★★ネタばれ注意★★

げえむの話

果てしない物語達に思いを馳せる。
●各項目評価度数は10点満点。
総合評価(気に入り度)は100点満点でレビューしています。●
 
 
9
「サイレントヒル2」(PS2・コナミ)/ホラーアクションアドベンチャー
■満足度・・・8(好みの問題かも)
■操作性・・・8・5(酔う事は無くなりました)
■グラフィック・・・8・5(「1」の時からムービでのキャラ表情のつけ方がとにかく秀逸!!)
■ストーリー・・・7(良い!んだけれどやり終えた感は「1」の方が。単純に好みの問題かも、です。)
■オススメ度・・・8・5
 
当サイトの名前はこのゲームに登場するクリーチャーからもらいましたvジェイムス〜
オススメ度が「1」より下がったのはグラフィックが美しくなった分恐怖度が下がった印象があるからです。
亡くなったはずの妻からの手紙。ジェイムスは彼女を探しに霧と闇の町「サイレントヒル」に足を踏み入れます。
やるせなく美しく哀しい、どこまでも深いストーリーにのめりました。
メアリーは待っていたのでしょうか?「あの、思い出の場所で」・・・。
今回もマルチEDタイプです。
隠しも含めて5つのパターンが用意されています。私はアレが好きですよー。一番悲しいやつ。あとボー●で、し●に行くやつも・・。
「1」もそうでしたがゲーム内に組み込まれているムービーの割合がとてもバランスがいいです。邪魔にならずそれでいて印象深く。ムービーを重視するあまり途中のゲームが「作業」になっている作品を見るにつけ、サイレントヒル1,2の素晴らしさを思い出します。
 
★総合評価・・・95点
10
「サイレントヒル3」(PS2・コナミ)/ホラーアクションアドベンチャー
■満足度・・・8・5(シリーズ1の経験者か否かで評価が変わるかも)
■操作性・・・6・5
■グラフィック・・・8・5
■ストーリー・・・8
■オススメ度・・・7.8
 
コナミの有名ホラーシリーズの第3弾。
開発中の宣伝の頃から主人公が男性でない事についてかなり賛否両論ありましたが、この「3」は主人公が“彼女”であることが大切だったのだとプレイしてわかりました。
安易に性別をとりかえて新鮮さを出そうとしたのではなく、1,2、3と続いたこのシリーズに一つの結末を迎えさせる制作側の明確な意図が作品にあり、故にストーリーの展開、キャラクターの感情の推移等、かなりの完成度がありました。
 
ただホラーゲームとしては主人公の少女が性格的に「恐怖に怯え流される」タイプのキャラクターではなかったため(気の強さ度胸の据わり方はシリーズ随一)画面や敵クリーチャーのおどろおどろさとは反比例して「恐さ」という点でいうなら前作より多少劣るような気もします。
ただプレイヤーキャラの少女が目の前の怪奇現象に対していちいち突っ込みを入れるなどの演出から「どうせ主人公をこの娘にした時点で恐さは薄れるんだから気にせずキャラ性を前面に出してしまおう」という製作者側の開き直り・・・もとい視点の切り替え、意気込みのような物を感じました。
 
上記の通りこの「3」は前作、前々作の存在を色濃く残していて「見たことのある町並み」「入ったことのある建物」が存在するのはもちろん、メモリーカードに「2」のプレイデーターが入っていると出現する、“気付く人は気付く「ちょっとした小ネタ」”も散りばめられていたりします。
以前のシリーズを知らない人でも楽しめる事は楽しめるのですが、ストーリーにより深く入ろうとするにはやはり前作、特に「1」をプレイしている必要があるかと思いました。そういう意味では多少プレイヤーを限定してしまう作品であったかもしれません。
 
