Planning07 【土地を探そう! Part 2】

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そんなある日,都市基盤整備公団(現在の”独立行政法人都市再生機構” 以下”都市公団”と略す)のホームページを見つけました.
首都圏の土地分譲・定期借地の情報を覗いた時,候補地からはちょっと(だいぶかな?)外れたところに,定期借地権付きの土地の募集がある事を知りました.
この時期,定期借地権付きの土地が手に入るのであれば建築条件付きはやむなしとも思いはじめてきていたのですが,建築条件の付かない定期借地権の土地があるとは思っていなかったので,早速週末には現地に行って片っ端から土地を見て回りました.
全部で40区画.
乳飲み子を連れて一日かかって全部見ましたとも.
その中で保証金も安く,旗竿地ですが南の隣地は2[m]弱下がっており,充分広い(260[m2]以上はあったかな?)土地を見つけました.
近所に駅はなく,駅まではバスですが,そのバス停までは比較的近い物件でした.
立地的な不満はありましたが,この値段でこの広さの土地を手に入れられれば,借入金もぐっと押さえられるし,家屋の建築資金にも余裕ができると思い,早速申込みをしてきました.
申込みをしたのは公開した2日目で,その時点での倍率は3倍でした.
毎日都市公団のページで倍率を確認し,倍率が上がっていないのを見てにんまりしながら,「立地的には不満があるけど,当たったらどうしようか? やっぱり止めようか? まあ,当たってから考えようや.」なんてのんきな話をしていた訳です.
しかし,そんなにうまく事が運ぶはずも,最終的には64倍!!(うろ覚え…)
箸にも棒にも引っかかりませんでした.
2001年11月中旬の出来事でした.

落ちてしまったものはしょうがない.
縁がなかったんだし,元々どうしようか決めかねていた土地です.
気を取り直して土地探しです.
しかし不動産屋からはなかなかビビッとくる(死語 笑)物件の紹介はありません.
この頃,先の定期借地権付きの倍率を見るのが日課になっていた事もあり,都市公団のページを毎日のように巡回しては,新たな分譲がないかをチェックする日が続きました.
我々の希望する地区には現在開発が進行中のエリアが2つあり,現在募集はしていなくとも,その両方で定期借地権付きの物件が出てくる可能性があったからです.

その様な日が2週間ほど続いたでしょうか,日課となっている都市公団の募集案内を巡回していましたら,希望エリアで宅地分譲の案内が掲載されました.
残念ながら定期借地権付きでなく所有権の方でしたが,色々と検索したり不動産屋から紹介を受けたりして,希望エリアの地価相場をだいたいつかんでいましたので,都市公団の売り出し価格は非常に魅力的に感じました.
早速資料を請求し,公開当日を待ちました.
今回の募集では,現在の居住地によって画地が割り振られており,Hydeは地元県なる区分に該当しました.
この地元県なる区分は全区画の中で割り当てが最も少なくちょっとがっかりしたのですが,それでも10数画地が割り当てられていました.
当然片っ端から見てはデジカメで撮りまくりました.
今回は前回の教訓を生かして,公開当日に申込みはしません.

帰りに,そのエリアにある総合住宅展示場(都市公団がその一角に仮設本部を設置している)に寄って見ました.
都市公団の仮設本部では,各画地に即したプラン集を配っており,その中の一つにちょっと風変わりな間取りを載せているハウスメーカーHがあり,気になったので,そこにあるモデルハウスを見学しに行ってみました.
「とてもじゃないけどこれだけの家を建てるためには今回分譲している土地を2区画買わなきゃならないだろう!」とうい立派なモデルハウスを見学しましたが,その間取りや家のセンスは,ありきたりの企画住宅とは一線を画したもので,「もしもハウスメーカーに頼むんならHがいいじゃん!」などと,ちょっと浮気心を抱いてしまったりもしたものでした.

…閑話休題…

現地で候補をいくつかに絞りましたが,家に帰ってからも撮影してきた写真とイメージの記憶で,さらに候補地を絞り込み,結局3候補地を選出しました.
それから毎日,ホームページで倍率の推移を見極めます.

