P、6「あなたの週末」 |
楽しい二人での週末。でも、恋をしていたのは過去のあなた。そんな私を捨ててよと。これからの週末は、あなただけの週末。 |
P、8「この場所から」 |
お互いの心を確かめ合ったことのない二人。でも、この恋は本物。そんな二人が今いる「この場所」。この場所から動くのは二人が決めること。それがどんな方向なのか。でも、もう迷いもしないし考えない。 |
P、16「霧雨のバーガーイン」 |
魔法が解けたように二人の間は「居場所」がないようになぜかぎこちない。二人の中も変わっていく。変わることは仕方ないけど、悲しい。さよならの予感。外に出たとき、雨音の中の最後のあなたの言葉を聞き逃してしまった。 |
P、26「ビルの陰まで50cmさむいからここにいた」 |
寒いからビルの陰をよけて君を待っていた。ふと君が現れてその君の陰が僕に抱きつくことを思いながら。僕たちの小さな心臓の音はお互いに届いているはずだよね。もう少し待ってあげる。ビルの陰は30cmまで近づいた。 |
P、28「電話帳を何度もめくって」 |
電話帳を何回もめくっては躊躇した。なぜ映画を見に行こうと言うことが難しいのだろう。その題名が「狂気いピエロ」だから?夏生さんも風変わりな娘(こ)と見られていたし、「夕方らせん」の世界に出てくる男性。。。。。。少し深く読みすぎかな? |
P、36「恋人に出会って・・・・・」 |
恋人に出会って世界が変わるというのは本当だろうが、そんなのまっぴらだと。素直になれない自分。でも、これは夏生さんの生き方に深くあるものではないかと思う。その後の結婚生活。 |
P、51「あなたをあきらめる理由を・・・・・・」 |
かなえられない恋だから、あなたの嫌いなところを探してみた。たくさんあった。でもこんなことをしている自分の恋の深さにハッとした。 |
P、70「海」 |
二人で海に行った。そのとき海辺ではしゃぎながら僕を呼ぶ。そんな女性のかわいらしさがよく出ている詩です。 |
P、75「君の意地悪でわがままなところ・・・・・」 |
そばで寝ている君の顔を見ながら、ふと考えた。意地悪なところやこの愛を認めないところ。君が行きたいという草原。生き方。それをイラストにしたら、君がかっこよく見えてきた。そしてうらやましくも。。。。。なんとなくおいて行かれるような気もしたのかな? |
P、94「あなたが私にとって・・・・・」 |
あなたにはわからない私の心。でも、私はあなたが大切な人だとわかる。 |
P、101「わかりやすい恋」 |
普段何気なく顔を合わせるような二人なら、一言かわすのも無理をしなくてもいい。でも僕たちは、微笑み会うことさえできない。こんな「わかりにくい恋」。「わかりやすい恋」ならいいのにと?自分の友達でもある彼女と付き合う彼、そんな彼との自分との微妙な関係を思い起こします。 |
P、114「ため息の遠心力」 |
近くにいるあなたなのに、あなたのため息は私を遠くに飛ばしてしまう。 |
P、133,134「追いかけることを・・・・・」 |
「追いかけることをやめるとき」「私たちは未来に希望を見出すだろうか」短い言葉です。でも、なんか深さが。。。。。自分の友達を彼女としているあなた。だから私があなたを追いかけることをやめればいいのだろうか?そのことが私たちの未来にとって希望を見出すことなのだろうか。。。。。 どんな恋でも、追いかけなくなったとき、それは終わる。恋もそうですが、これと思ったときにはとことん追いかける。だめだったり合わないと思ったらいさぎよくやめる。夏生さんのたくましい生き方です。 夏生さんの恋には、こんな微妙な恋があったように思います。「わかりやすい恋」という詩集には、全体を通してこんな二人が描かれているのではないかと思います。 |