操作上では残念な事にマップのわかり辛さが致命的でした。
基本的にこの作品は敵の攻撃をすり抜けて進んでいかなければならなく、武器の弾薬や回復剤には限りがあるのに、次に行く所がわからなくなることが多々あり(しかも敵がすばやいのも多い)迷っている最中に傷ついて死亡・・・という事がよくあったのでつらかったです。
マップでドアと表記されていない、どうみても「壁」である部分が重要な通り道だったりする箇所があるのには泣かされました。(しかも敵がすばやいのが以下略
謎解きも「どうしてコレをこうしたらアノ事が出来る様になるのか」という因果関係がはっきりしていないものもあり、フラストレーションのたまる部分もありました。
地図も見つけにくい物もあり、せめて地図だけでも「絶対通る道or部屋にわかりやすい形で」おいて置いて欲しいと思いました。
また敵のデザインがシリーズを経るごとに段々形を捉えにくいものになっていっている気もします。(肉塊に足が生えたみたいなものばっかり)
相手の攻撃方法やこちらの攻略法も、それぞれにあまり差がないのは多少単調に感じました。(サブボスですら)
 
とはいえムービーとゲーム本編のバランスは相変わらず絶妙だと思いますし、キャラクターの深みを長いムービーで語るのではなくゲームを進めていく中で段々と自然に紐解かせていく演出がキャラクターに思い入れがしやすく良かったです。
オマケ要素のギャグの切れ味もいっそう鋭いものになっていて(笑)、本編のシリアスさに反比例して大爆笑できるものになっています。
オマケ要素のわかりやすさ、出現のしやすさもシリーズの中では一番親切仕様になっているので(要するに2回目プレイ以降勝手に出てくる)初めてこういうものに触れたプレイヤーは「えっ何コレ!?」とド肝を抜かれるのではないでしょうか。^^
 
霧深い街で綴られた、愛と罪と闇の物語。3部作完結編として素晴らしい作品でした。
2003.12.7
 
総合評価・・・88点(謎解きの理不尽な難しさとマップのわかりにくさでちょっとマイナス^^;)
11
「サイレントヒル4〜THE ROOM〜」(PS2・コナミ)ホラーアクションアドベンチャー
■満足度・・・7
■操作性・・・8.5
■グラフィック・・・8(今までに比べて微妙に洋ゲーテイストを感じるのは何故?)
■ストーリー・・・6.7
■満足度・・・7
 
シリーズの4作目ですが、若干スタッフが変わっているとの事で微妙なテイストの違いを感じます。
作品の作り方の姿勢も「新たに始まるサイレントヒル」という位置づけをしている感じでシステムやキャラクター達の描き方にその意気込みが随所感じられました。
 
一番の違いは「主人公」。
今までのサイレントヒル主人公達は一般人ながら「強い想い」を胸に抱き、恐ろしく孤独な戦いに自ら身を投じなければならない理由を持っていました。
しかし今回の主人公“ヘンリー”は違います。
完全な「犠牲者」であり、強い想いや大切な誰かを追い求めるわけではなく、己の身に起こった異常な現象から逃れるため目の前の怪奇に向かっていきます。
製作者側からするとヘンリーを「無個性」にすることにより、ドラゴンクエストの主人公のような“一般性”、プレイヤーとの一体感を持たせたかったのだと思います。
それが良く作用するか逆効果なのかはプレイヤーによって感想は違うかもしれませんが、人によってはヘンリーが何故戦いに身を投じるのかその理由付けが感じられず感情移入をしにくいかもしれません。
 
しかしヘンリーがポーカーフェイス(?)な分今回は「敵キャラ」が非常に強烈な個性と感情をプレイヤーにぶつけてきます。
このサイレントヒル4はシリーズ「2」と強いつながりを持っていて敵キャラも「2」をプレイした人なら聞き覚えのある名前の人物です。2をプレイした当初はこんな物語が後に控えているとは知らなかったので、この敵キャラの名前を知ったときは驚きと感動を覚えました。
 
ゲーム的にも敵のデザインが個性的で倒し方のパターンも違ったりで面白かったです。
操作性もシリーズをおうごとに良くなっている気がします。「1」の頃3D酔いして仕方がなかったのが今はそのような事はなくなりました。
 
