Building54 【石油配管#1】 10/04/2003

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石油ファンヒーターはFF式で,原設計では母屋の床下暖房用に一基設置する予定だったのですが,折角別体式の灯油タンクを設置するのですから,リビングの暖も石油ファンヒーターでまかなおうと思い,追加工事で灯油管を隠蔽配管しておきました.
隠蔽配管をお願いした頃,「灯油を2Fまであげられるんですか?」って聞いたことがあったんですが,その時は「できますよ.」って回答をもらった記憶があります.
先日T社S氏から「灯油をくみ上げるポンプが必要です.ポンプは約\30,000位ですが,どうします?」って聞かれて,「以前”できる”って聞いたのに….」とちょっと心中穏やかではなかったのですが,よくよく考えてみると,Hydeは「ポンプとかを使わないで2Fまで石油をくみ上げられるのか?」と聞いたつもりになっていたのに対し,回答は「物理的に組み上げるようにすることは可能」との認識で回答されたものと思われます.
お互い一言足りなかったのだと思います.
常識的に考えて,ファンヒーター自身にポンプが付いていない限り,万有引力の法則に逆らって下から上に液体が上っていくという現象は,毛管現象を除いてないように思われますね….
そんなこともあったのですが,この日ポンプ等も揃ったようで,ようやく配管工事になりました.


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トーチカ,銀蝋,パイプカッター,etc….
配管用の工具類です.

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ジョイント部分が銀蝋づけされました.
何度も言うようですが,T社S氏,何でもできちゃうんですね.

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別体式タンクはNational OT-200A
約195[L]の灯油をストックできます.
脚の部分はコンクリート平板にボルトで固定されています.

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左が床下用,右がリビング用の配管です.
この配管,余り美しいとは言えませんな….
実用上問題なさそうですが….


さて,工事が終わったので早速試し炊きといきたいところですが,引っ越す際に灯油缶全て処分してきてしまいました.
一缶くらい持ってくれば良かった!
以前当たりを付けておいた灯油の配達をしている店に行って相談したら,取り敢えず持ち帰り用に灯油缶を貸し出してくれました.
18[L]あれば試し炊きには充分ですね.
家に帰って早速試し炊き…といきたいところですが,なかなかそうはうまく事が運ばないんですね….

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床下用の石油ファンヒーター自体は造り付け収納内にビルトインされています.
これがかなり狭い部分にビルトインされているんです.
説明書を読むまで知らなかったのですが,石油ファンヒーターは始めて使う時には灯油管内のエア抜きをしなければならないそうです.
灯油管は既に本体に接続済.
…ということは,この狭い空間に手を突っ込んで,手探りでこの配管を外してエア抜きしなければならないんです.
これには参りました.
でも,小一時間かけて自分でやりましたとも!(もうやりたくネ〜!←心の叫び)

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エア抜きをして電源オン!
しばらくして無事温風が出てきました.
ちなみに写真の右側にある隙間から手を突っ込んで配管を外してエア抜きしたんですよ〜.
しばらく運転してみましたが,思った以上に床が暖かくなりますね.
設置箇所は玄関なのですが,知らない人は「玄関に床暖房入れたの?」って思うことでしょう.
またこのファンヒーターの上は階段なので,ガラリから洩れた温風が2Fにも上がっていくようです.
冬寒くなった時にどれだけ効いてくれるか楽しみです.

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さて2Fリビングの方はと言うと,石油をくみ上げるポンプ(National OK-B90K)を使用します.(写真はカバーを外したところ)
こちらも同じくエア抜きをしなければならないのですが,呼び油を入れてポンプを回すこと30分以上…一向に灯油が組み上がってこない様子です.
ポンプ自体の故障なのか? 配管にリークがあるのか?
前者ならクレームで交換or修理すれば済むのですが,後者の場合はやっかいです.
この日S氏が接続した部分のリークであればまだ気楽なのですが,隠蔽配管された部分だとしたら手のつけようがありません.
Hydeだけでは解決できそうもありませんから,施工者たるT社に使えるようにしてもらうよう伝えておきました.


【後日談】
試し炊き用の灯油を入れた2日後,別体式タンクを満タンにしてもらいました.
灯油を注いでいるところに立ち会っていたのではないのですが,家に帰ってきてメーターを見たところ針は”空”の位置を指しています.
キャップを外して中を見るとなみなみと灯油が入っています.
これは明らかにメーター(内部のフロートかな?)の故障以外の何ものでもないでしょう.
早速Nationalのサポートに電話をし,週末サービスに確認・修理してもらうことになりました.
しかし空調関係,何でこうトラブルばかり起こるんだろう?
↑↑↑【追記】↑↑↑
Nationalのサービスが点検にきました.
別体式タンク上部にあるメーターを留めているネジ4本を外すとフロートも一緒に出てきます.
構造を見せてもらいましたが「こんなに単純な造りなんだ〜」って位簡単な造りですね.
その場で何度か上下に動かすとメーターが動きました.
どうやらフロートが底の方に引っかかっていただけのようです.
なんか,わざわざ来て点検してもらったのが悪いくらい簡単に直ってしまいました.


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