★★ネタばれ注意★★

げえむの話

果てしない物語達に思いを馳せる。
●各項目評価度数は10点満点。
総合評価(気に入り度)は100点満点でレビューしています。●
 
 
5
「かまいたちの夜」(SFC&PS・チュンソフト)/サウンドノベル
■満足度・・・7
■操作性・・・5(PS版は8)
■グラフィック・・・5
■ストーリー・・・6.7
■オススメ度・・・6・7
 
TVドラマ化もされたのでタイトルだけは知っている、という方もいるのではないでしょうか。
写真を取り込んだ背景とシルエットで表された人物がマッチしてプレイヤーの想像力をかきたてます。
SFC版はスキップ機能がない上に「弟切草」と違い選択枝ごとにシナリオが変わるのではなく、大まかなブロックごとにシナリオが区分けされているので、分岐点の選択を間違えると同じシナリオをやらなければいけない事も多々。
PSで出しなおされた「完全版」はそこがきちんとフォローされています。スキップ機能もチャート確認機能も付いています。
このゲーム、やりこめばやりこむほど隠しシナリオが出現する仕組みになっているので、全ての要素を楽しみたい人にはPS版が良いかと思います。
 
・・・の、割りにオススメ度が低いのは、個人的な感想なのですがメインシナリオで起こる連続殺人事件の理由が結局、曖昧だった点です。練り込まれた世界だからこそ、メインのシナリオはゆるぎなくガッチリと作って欲しかったです。
 
とはいえキャラクターが魅力的でシナリオも豊富なこの作品は間違いなくサウンドノベル界の名作だと思います。
 
総合評価・・・70点蛇足ですがPS版での「追加シナリオ」は、はっきりいっていらなかったです。
 
6
「クロノ・トリガー」(SFC・スクエア)/RPG
■満足度・・・7
■操作性・・・7
■グラフィック・・・6
■ストーリー・・・7
■オススメ度・・・8
 
スーパー・ファミコン時代に作られたソフトですが、シナリオやトリックなど、ゲーム性のバランスに優れた名作だと思います。
 
戦闘はパーティーを組んで敵を倒し、ダンジョンを進んでいくというメジャーなRPGスタイルですが、ステージごとに解かなければ前に進めないトリックが組み込んであり、それがとても良い出来です。
 
またこのゲームは世界が幾つかの時代に別れていて、同じ場所でも当然時代ごとに雰囲気、景色が変わり、冒険するだけでも楽しいのですがその「縦に並ぶ時代世界」が物語りの最後までゲーム攻略的にも関わってきて面白いです。
 
●自分がどの程度までゲームを攻略しているか。
●どの時代を選んで最終決戦に赴くか。
・・・以上の2点の選択でエンディングはマルチに変わります。
エンディングの種類も多く、何回でも楽しむ事ができます。
 
ただ好みの問題かもしれませんが、キャラクターのデザインが少々弱い気がしました。(特に主人公とか人間キャラ)
デザインは鳥山明先生なのですが、当時大人気を博していた先生に忙しいスケジュールの中、ゲーム制作側が安易に頼んでしまったのではないか、なんて疑ってしまいました。
デザインがすごく悪いというのではなく、キャラクターが今ひとつ突出していないかな?という程度の、好みの域を出ない感想です。
完成度の素晴らしく高いゲームだったので要求も高くなってしまうのかもしれません。
 
私がプレイしたのはSFC版ですが、イベント・アニメーションを追加されたPS版も発売されています。
 
総合評価・・・80点  魔王がお姉さんに会えたのかどうかが今でも気になっています。
7
「結婚 Marriage」(SS・小学館プロダクション)/お見合いシュミレーション
■満足度・・・5.3
■操作性・・・6
■グラフィック・・・6
■ストーリー・・・6・5
■オススメ度・・・5(ゲーム初心者向け?)
 
