Planning09 【再び土地探し】

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建築士とお会いしている最中にもインターネットで検索したり,不動産やK建設からの紹介を受けたりと,土地探しもますます活発に行っていました.
この頃になると土地探しの要領が掴めてきて,インターネットでは希望地周辺の不動産屋のホームページを探して直接物件情報を検索したり,希望条件をフォームで送信して出物があった場合に連絡をもらえるようにしておいたり,紹介を受けた物件を見学に行く際に,近所で見かけた不動産屋に飛び込みで紹介を依頼したりと,かなり情報収集力はアップしていました.
実際,多い時では1日で5物件位は見に行っていました.(たいした数ではないかもしれませんが,一応乳飲み子同伴だったもので….)

ここでかなり話はそれるのですが,2001年6月に,以前から欲しくてしょうがなかったカーナビを購入しました.
1999年に車を購入した時から欲しかったのですが,ルート検索や地図のスクロールスピードに不満があり,翌年は速いのが出だろうと期待したのですが,マイナーチェンジ止まりでしたので見送りました.(カーナビの新機種のリリースは概ね2年ごとのようです)
じゃあもう1年待とうということで,足かけ1年半ほど待って,ようやく納得できるレスポンス速度を有したカーナビが発売されました.
ちなみに業界初のHDDナビです.(待ってて良かった!)
このカーナビですが,物件巡りの際に大活躍でした.
以前はナビをやって貰っていたKumadonは,後部座席でHa-chanの面倒を見ていますから,地図を見るどころではないですし,Hydeも野生の感で方向を知る能力を兼ね備えていると自負はしていても,物件の詳細な番地までは見つけられません.
地の利のない場所で,複数の物件を効率よく巡回しなくてはならず,しかも番地まで探さなければならないのですから,一人で地図を見ながら走っていたとしたら,イライラ絶頂でぶち切れていた事でしょう.
その点カーナビなら,出発前に全部の住所を入力して,お任せでルート設定させれば後は勝手にナビしてくれますからね! 大活躍でした.
これがあったので,ほとんど全ての物件は,不動産屋の同行なしに勝手気ままに見学する事ができました.
最初のうちは不動産屋が車で案内してくれた事もあるのですが,当然不動産屋の営業車にはチャイルドシートなんてついていないのでHa-chanを乗せたくなかったというのと,ゆっくり見学したくてもやはり相手がいると気になってしまいますから….
これがあったので,物件情報を送ってもらう時には,物件の詳細な住所を知らせてくれるように依頼しました.
不動産屋も手間が省けるメリットがあると判断したのでしょうか,必ず住所を知らせてくれました.

毎週末のように土地巡りをしていましたが,ある時H不動産から紹介された一つの土地に目が止まりました.
T電鉄の系列が総合開発している広大な分譲地の一角で,駅からはバス便ながら,我々の予算を少し上回る程度の価格で売り出されていました.
広さ的にも希望の面積は確保されています.
接道は南側の6[m]公道で,向かいは小さいながらも公園ですので,家が建つ心配はありません.
1.5[m]程度の擁壁を有しているので,何とか地下車庫扱いでビルトインガレージも可能そうです.
不満点といえば,南北に長いウナギの寝床のような長方形の土地である事と,西側に何かの資材置き場があって,そちら向きの眺めは余りよろしくないという点でしょうか.
また,この物件はH不動産から最初に紹介されたものでしたが,他に声をかけていた不動産屋からも紹介されてきましたので,いわゆる旬の物件だったのかもしれません.
物件確認に行った日に,現地で一人の男性が案内してくれました.
今までこのような事はなかったのですが,話を聞いてみるとこの土地の売り主のOハウジングだそうです.
今回は別の不動産屋からの紹介と話しましたところ,「FAX貰っただけならうちの方で直接契約しても問題ないと思う.直接契約なら多少の値引きには応じられるし,仲介手数料だって100万円はかかるからさらに実質値引きになるようなものだよ.」と言われました.
土地の条件としては妥協できる範囲でありますし,なかなか魅力的な話も聞く事ができましたので,そろそろ土地探しにも疲れてきていた時期でもあったというのも手伝って,「建築士に相談して問題が無いようなら前向きに検討したい」旨を伝え,名刺を貰ってその日は帰宅しました.
帰ってから,早速候補の建築士お二方に連絡を取り相談してみました.
K建築士は非常に素早いレスポンスで,連絡を入れた翌日に我々が現地に行こうかと思っている旨を伝えたら,同行しても良いと言って下さいました.
N建築士は,「当日は他の現場があるので後日その土地を見ておいてみます」との事でした.(実際には現場に行く前−つまり連絡した翌日の朝一番−に見ていただいたそうです.)
建築士を選ぶ際に,近所の方にお願いしておいて良かったと思いました.

さて,K建築士と現地で待ち合わせをし,候補地を確認していただきました.
いくつか気になるところを指摘されましたが,特に擁壁まわりが気になるとの事でした.
先日名刺を頂いたOハウジングの方も来て下さっており,会社に戻れば以前行った地盤調査の結果があるとの事でしたので,さらにK建築士に同行願って,Oハウジングの社屋に向かいました.
普通地盤調査を行っているなんて事は珍しいとの事で,その点では非常にラッキーだったと思います.
地盤調査の結果を見たK建築士の判断は,「西側擁壁から敷地のほぼ中央程度までが盛り土で,反対の東側は切り土になっており,不同沈下を起こす可能性があるので,地盤改良が必要であろう.」との事でした.
取り敢えず結論を出すまでに1週間の猶予を貰って,その日はお開きになりました.

ちなみに,このような時に契約を迫ってきたり,手付け金や予約金という名目でいくらかの金銭を要求される事があると聞いていたのですがその様な事もなく,地盤調査の結果もサッと見せていただけたし,とても印象の良い不動産屋でした.
結果その物件は購入しない事になりましたが,Oハウジングには正直な態度で接していただき,とても感謝しています.

一方,N建築士も早速現地を見て下さったようで,地盤が少しふかふかしているのが気になるとの事でした.
その他にも西側の資材置き場の件などに言及しておられました.

結論は先に書いてしまいましたが,地盤改良の必要性がある事,西側の資材置き場が気になる事,駅までのバス便が余りよろしくない事などの理由で,今回の土地は購入しない事に相成りました.
まだそんなに焦らずとも,きっと理想的な土地に巡り逢えるであろうと信じて….

2002年2月初旬の事でした.


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