■満足度・・・7
■操作性・・・8・5
■グラフィック・・・7
■ストーリー・・・6
■オススメ度・・・7
「バイオシリーズ」で一世を風靡したミカミプロデューサーが作った恐竜ゲーム。
舞台は近未来?風の機会がとりまく施設です。薄暗いステージと人のいない静寂感、そしてセキュリティや稼動システムを動かすための謎解きなど、「バイオ」のテイストをほのかに残してある(残ってしまった?)作品です。
ゲームシステム自体はバイオと一緒。神?の視点でキャラを動かします。
謎解きの難易度の適度さや面白さはさすがなのですが、この謎解きのためにゲームの進行がストップしてしまうのもしばしば。
故にジェットコースターの様な緊迫感あふれる「パニック・ホラー」というほどパニックにはならずじまいでした。
バイオを知らないでこのゲームをプレイする人にはそれ程気にはならないのかもしれませんが、発売当時はどうしても「バイオの2番煎じ」と言われてしまった作品です。
が、ゲーム中に他の仲間同士の意見が食い違い、どちらの主張を支持するか、というような選択を迫られるシステムもあったりして、一度プレイした後でも「あの時違う判断をしていたらどうだったのかな?」と何度もやりたくなりました。またプレイ後の「オマケ要素」もちゃんとあって楽しめます。
選択によって最終的にはEDもマルチに変わってきます。
(マルチとはいえ、「2」が発売されたことにより結果的に「1」の結末は一つに決定したわけなのですが。)
余談ですがこの「ディノ」がイマイチホラーになりえなかったのは主人公達のキャラクター作りにもあると思います。プレイキャラの「レジーナ」は心臓と肝臓がチタンで出来ていて血の色は絶対青のはず、というような屈強な精神と冷静な頭脳を持つ特殊工作員で、恐竜の突然の強襲!といったパニックな状況に先ずレジーナ自身が全然パニクっていません。(そう見えない)
この死にそうに無い、状況に負けそうも無いキャラがプレイヤーに妙な安心感を与えホラー的な気分の高揚を妨げているのではないか、と思います。
とはいえ、魅力的なキャラであることに変わりはなく、多大な期待(バイオを超えろ!とか)を持ってプレイするのでなければ、なかなかの良作といえるのではないでしょうか。
総合評価・・・70点ところで「プテラノドン」ってバサバサはばたくものなんでしょうか?
な〜んとなくアホウ鳥やミズナギ鳥と似て滑空するイメージなんですけれど・・・。
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