね)加工

SPFはスプルース(マツ系)・パイン(マツ系)・ファー(モミ系)の頭文字を取ったもので,安価で流通量の多い構造材です.
プレナーがけは電動かんなで表面を加工したと言うところでしょうか.
本実(ほんざね)加工は隣接する木の板を接合する方法で,二枚の板の接合面が凸型と凹型になっており,このかみ合わせで繋ぐ方法です.(建設用語小辞典・建築用語のこちらが参考になるかと…)
実際に加工されたサンプルを触りましたが,柔らかな感触で安い割りには良いのではないでしょうか.
施工後の暴れは覚悟しなければなりませんし,傷なども付きやすいそうですが,いざとなったらかんなをかけて表面を削ればOKだそうです.
まあ,安いにはそれなりの欠点もついてくるでしょうが,これでもれっきとした無垢のフローリングですし,板の厚みは約38mm(2インチだから約50mmになるはずですが,このサイズは原木をカットした時のサイズで,これを日本に輸入後乾燥・カンナがけを行うので,約38mmになるそうです)ありますから,質感はあると思います.
基本的にはWAX仕上げですが,2F南側のトイレ・洗面等の日が当たる水回りではUV塗装にする予定です.


【窓】:アルミサッシ(セミエアタイト)+ペアガラス 熱反射ガラス等

概算見積の後,「ペアガラスは予算的に難しいですね.まあ,関東ではオーバークオリティーですよ….」なんて言われていましたが,見積要項書ではガラス部分がペアガラスになっていました.
結露・断熱に有効だそうですから是非とも実現したいものです.
サッシの枠はもちろん木製が望みなのですが,さすがにこれはアルミになっていましたね….

熱反射ガラスはハイサイドライト部分に使用予定です.
夏はかなり室内に日が差すことが予想されます.
ここもグレードを落としたくないところですが,ハイサイドライト自体が無くなる可能性もありますから,どうなるか分かりません.

その他,FIX窓やルーバー窓等では普通の単層ガラスの仕様になっているようです.
可能であれば全部ペアガラスにしたいんだけどな〜.(ルーバーには無いかな?)


【屋根】:ガルバリウム鋼板(t=0.4 立てはぜ葺き)

ガルバリウム鋼板はアルミと亜鉛の合金板で,耐久性に優れた建材です.
ほとんどメンテナンスフリーというのも良いですね.
もちろんローコストです.
また素材自体が軽いので,構造的に安定するというメリットもあるようです.(やっぱり重心が高いと不安定になるんでしょうね.)
屋根の上なんて普段見ないし(擁壁上のお宅からは毎日見られるのでしょうが…),安くて耐久性のある素材というのはベストのチョイスだと思います.
できれば外壁もガルバリウム鋼板を使いたいのですが,建築協定で外壁の色がアースカラーに指定されていますので,多分使えないのでしょう.


【ガレージシャッター】:電動オーバースライダー

シャッターも色々種類がありますが,埃や雨の吹き込みを遮断できるタイプを希望しています.
よって,パイプ状の外から中が見えるタイプは除外されます.
N建築士も,「風が強い時に建物を持ち上げる力が働くので,ここのシャッターは吹き込まないタイプを考えています.」と言っていました.

巻き取り式は開閉時間が結構かかりますので却下です. (Hydeはせっかちなのです….)
その点オーバースライダーは開閉時間が短いので気に入っています.
材質は,家の雰囲気との調和を考えれば木製が良さそうですが,ここはこだわらないポリシーですので敢えて申しません.
でも,スチールは重いし錆びるし,木製が駄目ならアルミ製かなと思っています.

予算が厳しくても,電動シャッターは何が何でも死守するぞ!
そういえばリモコン付いていたっけな?
これも必須アイテムですね.
↑↑↑【追記】↑↑↑
リモコン…オプションでありました.
ちなみに現在の候補はREMCOのガレージドアです.


【戸】

玄関及び各部屋の扉は基本的には引き戸を採用予定です.
ドアを開ける時には,ドア自身が動くスペースとして,蝶つがい部分を中心に1/4〜1/2の扇形のスペースが必要になります.
その為ドアは手前に開く時に,必ずドア自身をよけなければなりません.
それにこの部分ってなんかもったいないスペースだとは思いませんか?
特に整理整頓という言葉に縁遠いHydeの現在書斎の場合,この開放に必要なスペースにまで荷物が置かれてしまっていますので,ドアを完全に開け放って出入りできたものではありません.
また,経験したことはないのですが,例えば地震か何かで家具が倒れてこのスペースを塞いでしまったり,人が意識を失って障害になってしまった場合,外からドアを開こうとしても開けることができないというシチュエーションが生じる可能性があるでしょう.
その点引き戸の場合には,開放するために必要なスペースは扉の厚み分だけですから無駄なスペースを必要としませんし,その部分の面積が少ないことによって,障害物が戸を開けるための障害になる可能性はかなり減るのではないでしょうか?
引き込み戸を採用すればこの問題点を払拭することもできます.


しかし全ての扉を引き戸にすることは間取り的にできなかったので,1F・2Fのトイレと風呂の入り口(こちらは変更可能かもしれません)はドアを採用します.
また,母屋と離れを繋ぐデッキへの出入り口の一部には両開きのドアを予定しています.
これは,母屋と離れを行き来する時にどちら側からでも鍵を開閉できるように電気錠を採用する事になっているのですが,この電気錠に対応した引き戸がないためです.

引き戸の場合の問題点としては,玄関扉にドアクローザーを採用できそうもないということです.
製品としてはあるのですが,玄関の引き戸は多分特注で作ってもらうことになりそうで,ちょっと重い扉になりそうなのです….
その為かなり大がかりなドアクローザーを採用しなければならなくなるのですが,戸建て住宅に採用するようなものではないとのお話なので,採用を見合わせることになっています.
手を離したら扉が閉まった方が便利なような気もしますが,引き戸でドアクローザーが付いているのってあんまり見たこと無いですね.
店舗等では自動ドアですしね….


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