★★ネタばれ注意★★

げえむの話

果てしない物語達に思いを馳せる。
●各項目評価度数は10点満点。
総合評価(気に入り度)は100点満点でレビューしています。●
 
 
17
「タクティクス・オウガ」(SFC・クエスト)/戦略シュミレーション
■満足度・・・6・8
■操作性・・・6
■グラフィック・・・5
■ストーリー・・・6.8
■オススメ度・・・6
 
世界観、ストーリー、ゲームシステム全てが大変良く作りこまれている作品です。
主人公は話の節目、節目で選択を迫られ、ストーリーも自分次第で少しずつ感じるテイストが変わっていきます。
ゆえに自分とゲーム世界の気持ちのリンク度が非常に高く、戦闘シーン自体はチビキャラが淡々と戦闘を進めていても臨場感がかなりあります。
 
ただこのゲームは前作「伝説のオウガバトル」のキャラクターや世界観を引き継いでおり、前作を知らない自分としては制作側が打ち出そうとした魅力を大分理解できていないのではないか、という所が口惜しいです。
 
難をいえば(制作側の意図した部分だと思うので好みの問題ですが)
1.各キャラクターが持てるアイテムがかなり限られている。
2.装備を変えた際の破壊力、防御力の差があまり感じられない。
3.職業チェンジが可能になる条件が良く分からない。
4.キャラクター、地名、国名多すぎ。
5.設定細かすぎ。
6.隠し要素も膨大すぎ。
・・・等々の理由で攻略の難易度がかなり高めだと感じました。
スピーディーな戦闘スタイルが好みの人には不向きかも・・・です。
 
更にデータセーブの機能がかなり虚弱で少しの衝撃でデーターがなくなりがちです。
セーブ箇所も2つしかないので、長く長く少しずつキャラクターを育てていかなければいけない作品の性質上、この部分はかなり痛いです;;
(カセット・ソフトだから仕方ないのかもしれませんが・・・)
 
けれど、深く「タクティクス・ワールド」に触れようとする人には、掘っても掘ってもまだ余りある、現在の多くの新作ゲームを遥かに凌ぐ、壮大な世界がこの作品に存在しています。
噂にたがわぬ名作でした。
2004.2.1
 
総合評価・・・68点
設定が深いのは良いけれどお遊びネタが前作を知らないとほとんど解らないのが前作未プレイの自分として寂しかったトコロ・・・。
 
 
18
「晦〜つきこもり〜」(SFC・バンプレスト)/サウンドノベル
■満足度・・・3・5
■操作性・・・3
■グラフィック・・・4
■ストーリー・・・4
■オススメ度・・・4
 
旧家に集まった7人の男女が一人ずつ怪談を話していくストーリー。
各人がしゃべる順番やストーリー中の分岐によってシナリオやEDが変わり、かなりのボリューム感があります。
 
ただ一度読んだシナリオの色表示が変わる等のシステムが無いので、全てのEDを見たい人は初めから選んだ分岐やしゃべる人物の順番をチェックしておく必要があります。
また達成率も表示されないので、もう少しプレイヤーに親切なシステムでも良いかなあ、と思いました。
 
実写を取り込んだ画面は好みの別れるところだと思いますが、中々に登場人物の個性が光って面白かったです。
特にこの制作スタッフの前作「学校であった恐い話」をプレイした人ならば各所でニヤリとできる作りのようです。
 
シナリオの恐怖度は中の中位。展開がすっとんきょうな物も多々あるのでストーリー中の恐さにリンク出来る感じが多少低かったかもしれません。
 
タイトルとジャケットデザインは中々にムードがあって、自分が知っているSFCのサウンドノベルの中では一番好みです。
 
総合評価・・・53点
2003.11.18
19
「ディノ・クライシス」(PS・カプコン)/パニックホラー
■満足度・・・7
■操作性・・・8・5
■グラフィック・・・7
■ストーリー・・・6
■オススメ度・・・7
 
「バイオシリーズ」で一世を風靡したミカミプロデューサーが作った恐竜ゲーム。
舞台は近未来?風の機会がとりまく施設です。薄暗いステージと人のいない静寂感、そしてセキュリティや稼動システムを動かすための謎解きなど、「バイオ」のテイストをほのかに残してある(残ってしまった?)作品です。
ゲームシステム自体はバイオと一緒。神?の視点でキャラを動かします。
 
