注意ポイント

冬道はすべてにおいて注意ポイントとなりそうですが必ず頭に入れておきたいポイントを列記します。

交差点

交差点は車が停車する場所です。ここで雪の中を走り、いたる所に付着させてきた車の雪が熱を発生する
マフラー、タイヤ、エンジン付近を中心に解けて水となり路面に落としてゆきます。これが冷え込むとアイスバーンに
変わり交差点直前の路面と全く違う路面に変身するのです。

跨線橋

跨線橋とはJRの線路をまたぐ橋のことで比較的短いスパンで上り下りをしますので急斜面の跨線橋が多いのです。
ここでの注意ポイントは坂を上りきる頂上手前で坂下の様子が見えず、下りにさしかかったら車が渋滞していて
急ブレーキでスリップして止まれずに追突してしまった。というケースが実に多いのです。

ビルの影

特に札幌市内ではビルが乱立しているため 晴れた日などはビルの影と日なたではシャーベット路面とアイスバーンに
しっかり分かれるほどです。前方路面が影か日なたか把握することが必要です。

冬の工事区間

北海道は広大な土地をもっておりますので、道路のメンテナンスも
忙しいのです。真冬でも工事区間があり朝から天候の悪い時には
工事が中止になりますが、朝天候が良かったのに突然 吹雪く時も
珍しくありません。こういった時が危険信号で工事区間は
片側交互通行で吹雪の先には工事警備によりせき止められた
車両の列に追突事故が毎年起こっています。

冬道運転の原則

冬道では急のつく運転は厳禁です。
急ブレーキ、急ハンドル、急発進。事故の多くの原因はほとんどこれらに起因します。
ですからこれらの行為を行わないための先を読む運転が必須となり それには経験と知識と注意が必要です。

10月に入ると道内各地は朝晩が冷え込みます。日中は暖かくても気温差が激しくなります。
この時期の峠は注意しなければなりません。雪は山から峠へ峠から平地へと範囲を広げてきます。
10月の峠はいつ雪が降っても不思議ではありません。峠を経由するドライブにはスタッドレスタイヤが必要です。

インター出口

冬のインター出口は標識で「〇×インター500b」と表示されていても渋滞していて最後尾が
目の前に迫っていることがよくあり、機転のきかないドライバーはそのまま追突という事故を
引き起こすケースが実に多いです。道内でその危険度ナンバーワンインターは札樽自動車道
「新川インター出口」です。1`渋滞もあります。

トンネル出入り口

トンネルの形状も色々なパターンがありますが
一般的な山を刳り貫いたトンネルが一番多い形状です。
このトンネルはたとえば外気がマイナス10度でも
地中は暖かいためトンネルの出入り口付近の路面温度は
外気温と同じでも中心付近の路面温度はプラスになっていることがあります。
そうなると必ずプラスとマイナスの境界がありその部分が氷と水の
共存地帯が危険地帯であり、トンネル内のスリップ事故が起きやすいのです。
道内トンネル事故頻度が多いトンネルは国道12号線旭川市の
「神居古潭トンネル」と「春志内トンネル」国道5号線「小樽市張碓トンネル」
国道274号線日高町、清水町の「日勝トンネル」などです。
気をつけてください。

橋の路面は下が吹きさらしになっているので普通の路面より地熱温度の影響がない分、凍結しやすいのです。
また 風がある時などは路面の上下を風が通り、濡れている路面であれば急速に凍結します。
橋路面と通常路面は違うということを認識してください。

〔砂 袋〕

〔砂  箱〕

〔ロードヒーティングボイラー〕

1970年位はほとんど無かったロードヒーティングですが、年々設置箇所も増えて
北海道の冬も大変過ごしやすいものとなってきました。しかし一度設置すると
当然、経費もかかるのですべての坂道という訳にはいきません。
ですから 行動範囲内の設置されている場所を把握する必要があると思います。
これらの熱源はガス、電気、灯油 様々でそのランニングコストや熱効率、耐久性など
まだ発展途上であると言えます。
ロードヒーティングにまつわる話で例年12月中旬以降天候を見計らって
ロードヒーティングのスイッチを入れるのですが2001年12月上旬
釧路にて突然寒波が押し寄せ ロードヒーティングが間に合わず1日で160件の
物損事故が発生しました。

ロードヒーティング

坂道やスリップしやすい場所に右の写真の砂箱が
置いてあります。中はビニール袋に包まれた
砂と言うより小さくとがった小石が入っています。
大型車やトレーラーなど坂道を上がりきれずに
立ち往生しているときなど単純ではありますが
かなり効果があり助けられます。
現在はロードヒーティング施工箇所が増えた分
砂箱設置箇所は少なくなりました。

砂箱

砂箱 /ロードヒーティング

冬の道路は降雪量に応じて除雪が繰り返されます。その都度、雪は道路の
左端に積み上げられだんだん高くなってきます。高さにも限界があり道幅が
狭くなってきます。こうなると除雪ではなく排雪でなければ解消されません。
片側2車線の道路が1車線半しかないことは珍しくありません。
それもすべての道路が均一というわけではなく2車線のところもあれば
1車線になっている部分もあり同じ道路でも常時、道幅が変わっていると
認識しなければなりません。また枝道の除雪が行き届いていない
片側一車線の道路などは片側交互通行になっていることもあり対向車の
有無を確認しなければなりません。道幅を確認しながらの運転が要求されます。

冬の道幅

札幌は冬の路面難易度世界一
札幌は北緯42°46”〜43°11”に位置しますが、ここが凍結、解氷を繰り返す微妙な地帯で、人口180万の
都市でかなり大きなビルなども建ち並ぶ為、ビルの影と日なたでも路面は全く違います。道内車両保有台数も当然多く
通行台数の多い道路とそうでない道路でも違います。こういった条件から札幌の冬は世界一走りにくい道路だと
と言われています。

スリップ路面の運転

シャーベット路面
アイスバーンと比較するとレベルは低くなりますがシャーベット路面も
圧雪路面よりコントロールしにくい路面です。

アイスバーン
右の写真はよく知られるアイスバーンです。写真右側のガードロープ柱が
路面に映っているのが見えますか? 通称ミラーバーンとも言われます。
雪が降り積もり 日中晴れて雪が解け 夜、急激に冷え込むとアイスバーンが
出来上がります。これだけでもかなりのスリップ路面といえるのですが
この状態にサラサラ雪が降ったり、急な暖気が入り込み表面が少し
溶けはじめた状態などはスリップ路面の最上級クラスになります。

スリップ路面

交  通  vol.2

〔アイスバーン〕

〔片側2車線が片側1車線分しかない国道?号線〕

ブレーキ   :エンジンブレーキをフルに使用し、夏道より20b程度早めにブレーキを掛けます。またスタッドレス
        タイヤはロックさせると制動力はなくなります。スポンジを雪面にこすりつけると目がつまって雪と氷
        の摩擦力しかなくなるので僅かでもタイヤをロック状態から解除すればブレーキ能力はアップします。

コーナーリング:コーナー進入前にエンジンブレーキなどで充分速度を落としてください。
        コーナーリング中のブレーキはスピンする原因となります。

発 進 AT車:ブレーキを離すだけのアイドリング発進し、車両が動き出したらゆっくりアクセルを踏みます。
    MT車:1st発進でスリップする場合は2nd発進が有効です。いずれも夏道より早めのシフトアップが
    スムーズな発進をさせることができます。





交通vol.1へ
トップへ
住宅へ