Building12 【金物】

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【金物取付】 02/26/2003

ちょっと日中時間が取れたので,現場に行ってみました.
各柱が金物により固定されていました.

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120[mm]角の土台に105[mm]角の管柱を固定しています.
太さが違うので金物に合わせて出っ張りをのみで削っての施工です.
金物は全てZマーク金物が指定されています.
Zマーク金物とは,(財)日本住宅・木材技術センターが開発した金物で,住宅金融公庫監修「木造住宅工事共通仕様書」にも記載されている,事実上公認の基準金物です.

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土台のアンカーボルトですが,数箇所については写真のように陥没させて施工してありました.
何かが干渉するのかな?

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羽子板ボルトによる引き寄せ接合.
通し柱の部分です.
羽子板ボルトには表裏があります.
下の写真は逆さに付けられています.
梁の上から手を回しての作業なので逆になってしまったようです.
気付いてすぐに直していました.
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梁が天井で隠れる部分です.
羽子板ボルトが確認できます.
下の写真と見比べてみてください.

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T社の提案により,金物が目につかないように施工されたあらわし梁の部分です.
上の写真と見比べてみてください.(金物はまだ施工されていません.)
下の写真はこの部分を梁の上から撮影したものです.
なるほど,こうなっていたんですね.
しかし,結構大きな穴開けるんですね….
羽子板ボルトを使った場合と強度的には同じと言っていましたが,つなぎ止めておく強度は同じぐらいでも,梁の強度は落ちます…なんて事無いですよね?
そもそもこの梁は構造上重要な梁じゃないのかな?
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離れ側の屋根は上棟工事の日にアスファルトルーフィング(防水材)が施工されましたが,本日初めて確認しました.

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母屋側の屋根の防水材はまだのようです.
野地板は張り終わっていました.


【金物取付】 03/01/2003

一昨日,デジカメでHa-chanを撮ろうと思って電源を入れたら”Lens Error”なる表示が出てしまいました….
買った店に電話をしたらメーカー修理とのことで,「ああ,写真が撮れない…」と落胆していたのですが,職場の人に貸してもらえることになり一安心です.
ちなみに私が使っているのはCASIO QV-R4です.
オートフォーカスがちょっと遅いのが玉に瑕ですが,コンパクトなボディー,画質もまあまあ,操作も簡単…とかなり気に入っています.
借りたのはNIKON COOLPIX5000…ハイエンド機ですね.
簡単操作になれているHydeにとってはちょっともてあまし気味….
当分貸してもらえることになったのですが,どうにも思ったような写真が撮れません.
ガンガン補正かけていますので,不自然な写真があると思いますがご容赦下さい.

この日は雨が降り,非常に寒い土曜日でした.
現場では大工さん二人が作業されていました.

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筋交い部分を横から撮影してみました.
筋交いが荷重を支えるので,間柱には負荷がかからないのでしょうから,こんなに薄くしちゃっても良いのですよね?

デッキの梁を支える金物(全部で4種類あるうちの一つ)です.
現場で大工さん達(お二人です)がこの金物をめぐってなにやら協議していました.
聞いた話を総合すると,どうやら写真の部に溶接痕が柱の角と干渉して,精度良く設置できないとのことのようです.
契約図面上にも詳細図が載っているところを見ると,特注品であると思われます.
図面上ではビシッと直角がとれていても,実物にはその部分に溶接痕があるため,単純に柱に載せるだけとはいかないわけです.
結局構造用合板を切り出して当て木を作り,当て木と溶接痕と干渉する部分の面取りをし,当て木と金物を一緒に柱に固定するという方法にすることになったようです.(模式図参照)

作業中は指金を何度も当てながら,ミリ単位の精度を追求しておられました.
ここで精度を出さないと,デッキを張る段になってからの狂いが大きくなってしまうそうです.
丁寧な仕事,ありがたいです.
夕方になり,そろそろ帰ろうかと思っていた時,大工さん達が上のデッキの梁を支える金物を固定し始めました.
この金物ですが,私の記憶が確かなら,亜鉛メッキされるべきもののはず….
この金物の色を見る限り,亜鉛メッキされたものではありません.
鉛丹防錆塗料の色ですね.
特記仕様書を確認したところ,防錆処理については次のようになっていました.
・外部金物 亜鉛メッキ処理
・内部金物 JIS(鉛丹シンクロメート防錆塗料)に規定する.塗料1回塗とする.
・取付下地金物 指定なき限り亜鉛メッキ処理とする.
鉛丹は防錆顔料として昔から使われてきた鉱物で,ジンククロメートはクロム酸亜鉛を成分とする防錆顔料です.
鉛丹シンクロメート防錆塗料は,これら鉛丹とジンクロメートを防錆顔料として配合した,下塗り用のペイント塗料です.
屋内のように直接水に接しない部分であればペイント塗料だけでも問題ないのでしょうが,屋外で風雨にさらされる過酷な条件下では,ペイント塗料に傷がつき,鉄が表面に露出する可能性が高いですから,下塗り用のペイント塗料では心許ないです.
亜鉛メッキであれば,鉄に達する傷がメッキについても,鉄よりイオン化傾向の大きい亜鉛が犠牲となってイオン化するため,鉄自体は錆びません.
だからこそ,外部金物には亜鉛メッキ処理が指定されているわけです.
(錆に関してはさび入門なんかどうでしょう?)

取付けに使っていたスクリュー釘(っていうのかな?)は,「これはしっかり付くんだよ.でも,取り外すのは大変なんだ.」と大工さんがおっしゃっていたものですから,せっかく取り付けたものを,後々大変な思いをして取り外してもらうのも悪いですから, 直接T社H氏に電話をかけ,仕様書との整合性を確認してくれるように依頼しました.(この日N建築士は研修旅行中で日本にいなかったんです….)

その後連絡は…まだないです.
メッキするんですよね?


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