第一候補は,最も予算的に楽な(要は安い)画地です.
北側接道で正方形ではなく変形した土地で,道路面から1.5m位高くなっています.
値段もさることながら,この段差を利用してビルトインガレージを地下扱いで造り,上に2階建てを立てるのが理想です.
しかし日に日に倍率がどんどん上がっていきます.
これは確率的にいってまず無理そうです.
ちなみに最終的には30倍を越えていた記憶があります.

第二候補の画地は,擁壁内にビルトインガレージがある高台の土地です.
見晴らしは最高!
ちょっとお値段高いけれど,面積は他に比べて広いですから,建ぺい率・容積率にも余裕ができるでしょう.
ビルトインガレージが既設されているのが逆に不満ではあるのですが(私の車の高さだと上部に圧迫感を感じますので,これ以上の高さを持つ車は物理的に入らないでしょう),その辺は妥協できる範疇です.
しかしこれも10倍を越えました.

最後のよりどころとしている画地は,北側道路に接道している土地です.
値段は極端に安くはないですが,ちょうど中間的な価格帯です.
南隣地は擁壁下約2[m]弱の所にあり,2階の見晴らし及び採光は,南側によっぽど背の高い家でも建てられなければある程度確保される事でしょう.
この画地の北側の高台にある(第2候補としていた)画地からは直接見られる心配もありません.
地下扱いのビルトインガレージを造る事はできそうもないですが,非常に堅実な土地との印象で候補に入れてあったものです.
これの倍率はずっと1倍のまま!
〆切の2日前,再度現地を見学に行き,この土地に決定するかどうかKumadonと再度協議しました.
たまたま雨だったのですが,他の画地では結構泥でぐちゃぐちゃになっているところもある中,この画地は水はけもよく,しっかりとしている印象を受けました.
そこでこの画地に応募する事に決め,帰りがてら申込みをしに行きました.
本当は抽選当日まで倍率の推移を見極めたかったのですが,あいにく抽選当日には所用が入っていたので,抽選会場に行く事ができない事が分かっていたからです.

抽選日前夜,滅多に夢を見ない(忘れているだけ?)のHydeが夢を見ました.
しかし奇妙な夢で,抽選には当選したのですが,なぜだかHydeの弟が我々の為に応募をしてしまっていたのです.
ご存じかもしれませんが,都市公団の募集規定には,名義を変えての複数の応募は無効とするといった内容のものがあります.
結局夢の中では無効にされたのかどうか定かではないのですが,弟の応募を知った時にひどく落胆した,余り夢見の良いものではありませんでした.

抽選結果を知らぬままその夜自宅に帰ると,先日ちょっと顔を出したハウスメーカーHと現地で少し話を聞いたK建設から電話が入り,当選したかどうかを聞かれました.
当落の結果を知らなかった訳ですから,逆に当選番号が分かるかと聞くと「分かります」との事でしたので,当選番号と倍率を聞いてみると,しっかり落選していました.
ちなみにHydeの受付番号は2番で,倍率は4倍.
4番の人が当選だそうです.
…という事はHydeは補欠第2位.
4人中の3番目.
全然嬉しくな〜い!
結果として落選したも同然ですから,多分失格になっていたであろう今朝方の夢は正夢だったという事になりますか….

その後ちょっと気になっていたハウスメーカーHから連絡はありません.
そんなモンなのね….

逆にK建設は頻繁に土地情報をまわしてくれるようになりました.
実はこのK建設は独自の工法で地下をつくるのを得意としているメーカーで,擁壁のある,言い換えれば地下扱いにできそうな物件をよく送ってきてくれました.
しかしどうも決め手がないんですよね.
立地的な問題とか,見晴らしとか,日当たりとか,価格とか….
特に価格は,都市公団の価格を知ってしまうと,「なんて民間の不動産屋は高いんだ!」と思えてしまいます.
更に仲介手数料もかかりますしね.(仲介物件の場合)

そんなこんなで結局2001年には気に入った土地との縁もなく,翌2002年に引き続く事になった次第です.


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