Building08 【基礎工事#3】

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【コンクリート打設】 01/29/2003

以前,先週木曜日(01/24)に打設と聞いていたような気がするのですが,(昨日01/28は雨だったのでしょうがなかったのですが…)ようやくコンクリートを打ったようです.
T社H氏から現場の写真を送って頂いたのでご紹介します.

Photo Image
写真の黒板には「30-15-20」と記されていますが,これが納品されたコンクリートの品質なのでしょう.
このコンクリートの場合,
  • 30:生コンの材齢28[day]の呼び強度[N/mm2]
  • 15:生コンのスランプ[cm]
  • 20:生コンに用いる粗骨材最大寸法[mm]
ということになります.
基礎及び基礎梁に指定されているコンクリートは,設計基準強度:FC=21[N/mm2],設計品質管理(呼び)強度:FC=24[N/mm2],スランプ:15.0[cm]だそうですので,当然といえば当然ですがこの基準をクリアーしています.(粗骨材最大寸法については特記無いようです.)

試験結果は読みとれる範囲で,
  • スランプ値:14.5[cm]
  • 空気量:5.0[%]
  • フロー値:26×27(多分単位はそれぞれ[cm])
と記載されています.
左にあるメーターが付いたものが空気量測定器(エアメーター)ですね.
空気量はJIS A 5308の規格では,普通コンクリートで4.5±1.5%だそうですからクリアーしています.(エアーロスについては記載無いようです.)
スランプ値も指定値:15.0±2.5[cm]に入っていますのでOKですね.(スランプ値が大きいほど流動性が高いことになります. この値は大きすぎても小さすぎてもいけないそうです. スランプロスについては記載無いようです.)
フロー値もスランプ値と併せてコンクリートの流動性を示す尺度だそうですが,今回の値が適切なのかどうかはHydeには判断できません.

右端にある円筒形のもの(この写真には写っていませんが全部で9本あるようです)は第三者機関による圧縮強度試験に回されるのでしょう.

あとはしっかりと養生されることを祈るばかりです.
この時期地表の温度は氷点下を切るかもしれませんので,凍結融解作用を受けないように保温シートを被せての養生が必要でしょう.
また,セメントの硬化には水が不可欠ですから(CaO + H2O → Ca(OH)2)水養生も必要でしょう.
まあ夏場の暑い日ではないですから,水養生はそれほど気にする必要もないのかもしれませんが….

以上の解釈には”ZENNAMAホームページ”の”生コンクリートの紹介”を参考にさせて頂きました.

Photo Image
完成した基礎ですね.
夕日が映ってきれいなモンです.
早く実物を見てみたいです.

ちなみにN建築士から連絡が無いところをみると,現場の立ち会いには行かれなかったようです.(後のメールで立ち会っていただけたと知りました.)
H氏が約束してくださった修正箇所の写真の送付もまだされていません.
【基礎工事#2】でHydeが気にしていた箇所は既にコンクリートの中で,もう確認することはできません.
ちゃんと施工されたと信じていますが,写真欲しいな〜.>H氏
↑↑↑
02/04/2003 写真頂きました.
【基礎工事#2】の該当箇所に頂いた写真を掲載しておきます.

Gallery
Photo Image 01/29/2003(T社H氏撮影)

コンクリート打設中


【現場訪問】 02/01/2003

コンクリート打設後,初めて現場を訪れました.
本日は工事無かったようです.
なんと,地盤補強を同じ日に行っていたお隣さんは,本日上棟のようです.

Photo Image
基礎はブルーシートに覆われていました.
全部を見てみたかったな〜.

…で気になる部分ですが,コンクリートに被さっているのは単なるブルーシートです.
コンクリート打設後ずっとこのようにブルーシートを被せていたのか,保温シートを被せていたものをブルーシートに交換したのか判断しかねますが,打設3日目の状況は紛れもなく写真の通りです.
ここ1週間の記録を見ますと,
過去1週間の記録(各日15時現在)
Y市 25(土) 26(日) 27(月) 28(火) 29(水) 30(木) 31(金)
天 気 快晴 快晴
気 温(℃) 9.3 7.2 3.3 13.0 7.2 6.4 8.2
最高気温(℃) 10.8 8.0 4.6 14.6 7.5 8.7 9.0
最低気温(℃) 0.5 2.6 2.3 3.5 3.2 -1.2 -0.2
湿 度(%) 21 42 88 38 25 32 35
降水量(mm) 0 1 53 4 0 0 0
風 速(m/s) 3 3 5 4 11 4 2
気 圧(hPa) 1019.9 1026.0 1015.0 998.1 997.6 1013.7 1014.4
のようになっています.
このデータはピンポイントでHyde達の土地の気温を測定したものではありませんし,地表表面の温度では無いですから,必ずしもこの温度であったというわけではないのですが,参考程度にはなると思います.
コンクリートを打設したのが01/29/2003の日中ですから,01/30・01/31の両日で最低気温が氷点下になっています.
コンクリート中の水分が一瞬にして凍ると言うこともないのかもしれませんが,冬季のコンクリート打設後の養生には細心の注意が必要と聞きます.
ブルーシートをかけただけの養生で大丈夫なのでしょうか?

また,先日採取したサンプルの保管方法はどうなっているのでしょうか?
この場所に置いてあるのかな? それとも別の場所に保管されているのかな?
この場に同じ条件で置いてあるのであれば,圧縮試験の結果を見てから考えればよいことですが,保管方法が違うのであれば,圧縮強度試験結果が良好でも,このコンクリートの強度が基準を上回っているかどうか短絡的に結論を出すことはできないような気がするのですが….

気になり出すと不安がつのるばかりです.

Photo Image
一部ブルーシートをめくって立ち上がり部分を撮影してみました.
アンカーボルトもビシッとセンターを通っているようです.(ちなみにこの部分にはアンカーボルト支持用の補助材が使われています.)
コンクリート打設時に飛散したコンクリートがボルトのネジ山に付着していました.
ボルトのネジ山の養生(ビニールテープを巻いてあります)が大事であることを実感しました.

Photo Image
【基礎工事#2】でHydeが懸案していたアンカーボルト支持用の補助材が使われていなかった部分の中の一箇所です.
補助材無いですね….
T社H氏は電話で「修正した」だか「修正する」だかと言っておられたような気がするのですが,Hydeの聞き間違いだったのかな?
結果としてちゃんと施工されているようですが,契約書の”木造設計標準図(1)”の表記は適用されないのでしょうか?
適用させる必要がないのならそう言ってくれればよいのですし,他に何らかの対策を講じているならその旨伝えてくれればよいはずです.
私の解釈が違っているなら「それは違いますよ」と言ってくれれば済む問題でしょう.
Hydeとしては結果も気になるところですが,その手順もしっかりやっていただきたいと思います.
↑↑↑【追記】↑↑↑
このページを更新して2時間も経っていませんが,Hydeの疑問箇所をメールした回答がN建築士より入りましたので,ここに追記します.

コンクリートの養生についてのN建築士からの回答です.
養生についてはブルーシートで問題ないでしょう。
コンクリートは硬化するときに発熱しますので、Y市でしたら初期に雪でも降らない限りまず大丈夫です。
万が一凍害が起きたら型枠をはずした時に目視で充分わかります。
問題があればやりなおしですからご心配なく。
なるほど,気温が低くてもセメントの硬化反応が発熱反応であるため,型枠内の温度は水分が凍結するほどにはならないと言うわけですね.
もしも凍結したとしても目視で分かると言うことですからこの疑問点はクリアーになりました.
これで枕を高くして眠れます. ホッ….

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