謎解きの難易度の適度さや面白さはさすがなのですが、この謎解きのためにゲームの進行がストップしてしまうのもしばしば。
故にジェットコースターの様な緊迫感あふれる「パニック・ホラー」というほどパニックにはならずじまいでした。
バイオを知らないでこのゲームをプレイする人にはそれ程気にはならないのかもしれませんが、発売当時はどうしても「バイオの2番煎じ」と言われてしまった作品です。
 
が、ゲーム中に他の仲間同士の意見が食い違い、どちらの主張を支持するか、というような選択を迫られるシステムもあったりして、一度プレイした後でも「あの時違う判断をしていたらどうだったのかな?」と何度もやりたくなりました。またプレイ後の「オマケ要素」もちゃんとあって楽しめます。
選択によって最終的にはEDもマルチに変わってきます。
(マルチとはいえ、「2」が発売されたことにより結果的に「1」の結末は一つに決定したわけなのですが。)
 
余談ですがこの「ディノ」がイマイチホラーになりえなかったのは主人公達のキャラクター作りにもあると思います。プレイキャラの「レジーナ」は心臓と肝臓がチタンで出来ていて血の色は絶対のはず、というような屈強な精神と冷静な頭脳を持つ特殊工作員で、恐竜の突然の強襲!といったパニックな状況に先ずレジーナ自身が全然パニクっていません。(そう見えない)
この死にそうに無い、状況に負けそうも無いキャラがプレイヤーに妙な安心感を与えホラー的な気分の高揚を妨げているのではないか、と思います。
 
とはいえ、魅力的なキャラであることに変わりはなく、多大な期待(バイオを超えろ!とか)を持ってプレイするのでなければ、なかなかの良作といえるのではないでしょうか。
 
総合評価・・・70点ところで「プテラノドン」ってバサバサはばたくものなんでしょうか?
な〜んとなくアホウ鳥やミズナギ鳥と似て滑空するイメージなんですけれど・・・。
20
「ディノ・クライシス2」(PS・カプコン)/3Dアクション・アドベンチャー
■満足度・・・7
■操作性・・・8・5
■グラフィック・・・8
■ストーリー・・・5
■オススメ度・・・7
 
「1」の続編でありながら大幅にジャンル変えをしています。(操作視点等操作システムは変わりませんが)
ホラー要素や謎解きはなくなり、恐竜を続けて何匹倒せたかでポイントを稼ぐ「狩りものゲー」になっているので1と2でどちらが好きか、という判断はかなり割れそうな気がします。
 
自分はと言うとシステムとしては「2」は爽快で、ポイントの稼ぎ方はやり方次第でいくらでも変わりますし、何度やってもあきないのはさすがな作りだと思いました。
 
ただシナリオに合点のいかない部分がいくつか・・・。
まず世界はタイムマシンを自由に操作できる技術を持っているのですが、事故のため街一つ丸々が時間の彼方に取り残されます。
主人公達一団は街の住民を救出するべく向かうのですが到着直後から恐竜の襲撃を受けて壊滅。(よ、ヨワーッ!!)
 
生き残った主人公二人ともう一人の計3人で調査を続けることになるのですが(3人しか残らなかった時点で調査打ち切りませんかね?普通)この初襲撃の時にティラノザウルスに手傷を負わせ恨みを買い、付狙われる羽目になります。
主人公達が来たためにこの世界が騒がしくなって刺激をされた恐竜がなおさら凶暴化したんじゃないでしょうか。
・・・と、突っ込みたくなるエピソードがその後も満載。
 
更に主人公組の3人の生き残りのうちプレイキャラではない「もう一人」の存在が・・・無くてもいい位希薄で・・・。
 
これはストーリーを重視した作品ではない、恐竜狩りが楽しめればいいゲームなんだ、と言われてしまえばそうかもしれないのですが・・・この制作チームは「ストーリー重視」の他作品でのキャラ描写さえ微妙な作りなのでw。失言すみません。
 
ただステージの種類も豊富で恐竜の攻略の仕方もそれぞれ違うので結構楽しめました。オマケ要素も今回もちゃんとあります。
「オチ」の方も好みでした。
EDもヘビメタと美麗ムービーが上手く交じり合って良い感じでした。
 
総合評価・・・70点
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Last updated: 2005/7/1