腱鞘炎に対するはり治療
腱鞘炎とは、手や足などの腱および腱鞘が炎症を起こす病気です。関節の使い過ぎや細菌感染、リウマチなどによって、腱の周りにあるトンネル状の腱鞘に起こる炎症で、腱が腱鞘内をスムーズに動かないことにより、指の関節やつけ根などに腫れや痛みが生じます。
発症してしまったら、誘因となっている職業上の負担やスポーツ、家事などの刺激はできるだけ避けなければなりません。
症状が強い場合には、患部をアイシングして炎症を抑え、安静に保つことが重要です。
日ごろから仕事や運動の前後にストレッチやマッサージを行うようにしていると、発症をある程度予防する事が可能です。
一度発症してしまうと、仕事や家事をまったくしないという訳にもいかず、慢性化してしまってなかなか完治しないという場合もかなりあるようです。
はり治療で症状を改善しても仕事や家事をすると症状がぶり返してしまうという事もよくあります。
しかし放っておくと更に症状が進んで、指を動かさなくても強く痛むようになったり、指をスムーズに曲げ伸ばしできない状態（ばね指など）になってしまう事もあります。
できる限り患部に負担をかけないように注意しつつ根気強くはり治療を経続し、炎症を早期に治癒させ、慢性化を防止しましょう。