カメラの苦しみ方7 | ||
オリンパス35DC '05/05/30 今日は札幌の病院で胃カメラというやつを飲む日だ。 こんなこともないと札幌へは出かけることも無いので、故障したであろうオリンパス35DCの診断も受けようとカバンに入れて出かけた。 胃カメラによる検査が終わり、その足でオリンパスのサービスステーションへ出向いた。 入口を入ったところにいた若者に、カメラを明るい方へ向けても暗い方に向けてもISO感度を変えてもメーターの針は同じところを指すと話し、これはどういう状態なのかと質問した。 彼は担当者をよこしますと言ってカメラを持って奥へ入った。 ややあって、頭髪に白いものが混じった中年の男性が現れ、 「電池が消耗しているから、カメラ屋に行ってアダプターを買いSR44かLR44の電池を入れると使える」と答えた。 先の若者にもメーターが一定の数値しか示さないことを伝えてあるし、ここに来る前にアダプターを付けて動作確認をしていたので、メーターが正しく作動するかどうかについて尋ねると、数回シャッターを切った後奥へ入った。 また、ややあって出てくると「メーターの動きが安定していない。コンデンサーが壊れているようだが、メーターと基盤も交換した方が良いが部品が無いので修理できない。」と答えた。 結論として、修理不能で使用不可ということであった。 日本という国はそういう国なのだ。 CDが発売されるとレコードが無くなる、MDが発売されるとカセットテープやデッキが無くなる、DVDが発売されるとビデオテープとデッキが無くなる。 「その時代にはその時代のカメラを使うのが一番良い」と、昔、篠山紀信さんが言っていたそうな。 でも、電子式カメラって使いづらいこともあるので機械式のカメラも残って欲しかった。 またも裏切るニコンF100 '05/07/29 岩見沢市に段々畑があって蕎麦が白い花をつけていた。 天気予報は曇りで午後3時頃から雨マーク。 曇りなので花の白は灰色になるだろうが、減反政策で田んぼに蕎麦を植えているんだから暗い方が良いだろうとEOSで写していたら、突然ぽつりぽつりと落ちてきた。 そんなこともあろうかと持ってきていた防滴防塵のニコンF100。 スイッチを入れ露出を計ろうとシャッターボタンを半押しにしたとたんErr! バッテリーを入れ直してもレンズを付け直してもErrは消えない。 こうなったら諦めて帰る外はない。 Optio WP '05/08/26 とうとう防水仕様のデジカメを買ってしまった。 あくまでもF100のサブとして…。 とは言うものの携帯電話と同じ位の大きさだから持ち歩くのに抵抗はないし、起動も早いのでスナップのメインカメラになるかも知れない。 今までのカメラの取扱説明書には、手ブレを防ぐために「カメラの正しい構え方」の説明があったのだが、これにはそれが無いのだ。 カメラを水平に構えてシャッターを押すことは、意識せずとも習慣になっていたはず。 …が、写った映像を見て驚いた。水平が出ていないのだ。カメラが軽いのでシャッターを押して右下がりになり、映像が右肩上がりになるのであろうか。 それともCCDとやらが傾いて付いているのか。 困ったもんだ… 050826 本日、札幌の帰りにカメラ店に寄ってこの件を話したら東京へ送って検査するとのこと。 「えっ、修理じゃなく検査なの」って聞き返してしまった。 受付の時は、保証書は必要な時に連絡するとのことだったが、自宅で預り証を見ると保証修理ではなく一般修理になっていたので店に電話すると保証書が必要とのこと。保証書を持って走りました。 050828 アダプターリング '05/08/30 ニコマートを使っていた時に買ったアングルファインダーがある。 ニューFM2やFAには使える。 しかし、F100にはネジ径が合わなくて使えない。 PRICE LISTを見ていたら、F100に付くアングルファインダーをニューFM2に付けるアダプターリングがある。 ひょっとしたらリストには載っていないが、この古いアングルファインダーをF100に付けられるアダプターがあるんではなかろうかと、行きつけのカメラ店に相談した。 店長は、札幌のニコンのサービスセンターに電話しているようだったが、電話を受けた所員では分からなかったようである。 ニコンには古いデータは残っていないのでわからないという。 アイピースアダプターDK-7が合いそうだが、現物で合わせてみないと分からないと言う。 取り寄せて合わないからといって返品は出来ないので、とりあえず聞いてもらうことにした。 店から電話があり、ニコンから現物を借りたので合わせてみないかと… 早速F100とアングルファインダーを持って店に行く。 アングルファインダーがF100に付くことを確認し、部品を発注した。 700円の部品だが、ニコンS.C.に話をし、部品を借りてくれてありがたかった。 見本部品の送料を考えると利益は出ないのでは……感謝 Optio WP (2) '05/06/12 修理に出していたカメラが戻ってきたと連絡が入り、店に行く。 直っているかどうかファインダーを覗いて確認すると、どうもピシッとしないようなので店員に見てもらうと「微妙ですね」という。 同一機種の別の固体を取り寄せて確認しますということなのでお願いすることとした。それまでとりあえずこのカメラを使っていて下さいってことになったのである。 修理完成後の検査はしないのか、日本のデジタルカメラの精度ってこの程度のものなのか、少し寂しくなりました。 050912 カメラが入ったと店から連絡があった。 「おっ速いじゃないか」と感心しながら店へ行き、入ったカメラを店員に確認してもらう。 首をかしげているので「どう?」と尋ねると、ぼそぼそと「これも同じだ。水平が出ていない。」と言いながら店の奥で接客中の店長のところへカメラを持って行く。 4人で2台のカメラを囲んで何やら話をしている。 傍へ行ってみるとワインレッドのWPがある。 次に発売される製品だと言う。 2台をカウンターに置きレンズを棚に向け後面の液晶の画像を比べる。 新製品β版はキッチリ水平が出ており私のWPの画像は明らかに右上がりになっている。 最初の修理は札幌の営業所で行ったが今度は本格的な検査調整修理機械がある東京へ送るそうだ。 やれやれ… 私のWPを修理した人の目と修理完成検査した人の目がOKを出しており、また、取り寄せた固体も同様な状態であることに営業部マネジャーは「…たまたまですね」とコメントした。 名刺をもらったが、名刺のロゴマークに会社のイメージが表されており、正にこの通り右肩上がりに写るのだ。従業員は社の意図するところになんと忠実なことかと感心したのであった。 050913 カメラ店からOptio WP の修理が上がったとの連絡が入っていた。 N店員は到着したWPを検査し、直っていることを確認したという。 車で片道15分かかるので無駄足にならないよう気を使ってくれた。 確かに液晶画面では水平は出ているので受け取って帰宅した。9/27 カメラを水平垂直にしてカレンダーを撮影する。良〜し。 次にテーブルの料理を斜め45度上から俯瞰して撮影する。 液晶画面で確認するとテーブルの淵が弧を描いている。料理が皿の中央にではなく奥にある。35ミリ換算で38ミリとなる6.3ミリの焦点距離なので歪みが補正されないのだろう。 日本のコンパクトデジタルカメラはこの程度と諦めた。 日本はもはや技術立国ではあり得ない。機械工業が発達し日本に安全便利廉価が普及した反面、それに携わっていた技術者が不要になり、その技術が失われた。 そして我々は上質な商品を手に入れることは難しくなった。 050930 |
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