★★ネタばれ注意★★

げえむの話

果てしない物語達に思いを馳せる。
●各項目評価度数は10点満点。
総合評価(気に入り度)は100点満点でレビューしています。●
 
 
13
「シャドウ・オブ・メモリーズ」(PS2・コナミ)/3Dシナリオアドベンチャー
■満足度・・・6・5
■操作性・・・5・5
■グラフィック・・・5
■ストーリー・・・6・5
■オススメ度・・・5.7
 
ゲーム冒頭から死んでしまう自分の「死の運命」を回避すべく、3つの時代を渡り謎を解いていくゲームです。
 
キャラクター・ラインが一昔前の少女漫画風、とでもいうのか、等身がやたら長い操作キャラクター。
その不自然に長い足をタカタカ動かした不自然な走りでマップを移動する様にサスペンス仕立てのゲームでのっけから笑いが。
(どれだけ不自然なのかは、機会があったらゲームジャケットの裏側を見ていただければわかるかと思います。)
あと、主人公はこの世界内で「結構カッコイイ」らしいのですが、どこか3枚目の匂いを漂わせているのはコナミゲームの得意とする所・・・なのでしょうか。
 
ビジュアル的な事はともかく、このゲームは自分の位置と方角の関係がわかりにくく、更に似たような町並みを探索しなければならないのでものすごく道に迷いやすいです。慣れてしまえばそうでもないのですが時間制限のある「死の運命」に怯えつつ、マップ内の「回避方」を探さなければいけないのは・・・ライトユーザーにはキツイかもしれません。(しかも3D酔いしがちです)
また、「街の中の探索」面が多少中途半端な気もします。
マップが広い割りに自由度が少ないのは多少物足りなかったです。・・・の、割りに、あきらかに何か起こりそうと、いう建物があるのに結局何もなかったりするのはプレイヤーを惑わすかなあ?と思いました。
 
とはいえ、ゲーム自体は丁寧に作られていました。犯人とか実は犯行時の映像をよ〜く見れば判ったりするのですが、初回プレイの人には先ず気が付けないカットの切り替えの早さやレイアウトですし、何回かプレイして気付いた人がにやり、とできるような演出は好みでした。
 
このゲームは途中のシナリオ分岐A,B,C.D全4種のEDがあります。
更に全EDを見ることでひらく「エクストラ・シナリオ」も用意されています。
個人的にはこの「エクストラ」のEDが大変気に入りました。
自分の中でどこかフワフワしていた部分が(主にキャラクター面で)きちんと飲み下せた感じがしました。
A〜Dのどれもに漂う一抹の暗さ(?)スッキリしない感がこの「E」エンディングを見ることによってやっと完全に決着が付いたと思いました。
 
現在はベスト版も発売されていますし、中古でかなりお安く手に入るソフトかと思うので、機会があったら是非一度。
コナミ独特のスリルとお笑い(!?)の空気に触れられるかと思います。
 
総合評価・・・65点
14
「ジョジョの奇妙な冒険〜黄金の旋風〜」(PS2・カプコン)/SDバトルアクション
■満足度・・・7(おまけが全部見れなかったので)
■操作性・・・4(手が痛い事になったので)
■グラフィック・・・8(ジョジョキャラの再現度、かなりのものです)
■ストーリー・・・7(原作知らない人には流れがわからないかも?でも演出は丁寧。)
■オススメ度・・・5.5(微妙だ・・意外と女性ファン向けなのかも。)
 
予約特典のポスターにつられて購入致しました。「ライトユーザー向け」のモードもあるにはあるんですが・・どこが簡単モードじゃあ!!と叫びたくなる位ちっとも易しくなりませんでした。技の出し方がおバカな私には覚えられずバトルも十分に楽しんだとは言えず・・・。敵の攻撃をふりほどく「レバガチャシステム」がくせもので指がイタイ事に。
なにより本編とおまけゲームの内容で得たポイントがたまると見れるキャラクターたちの「モデルテスト」というギャラリーがあるのですが、下手な私はポイントがたまらず大好きなティッツァーノとスクァーロが見れなくて・・号泣
・・・とはいえ、結構楽しめました。原作ファンで5部が好きなら一度はやってもいいかな、って感じです。
ゲーム好きというよりキャラ好きのファン向けかも??
是非6部キャラも作ってほしい。動くアナスイやウェザーが
見たい。次シリーズへの期待も込めて
 
