ぷるぷる銀河

銀河をすくうスプーンからすこしはみだして

青空の青がぷるぷる揺れている
こぼれそうで、しかしこぼれないんだな、これが。
ちょっと蜜が欲しいな
創造主はそこいらにふんだんに転がっている
闇をかきあつめて
ぎゅぎゅぎゅぎゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅゅっとしぼる
するとすると
闇だったはずの塊の先から滴がたれるが、
なんとそれは乳だ。
闇からしぼりだした乳!
流れて、流れてなにを養おうというのか。
乳よ、
流れよ、流れ続けよ、
溢れよ、溢れ続けよ、
五大が乳でできていると人が知るまで
闇は乳のもとであることを闇が知るまで
闇のなかで創造主が
今日も今日とて
こねこねこねこねしていることを物質が知るまで
その闇の空白である天を鏡と人が知るまで。
創造主はエプロンの端で
ちょっと手を拭いた

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