難を言うならマルチEDタイプなのですがED分岐の条件がわかりにくく、しかもその分岐がかなりの余裕と冷静な頭で考えなくては導き出せない答えな気が(自分は)しました。
ラスボスを倒せても分岐条件を満たしていないと強制的にバッドEDなので「?!」って感じでした。
もうすこし分岐条件がわかりやすくても良いかな?と個人的には思いました。
 
またEDムービーの余韻や演出が多少弱い印象です。
画像的に同じでセリフだけ違う・・・というEDもあるので長い戦いの果てに辿りついたEDならもう少し魅せて欲しい気もします。
 
更にこの4は今までのシリーズに必ずあった「ギャグED」が無く、オマケ要素も出現条件が難しかったり、隠し武器を使うにあたりバッドEDのフラグが立ちやすかったりするので、バトルの苦手なプレイヤーが何度も繰り返し遊びたいと思わせる要素が希薄に思えました。
マップ的にも、ボリュームを少なく感じる人もいるかもしれません。
 
それでも次のシリーズはどんな世界が来るのだろうと、サイレントヒルのシリーズに更なる期待を感じさせる作品でした。
余談ですが主人公の室内に飾ってある“アパートの管理人さんからもらった絵”を調べると出る説明文・・・「2」に関係している話題なのですが・・・
どういうことなのか激しく気になります。
(2004.9.8)
 
総合評価・・・75点(ボリューム感の薄さとED演出の薄さでちょっと減点・・・)
12
「スウィートホーム」(FC・カプコン)/ホラーRPG
■満足度・・・7
■操作性・・・6
■グラフィック・・・3(でもドット絵好きです。)
■ストーリー・・・7
■オススメ度・・・7
 
かの「バイオ」を作った方々が手がけた「ファミコンソフトの名作」という伝説的な作品です。ず〜っとあこがれてあこがれて、遂にソフトを入手しプレイできた時は感動物でした。
 
「スウィート〜」というタイトルですが、立派なホラー物です。
同タイトルの実写映画もあったそうですがゲームの方がはるかに出来がいいという話・・・ですが観ていないので他の方の受け売りですスミマセン・・・。
 
このゲームは恐怖の館に閉じ込められた主人公グループがそれぞれの特技を生かしつつ館に散らばる様々な謎を解き、生還への道を探すというゲームです。
 
基本的には現れるモンスターを倒しながら進んでいくのですが、主な楽しみはバトルよりも「謎解き」の方です。
謎の奥深さ、マップの完成度、恐怖演出。どれをとっても素晴らしいです。
 
なんといってもデンジャーなのが、死んだ仲間はずっと死んだまま。という事です。
決して生き返らず、しかも死体は転がったまま。マップの関係でよく行き来する場所で仲間が死んだりするとそばを通る度に仲間の屍とご対面。
この「生き返らない」というスリリングさが一層恐怖をあおります。
 
部屋を移動するたび「ドアが軋みながら開いてゆく」というバイオにも使われたシステムに「ああ、本当にバイオはこのゲームの世界観をついでいるんだなあ」と感動したり。
 
難をいうなら回復アイテムに限りがあり、しかも出現数(というか拾える機会)が少ないというのがなかなかに・・・痛いです。
しかも結構強い敵や、即死トラップが序盤から出現するので、セーブポイントを間違うと仲間を次々失います。
 
また、特技や手持ちアイテムがそれぞれ違い、キャラクターに個性があるようなのにゲーム内での性格づけがされていないのが少々残念でした。(A氏が会話をするにあたり、Bが相手でもCが相手でもしゃべる内容は同じ。)
特に親子という設定なのに娘の方が父を「さん」づけで呼ぶのは違和感ありありでした。
 
とはいえ、EDは生き残った仲間の人数によって5パターンが用意されていて、隠しアイテムもあったり、何度でも遊びたくなる要素も散りばめてあり、ゲームとしての完成度は大変高いです。
 
現在ではソフトの入手は大変困難でしょうが、機会があったら是非夏の夜のお供などに。
 
総合評価・・・80点ところで・・・あのトロッコは何だったんでしょうか???
 
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Last updated: 2005/7/1