ウェルカムフルーツ1

やあやあ。
ずいぶん待たせるじゃないか。
隕石は次から次へと燃え落ちていって
とっくにきみの背中を濡らしているし、
見てごらん、
月はさっきからあんな具合に
甲斐もなく夜空を冷やして
ぼくらの包帯を巻き取っている。
じゃあ、でかけようか。
どこへって、どこへでも。
行きたいところへ行くだけさ、
隕石みたいに燃えながら
きみはどの指で永遠を数えるの。

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