★総合評価・・・75点
2003.6.15
 
15
「STRAY SHEEP ポーとメリーの大冒険」(PS・ロボット)/フィールド型アドベンチャー
■満足度・・・7
■操作性・・・5・7
■グラフィック・・・6・7
■ストーリー・・・6・8
■オススメ度・・・7
 
TVのCMキャラクターとして誕生した夢見る迷い子羊「ポー」の世界がゲームになった商品です。
単なる話題便乗物ではなく、大変丁寧に作ってあり、世界感の再現度もほぼ完璧。
 
ミニゲームで冒険を綴っていくスタイルをとっていて、「血なまぐさい戦闘や経験値稼ぎとは無縁」のストーリーですが結構あなどれない難易度のミニゲームが連続しています。
一応「ズル」でモードを簡単にすることも出来ますがそれでも結構難しいと思います・・・^^;
 
可愛らしく暖かい絵柄と物語の中、ほんの少しのシニカルなスパイスが香る
「手に汗は握らないけれど、心にじんわり涙がひとつぶ・・・?」
といった作品です。
 
ポーのキャラクターや世界観が大好きな人には大変オススメです。
TVスペシャルでポーやメリーの声をあてていた人と同じ方がゲームの声を演じていたのも良かったです。
 
総合評価・・・68点
 
16
「ソウルリーバー2」(PS2・EIDOS)/アクションアドベンチャー
■満足度・・・7(続き物なので少々低め)
■操作性・・・6(セーブポイントのバランスの悪さで減点)
■グラフィック・・・7
■ストーリー・・・9
■満足度・・・8
 
名前だけはちらりと聞いていたのですが、このゲームの開発スタッフが“トゥームレイダー”の新作を手がけるとの事で興味を持ちプレイしてみました。
確かに両作品は似ている所が多々あります。
フルポリゴンのワールドをキャラクターの後ろ斜め45度上から見下ろして動かしながら進んでいくシステムや、マップやアイテムの動かし方など、何より発売元が同じ会社だということも。
BUT
二つのシリーズには決定的な違いがありました。
トゥームは「マップ探索攻略ゲーム」であり
ソウリバは「物語読み解きゲーム」であったのです。
 
ソウリバの魅力はその重厚で難解、複雑かつ丁寧に織り込まれたシナリオにあったのでした。
 
主人公ラジエルは自らの創造主への復讐に燃えるソルジャーです。
彼は彼の仇「ケイン」を追ううちに己が身を置く数奇な運命に直面し、翻弄されます。
彼の周りで意見する者は皆、それぞれに違う意見を口走り、ラジエルに決断を迫ります。
真実は一体何処にあるのか、信じるべきもの、目指すべき事は何なのか。
プレイヤーはいつのまにか物語りに引き込まれ、ストーリーを読み解きたい強い衝動の元にゲームを進めてしまいます。
 
キャラクターの演技や場面演出から様々な推理をしたくなりますが
 
主人公からして超極悪面なので外見で判断が出来ません(^^;
というより日本人の美意識的に「萌え」と称される類のキャラクターが
只の一人として出てこない
という事には驚嘆すら覚えます。
洋ゲー感覚でしか成し得ない御技だと思います。
 
上記で挙げた謎の真実が自分で導き、手繰り寄せる物ではなく、
全てムービーで語られてしまう所とか
バトルとかも基本的に雑魚ちょっと手ごわい雑魚しかいなくて、終盤の「BOSS戦か?!」と胸を躍らせた特殊な敵とのバトル時は
気が付いたら自分が無敵になっていました
とか
ゲームとしてありえない事が目白押し
なんですが、何故かこの作品に限っては「やらされている感」が湧いてこず、素直に物語りに食い入る事ができました。
上記の通り全く雑念の余地がないキャラデザ
爽快感のカケラもないバトルシステムのあれやこれやで
ゲームとしての期待を一切持たせない演出(製作側に自覚はないだろうけど)が功を奏したのだと思います。
 
 
褒めてます
 
 
 
惜しむらくは、何かのこだわりなのかセーブのポイントがかなり限られている事がプレイの妨げになっていると思いました。
好きな箇所でやめる事ができないのは辛かったです。
またこのシリーズ、全部で5作ほど(まだ続く?)製作されているのですが、日本語版として発売されているのはこの「ソウルリーバー2」のみで、シナリオが素晴らしいゲームなのに、英語がわからない人は物語を詳細に知る術がない、というのも大変残念な事です。
是非同じPS2で全シリーズの発売を実現して欲しいです。
(2004.10.27)
 
総合評価・・・77点
(作り手側の熱意やこだわり、愛情が感じられるのが何よりに増して好印象でした)
 
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Last updated: 2005/7/1