1995年に発売されたゲームです。
当時一般人の知人から「変な所があるよ」と言われながら借りてプレイしました。
 
プレイヤーが入力する性別でお見合いキャラの性別も変わります。
相手キャラクターは5人。各人男性バージョン、女性バージョンがあります。
 
キャラクターの名前は「志村」、「新井」、「加藤」、「中本」、「高城」
ドリフターズのメンバーの名前が使われています。
知人の言っていた変な所というのはここの部分なようです。
 
本編の内容はというと、普通に社会人を送り、結婚を考える「自分」は、「お見合いセンター」で上記の5人を紹介される。
と、言うところからゲームが始まります。
 
後は1年という時間期限の間、
●デートのお金をためるため「仕事」をしたり、
●自己スキルを高めるため「修練」をしたり、
●愛を育むため「デート」をしたり
・・・と忙しくも楽しいお見合いライフを送ります。
 
BUTぶっちゃけデートの回数を規定数こなせば自動的にゴールインするので「ゲーム性」は皆無に等しいと思います。
上で挙げた「修練」という項目は、なんと全くゲームクリアに必要がない数値のため何のためにあるのか謎のコマンドです。
「相手との恋愛は順調だけれど、見えない部分の自分を磨きたいな♪結婚を考えるなら当然でしょう!」
みたいな、自己満足ゴコロを満たすためのオシャレコマンドでしょうか。
 
更にお金をためるための「仕事」も、自分の職業をプレイ前に設定できるので「社長」にでも設定しておけば当然お給料も高いのでほとんど働く必要がありません。
しかも職業や役職は相手との恋愛数値には全く関係がありません。
 
こちらの職種やスキルを全く厭わず、常に結婚に前向きで呼べばデートを重ねてくれ、自分の目をまっすぐ見て微笑んでくれる。
そんな夢の結婚前提ピュア恋愛を具現化した意欲作「マリッジ」
・・・・・・・・と、いうわけでは絶対ナイ。と思いますが。
 
良いところもあります。
相手の5人は男版も女版もそれぞれ個性的かつ好感の持てるキャラクターで、絵柄もシナリオも嫌味が無く割と結婚前提恋愛を育くんでいる気分になれました。(ええええっっ?!)
 
セガサターンを初めて買って、初めてプレイしたゲームだったので他の作品と比べる知識が無かったから素直に(?)楽しめたのかもしれません。
とはいえ新品価格7千円以上は高い・・・かも。
開発者様や発売元様には申し訳ないですが中古購入推奨です。200円か300円なら。(ヒドイ)
 
このセガサターン版発売、半年後にプレイステーションからも発売されますが、SS版のあまりのゲーム性のなさに怒ったユーザーに気を使ったのか、定かではありませんが取ってつけたようなスキルアップシステムが導入されていて、意味無く難易度が高くなっているようです。
PS版は未プレイなので人から聞いた話なのですが。
 
ゲームをほとんどやった事のない一般の人とか、すごく幼い子供(5歳以上12歳未満)か、いっそお年寄りの暇つぶしとかに・・・どうでしょう?(自分的基準)
というゲームです。
 
総合評価・・・48点
ちなみにこの作品発売の3年後位に相手キャラクターの“学生時代編”が
男性向けゲーム「卒業 〜Graduation〜」
女性向けゲーム「卒業M」
として出し直されています。
出し直しといっても全て発売元が違う点やキャラデザインも大分違う点からみても「別作品」としてみた方が良いみたいですが。
しかし「卒業M 」の企画自体は“マリッジ”が発売された1995年ごろからあったそうで、どのような経緯で3つの世界でキャラクターが活躍する事になったのかは不明です。
8
「サイレントヒル」(PS・コナミ)/ホラーアクションアドベンチャー
■満足度・・・10(やり終えたとき“生きて帰ったゾーッ”と天井を仰いで見たりした自分)
■操作性・・・7(酔う〜)
■グラフィック・・・6(ポリゴンが粗いのは否めない。でも恐怖物にはこの方がいいかも・・・?)
■ストーリー・・・6・5(単純だけれど良し)
■オススメ度・・・9(怖い物をやりたい方には一番のオススメ!!!)
 
いなくなった娘をさがして霧と闇を探し彷徨う男性になってプレイするゲームです。
カメラが固定型でなく、キャラクターの動きによってアングルが変わるので酔う酔う・・・。でもこの微妙な操作性の悪さが恐怖感を倍増。
こんなに恐ろしい世界を「絵」として表せる人ってどんな天才だろう。
と感嘆しました。誰もが記憶の淵に眠らせている、遠い日の夢の中で忘れてきた「精神的畏怖」の具体的な姿がこのゲームの中に再現されています。
マルチEDタイプで隠しEDも含め全5種のラストがプレイヤーを待っています。
わたしは2番目に悪いとされるEDが好きかなあ。余韻が・・・。
 
★総合評価・・・93点
 
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Last updated: 2005/7/1